「Find/Change Utility (検索/変更ユーティリティー)」パネル
「Find/Change Utility (検索/変更ユーティリティー)」では、コマンド行に FIND または CHANGE コマンドを入力することによって、PDS データ・セット、VSAM データ・セット、または順次データ・セット内のストリングを検索あるいは変更できます。HFS ファイル内のストリングを検索することもできます。
パネルとフィールドの定義
Process Options Help ────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── File Manager Find/Change Utility Command ===> Scroll CSR Input Partitioned, Sequential or VSAM Data Set, or HFS file: Data set/path name 'FMNUSER.DATA' + Member . . . . . * (Blank - selection, pattern - process list) Volume serial . (If not cataloged) Record count . . ALL (Number of records to be searched) - Additional options Listing data set . SRCHFOR.LIST Enter "/" to select option Listing Option ISPF Packing JCL Source format Immediate change 1 1. Long 1 1. Asis Use REXX proc Batch execution 2. Summary 2. Pack REXX no update Directory integrity Stats Option 3. Unpack Advanced member selection Memory 2 1. Off 4. None Binary mode, reclen CAPS initially on 2. Force 5. Skip Process List: Sel Name Prompt Alias-of Size Created Changed ID M100 Selected M1000 Selected M10000 Selected M10001 Selected M10007 Selected M10008 Selected Command ===> Scroll PAGE F1=Help F2=Split F3=Exit F4=CRetriev F5=Refresh F7=Up F8=Down F9=Swap F12=Cancel
- Data set/path name (データ・セット/パス名)
- 完全修飾データ・セット名またはパターン、HFS ファイルまたはディレクトリー、WebSphere® MQ キュー名、または CICS® リソースを指定できます。
WebSphere® MQ キュー名の指定については、MQ マネージャーまたはキューの指定を参照してください。
CICS® リソースの指定については、CICS リソースの指定を参照してください。
名前には、メンバー名または名前パターンを括弧で囲んで組み込むことができます。メンバーをここで指定する場合は、関連した「Member (メンバー)」フィールドは空でなければなりません。
HFS ファイルまたはディレクトリーを指定する場合、絶対パス名を入力する必要があります。表示される入力フィールドよりパス名が長い場合、Expand 機能キーを押して、長い名前を入力できるポップアップ・ウィンドウを表示します。
- メンバー
- 「Data set name (データ・セット名)」フィールドに、括弧で囲んだメンバー名または名前パターンを組み込まずに区分データ・セット (PDS) の名前を指定した場合は、このフィールドを使用してメンバー名またはメンバー名パターンを指定できます。
- ボリューム通し番号
- データ・セットを含むボリュームの通し番号。カタログされていないデータ・セットには必須です。
- Record count (レコード・カウント)
- FIND/CHANGE/FINDNOT コマンドで検索対象となる論理レコードの数。PDS の場合、メンバー当たりの検索される論理レコードの数。
範囲 = 1 から 99,999,999; デフォルト = ALL。
- 追加オプション
- 「Find/Change Utility (検索/変更ユーティリティー)」パネルの次のセクションを縮小または展開します。
負符号 (
-
) が表示されている場合、カーソルを負符号の上に置いて Enter キーを押すと、パネルの以下のセクションが展開されます。正符号 (
+
) が表示されている場合、カーソルを正符号の上に置いて Enter キーを押すと、パネルの以下のセクションが省略されます。 - Listing data set (リスト・データ・セット)
- File Manager が検索/変更結果を保管するデータ・セットを指定します。デフォルト名を使用するか、または順次データ・セット名を入力します。
デフォルト: 「userid.SRCHFOR.LIST」
- JCL source format (JCL ソース形式)
- データ・セットに JCL が含まれ、JCL 構文が保存されることを示します。レコードの数とサイズの保守が正常に行われていない場合、File Manager はファイルの再書き込みを試行します。
- この場合、他のエラーも考えられます。例えば、PDS(E) が容量を使い尽くした可能性があります。
- 論理行が変更され、より多くの物理レコードを要する場合、ファイルは再書き込みされます。新規物理レコードのデータ (桁 73–80) は、関連した直前のオリジナル物理レコードからコピーされます。
ファイルは非 VSAM であり、80 の固定レコード長である必要があります。
「JCL source format (JCL ソース形式)」オプションを使用すると、検索される桁数は 3 から 71 に設定されます (ステートメントが JCL ステートメントでない場合を除く)。ステートメントは、先頭に「/*」または「//」ストリングが示されている場合は JCL ステートメントとみなされます。ステートメントの先頭にどちらのストリングも示されていない場合は JCL ステートメントとみなされず、その場合は FIND (または CHANGE) コマンドで指定された、あるいは BOUNDS コマンドを使用して事前設定された任意の桁範囲が使用できます。桁範囲が指定されていない場合は、全レコードが検索されます。
- Use REXX proc (REXX proc の使用)
- このオプションを使用して、以下のいずれかを実行できます。
- アスタリスク (*) を入力することによって、一度だけ使用する一時 REXX プロシージャーを入力する。File Manager は、新規 REXX プロシージャーを 作成できる「Edit (編集)」パネルを表示します。
- 使用する REXX プロシージャーが入っているメンバー名を指定します。このメンバーは、DD 名 FMNEXEC に割り振られた PDS に属している必要があります。次のいずれかを入力することができます。
- メンバーの名前。
- 一致するすべてのメンバーをリストするメンバー名パターン (単一の * 以外)。そうすると、「Sel」フィールドに
S
と入力して、必要なメンバーを選択できます。メンバー名パターンは、メンバー名に有効な任意の文字と、次の 2 つの特殊パターン文字とで構成することができます。- アスタリスク (*)
- 任意の数の文字を表します。必要な数のアスタリスクがメンバー名のどこに表示されても構いません。例えば、
*d*
と入力すると、名前に「d」が含まれるデータ・セットのすべてのメンバーのリストが表示されます。 - パーセント記号 (%)
- 単一文字を表す置き換え文字。パーセント記号は、メンバー名の任意の場所に必要な数だけ指定できます。例えば、
%%%%
と入力すると、名前の長さが 4 文字のデータ・セットのすべてのメンバーのリストが表示されます。
注: このオプションを選択して、「Use REXX proc (REXX proc の使用)」メンバー入力フィールドをブランクにしておくと、File Manager がメンバー名リストを表示します。そうすると、「Sel」フィールドにS
と入力して、必要なメンバーを選択できます。(File Manager パネルを使用しているときのプロシージャーの指定も参照してください。)
- REXX no update (REXX 更新なし)
- ユーティリティーの実行時に FCH データ・セットの更新を行わないように指定できます。このオプションは、REXX プロシージャーを指定したときにのみ有効で、それ以外の場合は無視されます。これが選択されると、データ・セットは入力専用として強制的に割り振られます。データの更新はすべて無視されます。
- Advanced member selection (拡張メンバー選択)
- 特定または総称のメンバー名ではなく、メンバーの範囲を選択するように指定するには、「/」を入力します。
- バイナリー・モード
- HFS ファイルの処理時に、バイナリー・モード (選択済み) またはテキスト・モード (未選択) を指定できます。
- reclen
- HFS ファイルを処理しているときに「Binary mode (バイナリー・モード)」オプションが選択されている場合、指定された固定レコード長に基づいてレコードが導出されます。デフォルトは 80です。次の範囲で指定できます。1–32760.
- Use I/O exit (I/O 出口を使用)
- 圧縮または暗号化されたデータ・セットにユーザー I/O 出口を指定できます。
このオプションには 2 つのフィールドがあります。このオプションを選択するには、「Use I/O exit (I/O 出口を使用)」の左側にあるフィールドに「/」を入力します。これを選択すると、このフィールド・ラベルの右側にあるフィールドで、使用する出口を指定できます。
注:- このフィールドが表示されるのは、File Manager がオプション USEIOX=ENABLE を指定してインストールされ、かつ「Exit enabled (出口使用可能)」フィールド (「Set System Processing Options (システム処理オプションの設定)」パネル内) が YES に設定されている場合のみです。これらのオプションのいずれかにデフォルトが指定された場合は、「Use I/O exit (I/O 出口を使用)」の右側のフィールドにそれが表示されます。
- I/O 出口は、レコードを作成中のデータ・セットを処理するためにのみ、使用できます。データ・セットを形式設定するために使用しているコピーブックやテンプレートを処理するために使用することはできません。
- Immediate change (即時変更)
- CHANGE コマンドを使用すると、入力データ・セットは (「Listing data set (リスト・データ・セット)」の 変更を表示しないで) 即時に更新されます。
- Batch execution (バッチ実行)
- 入力されたコマンドを反映するために JCL を作成します。JCL は、編集セッションに表示されるため、実行依頼する前に編集することができます。
「Batch execution (バッチ実行)」は、メンバー選択を、「Member (メンバー)」フィールドに指定されたパターンに制限します。Batch execution (バッチ実行) は、メンバー選択用のポップアップ選択パネルを作成しません。「Member (メンバー)」フィールドをブランクのままにしておくと、生成された JCL にアスタリスク (*) が使用されます。詳しくは、FCH (検索/変更) を参照してください。
- Directory integrity (ディレクトリーの保全性)
- デフォルトの PDS(E) メンバー処理方式の指定変更を強制して、より素早く PDS ディレクトリーにアクセスできるようにします。
このオプションは、パフォーマンスに大きな影響を与えます。選択された場合、File Manager が現行ディレクトリー情報を使用してメンバーにアクセスするため、並行ディレクトリー更新を実行できる方法でメンバーが処理されます。
選択されない場合、メンバー処理の実行は高速になりますが、PDS(E) ディレクトリー更新の影響を受け、データ・セットが並行して更新されると入出力エラーの原因となる可能性があります。
- メモリー
- メモリーの変更を実行するには、「/」を入力します。以下の変更が行われます。
- 入力用にデータ・セットまたはメンバーを開き、すべてのレコードをメモリーに読み取ります。
- 検索および置換ストリングが異なる長さであり、結果の長さが可変長データ・セットの最大論理レコード長以下である場合に、レコード長の変更をサポートします。
- 出力用に開き、変更が行われると、ロードされたすべてのレコードをデータ・セットに書き込みます。
注:- VSAM ファイルの場合、このオプションは無視されます。
- このオプションは、UPDATE モードでのデータ・セットのオープンに関連する制限を回避するために使用できます。
- メンバーまたはデータ・セット全体をメモリーにロードするのに十分なメモリーがない場合、関数は終了します。より大きな領域サイズが必要な場合があります。
- 圧縮データ・セットの場合、変更は常にメモリー内で実行されます。
- メモリー処理は、インプレース更新よりも実行速度が遅くなります。
- CAPS initially on (CAPS ON 初期設定)
- 入力フィールドに入力されたデータを大文字に変換します。小文字または大/小文字混合データを入力する場合、このオプションは選択しないでください。また、このオプションは CHANGE 引数の処理にも影響します。
- Listing Option (リスト・オプション)
- 出力報告書のフォーマットを決定します。
- 1 Long (1 長)
- 検索、または変更した各レコードを含む全報告書。
- 2 Summary (2 要約)
- 処理したレコードと検索および変更したストリングについて合計が記載された要約報告書。
- 統計オプション
- 処理中の PDS メンバーの ISPF 統計 (存在する場合) を更新するかどうかを決定します。
- 空白
- ISPF 統計を更新します。
- 1 Off (オフ)
- ISPF 統計を更新しません。
- 2 Force (強制)
- 常に ISPF 統計を更新または作成します。
- ISPF Packing (ISPF パッキング)
- 出力データ・セットが順次であり、PDS または PDSE ファイルおよび I/O 出力ルーチンを 使用しない場合、ISPF PACK 形式であるデータの処理でユーティリティーの動作を 制御するために、次のオプションの中のいずれかを使用できます。
- 1.Asis
- データ・セットがパック形式の場合、処理の前にアンパックされます。データ・セットが初めからパックされていた場合にのみ、パック形式で再書き込みされます。
- 2.Pack
- データ・セットがパック形式の場合、処理の前にアンパックされます。データ・セットは常にアンパック形式で再書き込みされます。
- 3.Unpack (アンパック)
- データ・セットがパック形式の場合、処理の前にアンパックされます。データ・セットは常にパック形式で再書き込みされます。
- 4.なし
- ISPF パック・データのチェックまたは処理は行われません。FIND および CHANGE コマンドは、パック・データで操作されます。このオプションは、I/O 出口が使用されている場合には強制となります。
- 5.スキップ
- 入力データがパック形式の場合、処理は行われません。