「Map To (マップ先)」パネル

「Map To (マップ先)」パネルでは、コピー・アクションの「宛先」テンプレートとして、または比較アクションの「新規」テンプレートとして使用できるコピーブックまたはテンプレートを選択あるいは作成します。テンプレートには、手動で編集されたフィールド・マッピングが保管されます。このパネルには、「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」で MC または MT コマンドを入力してアクセスできます。

パネルとフィールドの定義

1. 「Map To (マップ先)」パネル
  Process   Options   Help
 ──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
 Map from FMN.SFMNSAM1(FMNCCPY)

 CC Create template from copybook       EM Edit mapping
 CM Create template from model          U  Update template from copybook
 GM Generate corresponding map          GE Generate and edit mapping

 To Copybook:
    Data set name . 'FMNUSER.COPYBOOK'___________________________________
    Member  . . . . FMNCCPY 
 To Template:
    Data set name . 'FMNUSER.TEMPLATE'___________________________________
    Member  . . . . FMNCCPY 
 Model Template:
    Data set name . _____________________________________________________
    Member  . . . . ________


 Command ===> ________________________________________________________________
  F1=Help      F2=Split     F3=Exit      F4=CRetriev  F6=Describe  F7=Backward
  F8=Forward   F9=Swap     F10=Actions  F12=Cancel
Map from (マップ元)
「元」データ・セットのレコード記述が含まれるコピーブックまたはテンプレートの名前。
マップ元のコマンド
使用できるマップ元のコマンドは、そのパネルの上部にリストされます。必要なコマンド上にカーソルを置いて Enter キーを押すか、あるいはコマンド行にそれを入力して Enter キーを押すことができます。
注: RT および RC コマンドが表示されて使用できるのは、サポートされるFile Manager コピー機能の 1 つを拡張機能モードで起動してこのパネルを表示した場合だけです。AF 機能またはコピー機能以外の File Manager 機能を使用して「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」を表示したときは、このコマンドは使用できません。

このようなコマンドは、以下のとおりです。

Cc
CC コマンドは、コピーブックからテンプレートを作成するために使用します。テンプレートを編集した後、そのテンプレートで機能を実行することができます。また、後で使用するためにそのテンプレートを保管することもできます。

使用したいコピーブックの PDS メンバー名を指定する必要があります。指定したコピーブックは、コンパイルすることによって妥当性が検査されます。File Manager はシェル・プログラム中にテンプレートがあり、コンパイラーを呼び出してコピーブックの構文をチェックして、ADATA ファイルを作成します。コンパイルがエラーなしで完了すると、ADATA ファイルの情報を処理してテンプレートを作成します。コンパイルがエラーで完了した場合は、ポップアップ・メニューが表示されます。ポップアップ・メニューから、以下のことを選択できます。

  • コンパイル・リストを表示する。
  • テンプレート作成処理を打ち切る。
  • コンパイルを再試行する。

    このオプションを選択する前に、コンパイル・リストを見て、コピーブックのエラーを修正しておく必要があります。コンパイル・リストが表示されているときには、分割画面機能を使用して他のセッションにスワップし、エディターを使ってコピーブックのエラーを修正することができます。

  • エラーを無視して、テンプレートの作成に進む。

    このオプションを使用できるのは、File Manager がテンプレートを作成できる場合のみです。警告のような一部のコンパイル・エラーは、テンプレートの作成には影響しません。不確かなときは、コンパイル・リストを参照してください。重大なコンパイル・エラーの場合には、File Manager はテンプレートを作成できません。

File Manager でテンプレートを作成することができ、そのテンプレートを保管する順次データ・セットの名前または PDS メンバーを指定した場合は、他の機能で後で使用するためにユーザーに代わって File Manager がこれを保管します。テンプレート名を指定しないと、そのテンプレートは現行機能の終わりまでストレージに保管されます。テンプレートで作業するために「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」の他のコマンドも使用できますが、それは自動的には保管されません。ただし、現行機能の終わりまでの任意の時点でテンプレートの保管を決定した場合は、テンプレート名を指定し、SAVE コマンドを使用してそれを保管できます。

CM
CM コマンドは、既存のコピーブックをコピーして新規テンプレートを作成するために使用します。

既存のテンプレートのデータ・セット名または PDS メンバー名を指定する必要があります。新規テンプレートを保管するデータ・セットまたは PDS メンバーの名前を指定した場合は、他の機能で後で使用するためにユーザーに代わって File Manager がこれを保管します。テンプレート名を指定しないと、そのテンプレートは現行機能の終わりまでストレージに保管されます。テンプレートで作業するために「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」の他のコマンドも使用できますが、それは後で使用するために保管されません。現行機能の終わりまでの任意の時点でテンプレートの保管を決定した場合は、テンプレート名を指定し、SAVE コマンドを使用してそれを保管することができます。

EM
EM コマンドは、既存のテンプレートのフィールド・マッピングの仕様を編集するために使用します。

フィールド・マッピングを使用すると、あるデータ・セットから別のデータ・セットへコピーするときに、レコードのレイアウトを変更できます。編集するテンプレートは、以前にデータ・セットまたは PDS メンバーに保管された永久テンプレートでも、現行の機能で作成した一時テンプレートでも構いません。一時テンプレートは CC コマンドを使用して作成できます。(また、GE コマンドあるいは GM コマンドを使用して一時テンプレートを作成することもできますが、対応する名前のフィールド・マッピングを File Manager に自動的に実行させたい場合にのみ、これらのコマンドを使用してください。)また、ユーザーに代わって、File Manager に自動的に作成させることもできます。これを行うには、COBOL コピーブックのメンバー名を指定しますが、テンプレート・データ・セット名およびメンバー名は指定しません。次に、E コマンドを出すと、File Manager は一時テンプレートを自動的に作成します。

テンプレートのフィールド・マッピングを編集するときには、一連のパネルが表示されて、そこでは、次の情報を指定できます。

  • 複数のレコード・タイプを含むファイルでは、マップしたいレコード・タイプ。
  • 「元」データ・セットのレコード記述のどのフィールドを、「宛先」データ・セットのレコード記述のどのフィールドにマップするか。
GE
GE コマンドは、GM コマンドを使用してフィールド・マッピングの仕様を自動的に生成してから、そのマッピングを検討して、必要があれば、変更できるように EM コマンドを呼び出します。マッピングの方法について詳しくは、これらのコマンドの説明を参照してください。
GM
GM コマンドは、既存のテンプレートのフィールド・マッピングの仕様を自動的に生成するために使用します。

フィールド・マッピングを使用すると、あるデータ・セットから別のデータ・セットへコピーするときにレコードのレイアウトを変更すること、およびデータ・セットを比較するときに組み込むフィールドを指定することができます。このテンプレートは、以前にデータ・セットまたは PDS メンバーに保管された永久テンプレートでも、現行の機能で作成した一時テンプレートでも構いません。

一時テンプレートは CC コマンドを使用して作成できます。また、ユーザーに代わって、File Manager に自動的に作成させることもできます。これを行うには、COBOL コピーブックのメンバー名を指定しますが、テンプレート・データ・セット名およびメンバー名は指定しません。次に、GM コマンドを出すと、File Manager は一時テンプレートを自動的に作成します。

GM コマンドを実行すると、「元」テンプレートのレコード・タイプおよびフィールドが、File Manager によって「宛先」テンプレートのレコード・タイプおよびフィールドに自動的に次のようにマップされます。

  • レコード・タイプ (COBOL レベル 01 データ項目) は最初に名前でペアにされます。「元」テンプレートの各レコード・タイプは、「宛先」テンプレートに同じ名前のレコード・タイプが存在する場合に、それとペアになります。
  • 一致する名前のすべてのレコード・タイプがペアにされると、ペアになっていないレコード・タイプはテンプレートの位置によってペアされます。例えば、「元」テンプレートの最初のレコード・タイプがペアになっておらず、「宛先」テンプレートの最初のレコード・タイプもペアになっていない場合は、この 2 つのレコード・タイプがペアになります。その後、この検査は、各テンプレートの 2 番目のレコード・タイプで続行され、以降のレコード・タイプについて次々に検査されます。「元」または「宛先」テンプレートのレコード・タイプがなくなったら、ペア化は停止します。
  • レコード・タイプがペア化されると、ペア化されたレコード・タイプのフィールドは、COBOL MOVE CORRESPONDING ステートメントと同じ規則を使用してマップされます。「元」レコード・タイプのフィールドと「宛先」レコード・タイプのフィールドが同じ名前の場合は、そのフィールドがマップされます。グループ・フィールドの基本フィールドであるフィールドの場合は、それぞれのグループ・フィールドが同じ名前になります。
RC
RC コマンドは、コピーブックから作成した一時テンプレートを使用して現行の機能を実行するために使用します。

一時テンプレートは、実行する前には編集も保管もできません。テンプレートを編集または保存したい場合は、CC コマンドを使用してください。

使用したいコピーブックの PDS メンバー名と、更新したいテンプレートのデータ・セット名または PDS メンバー名を指定する必要があります。指定したコピーブックは、コンパイルすることによって妥当性が検査されます。この処理の説明、およびエラーが発生したときに対処できる方法については、CC コマンドの説明を参照してください。

このコマンドを使用できるのは、サポートされる File Manager コピー機能の 1 つを拡張機能モードで起動して「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」を表示した場合だけです。AF 機能またはコピー機能以外の File Manager 機能を使用して「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」を表示したときは、このコマンドは使用できません。

RT
RT コマンドは、既存のテンプレートで現行の機能を実行するために使用します。

このテンプレートは、以前にデータ・セットまたは PDS メンバーに保管された永久テンプレートでも、CC コマンドを使用して現行の機能に対して作成された一時テンプレートでも構いません。

このコマンドを使用できるのは、サポートされる File Manager コピー機能の 1 つを拡張機能モードで起動して「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」を表示した場合だけです。AF 機能またはコピー機能以外の File Manager 機能を使用して「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」を表示したときは、このコマンドは使用できません。

U
U コマンドは、コピーブックから既存のテンプレートを更新するために使用します。

コピーブックを少しだけ変更し、以前そのコピーブックから作成したテンプレートにその変更内容を反映するには、この機能を使用します。コピーブックを大幅に変更した場合は、この更新処理によって必要な結果を得られないことがあります。その場合は、代わりに CC コマンドを使用してテンプレートを再作成する必要があります。

更新処理がサポートする小幅な変更は、次のとおりです。

  • フィールドのデータ・タイプを変更せずに、フィールド名を変更する
  • フィールド名を変更せずに、フィールドのデータ・タイプを変更する
  • レコード内のフィールドの順序を変更する
  • 参照されていないフィールドを削除する
  • 新規フィールドを挿入する
  • レコード長を変更する
  • 配列 (テーブル) 内のフィールドのオカレンス数を変更する

更新処理が望ましくない結果を引き起こす可能性のある、大幅な変更は、次のとおりです。

  • フィールド名とフィールドのデータ・タイプを変更する
  • フィールド名とレコード内のフィールドの順序を変更する

使用したいコピーブックの PDS メンバー名と、更新したいテンプレートのデータ・セット名または PDS メンバー名を指定する必要があります。指定したコピーブックは、コンパイルすることによって妥当性が検査されます。この処理の説明、およびエラーが発生したときに対処できる方法については、CC コマンドの説明を参照してください。

To Copybook (宛先コピーブック)
「宛先」データ・セットのレコード記述が含まれているコピーブックの名前 (データ・セットおよびメンバー)。
To Template (TO テンプレート)
実行または編集したい既存のテンプレートの名前 (データ・セット、必要な場合は、メンバー)、あるいは作成したい新規テンプレート。このテンプレートには、「宛先」データ・セットのレコード記述およびフィールド・マッピングが含まれています。
Model Template (モデル・テンプレート)
新規テンプレートの作成でモデルとして使用したい既存のテンプレートの名前 (データ・セット、必要な場合は、メンバー)。

親パネル

子パネル

関連作業および例