本書について

本書では、QSAM データ・セット、VSAM データ・セット、IAM データ・セット、PDS メンバー、WebSphere MQ キュー、または HFS ファイルを操作する IBM® File Manager for z/OS® のユーザーのためのガイドと参照情報を提供します。(このマニュアルを通して、z/OS® UNIX™ ファイル・システム HFS および zFS は「HFS」と呼ばれます。)

File Manager for z/OS® には、さまざまな環境で作業するために、またはさまざまなデータ形式を処理するために 4 つの 種類 の File Manager が含まれています。

• File Manager Base function は QSAM データ・セット、VSAM データ・セット、IAM データ・セット、PDS メンバー、WebSphere MQ キュー、CICS® リソース、または HFS ファイルを処理します。これらのデータ・ソースは、File Manager for z/OS® ISPF インターフェースからアクセスできます。これらのデータ・ソースには、File Manager for z/OS®Plug-in for Eclipse からアクセスすることもできます。
• IBM File Manager for z/OS Db2® コンポーネント (FM/Db2)
• IBM® File Manager for z/OS® IMS™ コンポーネント (FM/IMS)
• IBM® File Manager for z/OS® CICS® コンポーネント (FM/CICS)

本書では、File Manager Base について説明します。本書において、「File Manager」という用語は Db2®、IMS™、または CICS® コンポーネントではなく、File Manager Baseのみを指します。

本書は以下の 3 部に分かれています。

第 1 部File Manager での作業

重要な概念について説明し、ISPF パネルのインターフェースを使用してタスクを実行する方法を段階的に説明して、バッチ・ジョブ、REXX プロシージャー、または TSO CLIST における File Manager 関数を使用する方法を説明します。情報はタスク別の形式で提示し、パネル、フィールド、コマンド、および機能の定義は、現在説明しているタスクに関係がある場合に記載しています。特定のパネル、フィールド、コマンド、または機能について詳しくは、『第 2 部File Manager の解説』の適切な章を参照してください。

第 1 部は、新しいユーザー用の学習ツールとして、および特定のタスクの手順を迅速に検索方法として両方使用することができます。

第 2 部File Manager 参照

1. パネルおよびフィールド参照: File Manager のすべてのパネルをリストし、パネル内の各フィールドの定義を紹介し、該当する場合は、各フィールドに有効な値の範囲をリストします。
2. コマンドの解説: 基本コマンドごとの構文、使用法、および同等の関数について説明しています。
3. 関数の解説: 各 File Manager 関数の構文、使用法、および使用可能なパラメーターについて説明しています。

File Manager の新規ユーザーと経験を積んだユーザーのどちらもが、第 2 部を使用して、コマンドの構文やパネル内のフィールドの許容値などを速やかに検索することができます。

第 3 部付録

付録には、File Manager Base・メッセージとテンプレート XML 参照が含まれます。