「Field Attributes (フィールド属性)」パネル - 数値フィールド
このパネルには、フィールドの形式設定およびデータ作成属性がリストされます。TABL 形式の場合のフィールドの幅、および数値フィールドの先行ゼロ抑制を変更することができます。データ作成属性を指定することもできます。このパネルには 2 つのタイプがあります。一方は英数字フィールド用で、他方は数値フィールド用です。このセクションでは数値フィールド版について説明します。
パネルとフィールドの定義
Process Options Help ────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── File Manager Field Attributes Fixed Attributes: Field name SERIAL-NO Type ZD Start 47 Length 6 Use Attributes: Heading Output width Leading zeros NO YES or NO Create Attributes: Start value End value Increment Cycle Scrambling Options: Scramble Type Values 1. Random 1. Range Min Max 2. Repeatable 2. Value Column In Out 3. Translate Dsn 4. Exit Col Command 5. ODPP 1 pro=eml, mtd=repeatable, wheninv=pre, flddef1=(name=em + Command ===> _________________________________________________________________ F1=Help F2=Split F3=Exit F4=CRetriev F7=Backward F8=Forward F9=Swap F10=Actions F12=Cancel
選択したフィールドが数値である場合、選択したフィールドが英数字である場合とは、表示される一部のフィールドが異なります。フィールドが異なる場合、以下の定義が適用されます。
- 使用属性
- 編集、表示、および印刷機能で使用される特定の表示 (または印刷) 属性を指定するために使用します。数値フィールドの場合、以下の使用属性を使用できます。
- 見出し
- 表示および報告書上のフィールド名を置き換える代替の見出しです。
- 出力幅
- このフィールドを TABL 表示形式または印刷形式で表示するために、編集、表示、および印刷機能で使用する文字位置の数。数値フィールドでは、この値の範囲は 6 から 30 までです (符号文字および小数点を含む)。
デフォルトの出力幅は、フィールド見出し (または、見出しが指定されていない場合はフィールド名) の表示に必要な最大文字数と、フィールドの値の表示に必要な文字数です。
- 先行ゼロ
- このフィールドを SNGL または TABL 表示または印刷形式で表示または印刷するときに、先行ゼロを表示するかどうかを指定します。先行ゼロを表示したい場合は、YES を指定します。先行ゼロをブランクで置き換えたい場合は、NO を指定します。
デフォルト: NO
- Length Field (長さフィールド)
- セグメント化テンプレートおよび長さが 4 を超えない英数字フィールドの場合にのみ表示されます。
各レイアウトの 1 つのフィールドに、長さフィールドのフラグを立てることができます。これにより、File Manager に、そのフィールドの値に基づいてセグメント長を計算するように通知できます。
次のいずれかの値を入力できます。- blank
- これは長さフィールドではありません。
- 1
- このフィールド値はセグメント長です。
- 2
- このフィールド値にフィールドの長さを加えると、セグメント長になります。
長さフィールドを指定しない場合、セグメント長は 01 フィールド長とみなされます。
- 作成属性
- このフィールドを含むレコード用のテスト・データの作成時に、データ作成機能で使用するフィールド固有の属性を定義します。注: 仮数は、オプションの符号 (+ または -) と、それに続く 1 から 16 桁の数字で構成されます。仮数は小数点を含むこともできます。指数部は、文字 E、オプションの符号 (+ または 0)、および 1 から 2 桁の数字で構成されます。
- 開始値
- ユーザー指定の増分で調整する前に、フィールドに入れる初期値を指定します。
この値は、適切な数値データ・タイプに変換したときに、そのフィールドが保持できる数値でなければなりません。また、小数点以下の桁のあるフィールドでは、フィールド定義の小数点以下の桁数より多い 10 進数整数を指定してはなりません。負の数値を指定する場合、フィールドが符号なしであっても、その符号は有効です。
フィールドが浮動小数点フィールドの場合、開始値は、仮数と指数部で構成される浮動小数点数 (-1.14579E01 など) として指定できます。
デフォルト: 0
- 終了値
- フィールドに入れる最大値 (増分が正数の場合) または最小値 (増分が負数の場合) を指定します。
この値は、適切な数値データ・タイプに変換したときに、そのフィールドが保持できる数値でなければなりません。また、小数点以下の桁のあるフィールドでは、フィールド定義の小数点以下の桁数より多い 10 進数整数を指定してはなりません。負の数値を指定する場合、フィールドが符号なしであっても、その符号は有効です。
フィールドが浮動小数点フィールドの場合、終了値は、仮数と指数部で構成される浮動小数点数 (-01.14579E01 など) として指定できます。
デフォルト: フィールドに入れることができる最大の正数または最小の負数。
- 増分
- 正数または負数を指定し、それによって、各レコード (またはレコードのサイクル) について、フィールドの値が調整されます。
増分は、適切な数値データ・タイプに変換したときに、そのフィールドが保持できる数値でなければなりません。また、小数点以下の桁のあるフィールドでは、フィールド定義の小数点以下の桁数より多い 10 進数整数を指定してはなりません。
フィールドが浮動小数点フィールドの場合、増分値は、仮数と指数部で構成される浮動小数点数 (-1.14579E01 など) として指定できます。
最初のレコード (またはレコードのサイクル) については、フィールドは、指定した開始値に設定されます。後続の各レコード (またはレコードのサイクル) については、フィールドの値に増分値が加算されます。このプロセスは、計算されたフィールドの値が、指定した終了値を超えない限り続行されます。
デフォルト: 0
- サイクル
- フィールド値に増分値を適用する前に生成する出力レコードの数を指定します。例えば、フィールド開始値に 100、増分値に 10、およびサイクル値に 3 を指定した場合、最初の 3 レコードのフィールドは 100、次の 3 レコードは 110、次の 3 レコードは 120 などとなります。
サイクルが 0 の場合、フィールドの値は常に開始値に設定されます。
- Scrambling Options (スクランブル・オプション)
- これらのオプションは、テスト・データを生成するためにコピー、インポート、またはエクスポート機能の実行時に使用するフィールドの順序変更を制御します。
- Scramble Type (スクランブル・タイプ)
- 次のいずれかの値を指定します。
- 空白
- スクランブルは実行されません。値または範囲の指定は保管されますが、関連機能では無視されます。
- 1 (「Random (ランダム)」)
- ランダム・スクランブルを実行します。入力値が同じでも、後続の呼び出しでは異なる出力値が生成されます。
- 2「 (Repeatable (反復可能)」
- 反復可能スクランブルを実行します。入力値が同じ場合、後続の呼び出しでは同じ出力値が生成されます。
- 3 「(Translate (変換)」
- 変換を実行します。値データ・セットが検索され、一致する入力値が検出されます。一致する値が検出されると、出力値はその一致したレコードの出力列から取得されます。
- 4「Exit (終了)」
- スクランブル・ユーザー出口を開始します。File Manager は、ユーザー出口名およびユーザー出口パラメーターとオプションを指定できるパネルを表示します。
- 5 (ODPP)
- 隣接コマンド・フィールドに指定された ODPP コマンドを使用して、データのスクランブルを実行します。これは、Optim™ Data Privacy Provider コマンド入力域です。「Col」フィールドは、左列の位置を示します。これは構文エラーが発生したときに、エラー列の位置を特定するために使用できます。コマンド構文については、「ODPP 構文ガイド」を参照してください。ODPP の「Command」は、スクロール可能フィールドです。左右にスクロールするには、F10 キーと F11 キーを使用します。コマンドを別のウィンドウに展開するには、F4 キーを使用します。このオプションは、ODPP にアクセスするように File Manager がカスタマイズされ、環境が正常に初期化されている場合にのみ使用できます。詳しくは、File Manager for z/OS Customization Guide を参照してください。
注: 数値フィールドの場合、「Leading zeros (先行ゼロ)」を「YES (はい)」に設定し、ランダム・スクランブルまたは反復可能スクランブル (「Value (値)」オプションはブランク) を要求した場合に、先行ゼロが順序変更されてしまいます。例:- 「Leading zeros (先行ゼロ)」を「YES (はい)」に設定した場合、00123 により 56872 が生成されることがあります (ゼロが変更されます)。
- 「Leading zeros (先行ゼロ)」を「NO (いいえ)」に設定した場合、00123 により 00343 が生成されることがあります (ゼロは変更されません)。
反復可能スクランブルの場合、「Leading zeros (先行ゼロ)」を「YES (はい)」に設定すると、固有の結果が生成されます。
- 値
- 数値フィールドでは、以下のオプションを指定して、選択したスクランブル・タイプの出力を制御できます。
- 空白
- File Manager は、スクランブル・タイプで指定されるとおりに、入力値に対してランダム・スクランブルまたは反復可能スクランブルを実行して、出力値を決定します。
- 1 (Range) (範囲)
- 値の範囲。フィールドに有効な最小値および最大値を指定する必要があります。コピー操作時に、生成されたスクランブル値は、指定した範囲内の数値になります。最小値には、最大値より小さい値を指定する必要があります。指定可能な値の範囲は -2 GB から +2 GB です。
- 2 (Value) (値)
- 出力フィールドの値を指定します。「Scramble Type (スクランブル・タイプ)」とともに、関連フィールド (「Column In (入力列)」、「Out (出力)」、および「Dsn」) によって出力値が決定されます。
- Min
- 最小値。最大値より小さく、かつ、-2 GB 以上の値を指定する必要があります。オプション 1 の「(Range) (範囲)」を選択する場合、このフィールドに値を指定する必要があります。
- 最大値
- 最大値。最小値より大きく、2 GB 以下である必要があります。オプション 1 の「(Range) (範囲)」を選択する場合、このフィールドに値を指定する必要があります。
- Column In (入力列)
- 値データ・セットの入力フィールド値の開始位置を定義します。入力フィールドを値データ・セットの値と突き合わせるために、コピー操作で変換処理が実行される際に使用されます。フィールドの長さは、コピー処理時にこのフィールドにマップされる入力フィールドの長さに設定されます。注: この値は、「Scramble Type (スクランブル・タイプ)」で「Translate (変換)」を選択する場合にのみ必須です。
- (Column) Out ((出力) 列)
- 値データ・セットの出力フィールド値の開始位置を定義します。これは、コピー操作時に以下のように使用されます。
- スクランブル・タイプが「Translate (変換)」である場合: 入力フィールド値が値データ・セットで一致すると、対応する出力値が使用されます。
- スクランブル・タイプが「Random (ランダム)」または「Repeatable (反復可能)」である場合: 入力値は、値データ・セットから出力値をランダムにまたは反復可能なものとして選択するために使用されます。
注: この値は、「Scramble Type (スクランブル・タイプ)」で「Translate (変換)」を選択する場合には必須です。「Random (ランダム)」または「Repeatable (反復可能)」を選択し、「Value (値)」も選択すると、値データ・セット名 (「Dsn」) を指定してある場合は、デフォルトの開始位置は 1 に設定されます。
- Dsn
- 値データ・セットを定義します。カタログされた順次データ・セット、区分データ・セット、または VSAM データ・セットを指定できます。このデータ・セットには、コピー処理時の出力フィールド値を決定するために使用されるデータが入っています。
「Scramble Type (スクランブル・タイプ)」で「Translate (変換)」を選択した場合、このデータ・セットには、入力列および出力列に指定されている位置の入力値および出力値が含まれている必要があります。
「Scramble Type (スクランブル・タイプ)」で「Random (ランダム)」または「Repeatable (反復可能)」を選択した場合、このデータ・セットには、出力列に指定されている位置の出力値が含まれている必要があります。
注: このフィールドは、「Scramble Type (スクランブル・タイプ)」で「Translate (変換)」を選択する場合には必須です。「Random (ランダム)」または「Repeatable (反復可能)」を選択し、さらに、「Value (値)」を選択した場合、オプションでデータ・セット名を指定することができます。「Value (値)」を選択し、このフィールドをブランクのままにした場合、テンプレートに保管されている値リストの入力を求めるプロンプトが出されます。データ・セット名を指定する場合、以下の規則が適用されます。- 総称データ・セット名では、単一文字を表すパーセント (%) 記号と、任意の数の文字を表すアスタリスク (*) を修飾子内で使用します。2 つのアスタリスク (**) は任意の数の修飾子内の任意の数の文字を表します。
- TSO 接頭部 (ユーザー ID に定義されている) が、引用符で囲まれていない名前の高位修飾子として使用されます。
- パフォーマンスを改善するために、データ・セット名はできるだけ修飾してください。
- データ・セットが区分データ・セットの場合、メンバー名は dsn(member) という形式で指定できます。メンバー名を指定しないか、または総称メンバー名を指定すると、メンバーを選択するためのメンバー選択リストが表示されます。