「Field Attributes (フィールド属性)」パネル - 英数字フィールド
このパネルには、フィールドの形式設定およびデータ作成属性がリストされます。TABL 形式の場合のフィールドの幅、および数値フィールドの先行ゼロ抑制を変更することができます。データ作成属性を指定することもできます。パネルには 2 つのバージョンがあり、1 つは英数字フィールド用、もう 1 つは数値フィールド用です。このセクションでは、英数字フィールド・バージョンについて説明します。
パネルとフィールドの定義
Process Options Help ────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── File Manager Field Attributes Fixed Attributes: Field name CONTRACTOR Type AN Start 7 Length 40 Use Attributes: Heading Output width CCSID Create Attributes: Filler Action Start character Pattern Repeat user pattern YES or NO Scrambling Options: Scramble Type Enter "/" to select option 1. Random Value Column In Out 2. Repeatable Dsn 3. Translate 4. Exit Col Command 5. ODPP 1 pro=eml, mtd=repeatable, wheninv=pre, flddef1=(name=em + Command ===> F1=Help F2=Split F3=Exit F4=CRetriev F7=Backward F8=Forward F9=Swap F10=Actions F12=Cancel
選択したフィールドが英数字の場合は、「Field Attributes」パネルのフィールドは次のようになります。
- Fixed attributes (固定属性)
- フィールド名、タイプ、長さなどのフィールドの固定属性と、レコード内のフィールドの、ゼロを起点とした開始位置を示します。
これらの属性は、コピーブックの定義または動的テンプレート内のユーザー定義属性によって決定されます。
- 使用属性
- 編集、表示、および印刷機能で使用される特定の表示 (または印刷) 属性を指定するために使用します。英数字フィールドの場合、使用できる使用属性は以下のとおりです。
- 見出し
- 画面およびレポート上のフィールド名を置き換える代替の見出しです。
- 出力幅
- このフィールドを TABL 表示形式または印刷形式で示すために、編集、表示、比較および印刷機能で使用する文字位置の数です。英数字フィールドの場合、この値に指定できる範囲は、6 から、30 とフィールド幅 + 10 のうちどちらか大きいほうの値までです。
デフォルトの出力幅は、フィールド見出し (見出しが指定されていない場合はフィールド名) の表示に必要な最大文字数になるか、あるいはフィールドの値の表示に必要な文字数になります。
- CCSID
- このフィールドに関連付ける CCSID を指定します。
- Length Field (長さフィールド)
- セグメント化テンプレートおよび長さが 4 を超えない英数字フィールドの場合にのみ表示されます。
各レイアウトごとに、1 つのフィールドに長さフィールドのフラグを指定できます。File Manager は、フィールド内の値に基づいてセグメント長を計算します。
次のいずれかの値を入力できます。- blank
- このフィールドは長さフィールドではありません。
- 1
- このフィールド値はセグメント長です。
- 2
- このフィールド値にフィールドの長さを加えると、セグメント長になります。
長さフィールドを指定しない場合、セグメント長は 01 フィールド長とみなされます。
- 作成属性
- これらの属性は、このフィールドを含むレコードのテスト・データを作成するときに、データ作成関数によって使用されるフィールド固有の属性を定義します。
- 充てん文字
- フィールドの作成で、他の操作の前にフィールドの各バイトに置かれる値を指定します。以下の 1 つにすることができます。
- char
- 各バイトに書き込まれる
0
などの文字。 - X'cc'
- 各バイトに書き込まれる
X'FF'
などの 16 進値。
デフォルト値はブランクです。
- アクション
- レコードごとに、フィールドの内容をどのように変えるかを指定します。以下の 1 つにすることができます。
- FX
- フィールドの内容は、固定されたままになります。
- RA
- フィールドの内容は、指定されたパターンからランダムに選択された文字から生成されます。レコードごとに異なる文字セットが選択されます。
- RO
- フィールドの内容はロールされます。各レコードで、パターンの最初の非ブランク文字がフィールドの最初のバイトになるまで、指定のパターンが 1 バイト左にシフトされます。次に、フィールドの元の位置に戻るまで、パターンが各出力レコードで 1 バイト右にシフトされます。RO を使用できるのはユーザー提供のパターンだけで、IBM® 提供のパターンでは使用できません。
このパターンはブランクで始まる必要があり、そうでない場合、結果は FX と同じになります。ロールは、パターンの長さ以内でのみ行われます。
- RP
- フィールドの内容はリップルされます。各レコードで、指定のパターンが左に 1 バイトだけシフトされ、切り捨てられた文字がパターンの右端に付加されます。
- SL
- 各レコードで、フィールドの内容は左にシフトされます。指定のパターンが左に 1 文字だけシフトされて、右側にスペースが埋められます。パターンのすべての文字がシフトアウトされると、元のパターンが復元され、処理が繰り返されます。
- SR
- 各レコードで、フィールドの内容は右にシフトされます。指定のパターンが右に 1 文字だけシフトされて、左側にスペースが埋められます。パターンのすべての文字がシフトアウトされると、元のパターンが復元され、処理が繰り返されます。
- TL
- 各レコードで、フィールドの内容は左側で切り捨てられます。指定のパターンは、パターン内のすべての文字が切り捨てられるまで、一度に 1 文字ずつ左側から切り捨てられます (左端の文字がスペースに置き換えられます)。次に、元のパターンが復元されて、処理が繰り返されます。
- TR
- 各レコードで、フィールドの内容は右側で切り捨てられます。指定のパターンは、パターン内のすべての文字が切り捨てられるまで、一度に 1 文字ずつ右側から切り捨てられます (右端の文字がスペースに置き換えられます)。次に、元のパターンが復元されて、処理が繰り返されます。
- WV
- フィールドの内容はウェーブされます。各レコードで、パターンの最初の非ブランク文字がフィールドの最初のバイトになるまで、指定のパターンが 1 バイト左にシフトされます。次に、元のパターンが復元されて、処理が繰り返されます。WV を使用できるのはユーザー提供のパターンだけで、IBM® 提供のパターンでは使用できません。
このパターンはブランクで始まる必要があり、そうでない場合、結果は FX と同じになります。ロールは、パターンの長さ以内でのみ行われます。
- 開始文字
- IBM® 提供のパターン (AL、AN、または CO)、またはユーザー提供のパターン (RO、WV、および FX を除く) を指定するときに使用する開始文字を設定します。指定する文字は、IBM® 提供のパターンまたはユーザー提供のパターンにある文字の 1 つでなければなりません。
デフォルト: IBM® 提供のパターンまたはユーザー提供のパターンの先頭文字です。
- パターン
- このフィールドにデータを生成するときに使用するパターンを指定します。IBM® 提供のパターン標識またはユーザー提供のパターンを指定できます。ユーザー提供のパターンは、文字ストリングか 16 進数ストリングのいずれかになります。文字ストリングは引用符で囲み、16 進数ストリングは引用符で囲んでその前に X を付ける必要があります。16 進数ストリングには、有効な偶数の 16 進文字が含まれている必要があります。次に示すのは、指定可能な IBM® 提供のパターンです。
- AL
- 英字 - A から Z の文字 (A と Z を含む)。
- AN
- 英数字 - A から Z (A と Z を含む)、0 から 9 (0 と 9 を含む) の文字。
- AX
- long 型の 16 進で表示される英数字。
- CO
- 照合シーケンス - X'40' から X'F9' の範囲内にあるすべての印刷可能文字。
RA と RP 以外のアクションで、フィールドより長いユーザー提供パターンを指定すると、まず始めに、パターンの右側が受け入れフィールドに合わせて切り捨てられた後、指定したアクションが実行されます。RA アクションの場合は、ユーザー提供パターン全体から文字がランダムに選択されます。RP アクションの場合は、各レコードについて、パターン全体がリップルされてから、受信フィールドに合わせて切り捨てられます。フィールドより短いユーザー提供パターンを指定した場合は、パターンを繰り返してフィールドを埋めるように指定できます。
デフォルト: なし
- ユーザー・パターンの繰り返し
- ユーザー提供パターンがこのフィールドより短く、必要な回数だけそのパターンを繰り返してフィールドを埋めるようにする場合は、YES を指定します。ユーザー提供のパターンがこのフィールドより短いときには、デフォルトで、File Manager は、受け取りフィールドを埋め込むために充てん文字を使用します。このオプションは、RA アクションを指定しているときには無効です。注: IBM® 提供のパターンは、常に、必要なだけフィールド内で繰り返されます。
デフォルト: NO
- Scrambling Options (スクランブル・オプション)
- これらのオプションは、コピー機能でテスト・データを作成するときに使用されるフィールドのスクランブルを制御します。
- Scramble Type (スクランブル・タイプ)
- 次のいずれかの値を指定します。
- 空白
- スクランブルは実行されません。値または範囲の指定は保管されますが、関連機能では無視されます。
- 1 (「Random (ランダム)」)
- ランダム・スクランブルを実行します。入力値が同じでも、後続の呼び出しでは異なる出力値が生成されます。
- 2「 (Repeatable (反復可能)」
- 反復可能スクランブルを実行します。入力値が同じ場合、後続の呼び出しでは同じ出力値が生成されます。
- 3 「(Translate (変換)」
- 変換を実行します。値データ・セットが検索され、一致する入力値が検出されます。一致する値が検出されると、出力値はその一致したレコードの出力列から取得されます。
- 4「Exit (終了)」
- スクランブル・ユーザー出口を開始します。File Manager は、ユーザー出口名およびユーザー出口パラメーターとオプションを指定できるパネルを表示します。
- 5 (ODPP)
- 隣接コマンド・フィールドに指定された ODPP コマンドを使用して、データのスクランブルを実行します。これは、Optim™ Data Privacy Provider コマンド入力域です。「Col」フィールドは、左列の位置を示します。これは構文エラーが発生したときに、エラー列の位置を特定するために使用できます。コマンド構文については、「ODPP 構文ガイド」を参照してください。ODPP の「Command」は、スクロール可能フィールドです。左右にスクロールするには、F10 キーと F11 キーを使用します。コマンドを別のウィンドウに展開するには、F4 キーを使用します。このオプションは、ODPP にアクセスするように File Manager がカスタマイズされ、環境が正常に初期化されている場合にのみ使用できます。詳しくは、File Manager for z/OS Customization Guide を参照してください。
- 値
- このオプションを選択すると、出力フィールドの値を指定できます。Scramble Type に関連付けられたフィールド (Column In、Out、および Dsn) を使用して、出力値を決定します。
- Column In (入力列)
- 値データ・セットの入力フィールド値の開始位置を定義します。入力フィールドを値データ・セットの値と突き合わせるために、コピー操作で変換処理が実行される際に使用されます。フィールドの長さは、コピー処理時にこのフィールドにマップされる入力フィールドの長さに設定されます。注: この値は、「Scramble Type (スクランブル・タイプ)」で「Translate」を選択する場合にのみ必須です。
- (Column) Out ((出力) 列)
- 値データ・セットの出力フィールド値の開始位置を定義します。これは、コピー操作時に以下のように使用されます。
- 「Scramble Type (スクランブル・タイプ)」として「Translate」を選択する場合は、次のようになります。入力フィールド値が値データ・セットで一致すると、対応する出力値が使用されます。
- 「Scramble Type (スクランブル・タイプ)」として「Random」または「Repeatable」を選択する場合は、次のようになります。入力値は、値データ・セットから出力値をランダムに選択、または反復可能な方法で選択するために使用されます。
注: この値は、「Scramble Type (スクランブル・タイプ)」で「Translate (変換)」を選択する場合には必須です。「Random」または「Repeatable」を選択し、「Value」も選択した場合に、値データ・セット名 (「Dsn」) が指定されている場合は、開始位置として、デフォルトの 1 が使用されます。 - Dsn
- 値データ・セットを定義します。カタログされた順次データ・セット、区分データ・セット、または VSAM データ・セットを指定できます。このデータ・セットには、コピー処理時の出力フィールド値を決定するために使用されるデータが入っています。データ・セット名を指定するときは、次の規則が適用されます。
- 総称データ・セット名では、単一文字を表すパーセント (%) 記号と、任意の数の文字を表すアスタリスク (*) を修飾子内で使用します。2 つのアスタリスク (**) は任意の数の修飾子内の任意の数の文字を表します。
- TSO 接頭部 (ユーザー ID に定義されている) が、引用符で囲まれていない名前の高位修飾子として使用されます。
- パフォーマンスを改善するために、データ・セット名はできるだけ修飾してください。
- データ・セットが区分データ・セットの場合、メンバー名は dsn(member) という形式で指定できます。メンバー名を指定しないか、または総称メンバー名を指定すると、メンバーを選択するためのメンバー選択リストが表示されます。