SORTプライマリコマンド

SORT コマンドは、表示しているデータの順序を変更します。

エディター・セッションでは、デフォルトで、File Manager はデータを昇順にソートします。VTOC データ・セットおよびメンバー・リストの場合、デフォルトの順序は、ユーザーが指定するソート基準により異なります。

Syntax

表示または編集での SORT コマンド
表示および編集では、File Manager は、最初の列またはフィールド・パラメーターを基本キーとし、後続の列またはフィールドを重要度の低いキーとするキーの階層を使用してデータをソートします。この階層は、左から右に指定します。

SORT 基本コマンドにいずれのパラメーターも指定しなかった場合には、File Manager は、各レコードの 16 進表記に従ってレコード別にデータ・レコードをソートします。

ソート順序は、指定された列またはフィールドの EBCDIC (16 進) 値に基づいています。したがって、小文字は大文字の前にソートされます。

SORT 基本コマンドを使用するときには、除外レコードまたは非除外レコードだけをソートするようにオプションで指定できます。

1. Syntax: View and Edit

1  SORT
1 
2.1! A
2.1 D
2.1 +  col1 col2
2.2.1! A
2.2.1 D
2.1 +  ref
2.2.1! A
2.2.1 D
2.1 X
2.1 NX
1 KEY
A
データを昇順にソートします。これは、デフォルトです。
D
データを降順にソートします。
col1
(CHAR、HEX、または LHEX 表示形式のみ。)ソート・キーとして使用される列範囲に含められる最初の列。1 以上であり、最大レコード長以下である必要があります。最大 5 組の列範囲値を指定できます。
col2
(CHAR、HEX、または LHEX 表示形式のみ。)ソート・キーとして使用される列範囲に含められる最後の列。col1 より大きく、最大レコード長以下でなければなりません。col1 を指定した場合には、col2 も指定しなければなりません。
ref
(TABL および SNGL 表示形式のみ。)フィールド参照で、ソート・キーとして使用されるフィールドを、例えば次のように指定します。#3。TABL 表示形式をソートするには、少なくとも 1 つのフィールド参照を指定しなければなりません

フィールドが配列の 1 つの項目であるときには、使用したいオカレンスを識別できるように添字を括弧で囲んで指定する必要があります。例えば、次のようになります。#5(3)。フィールドが多次元配列の一部である場合は、配列のそれぞれの次元に添字を指定する必要があります。例えば、「#7(2,3)」とします。

最大で 5 つのフィールド参照を指定できます。複数のフィールド参照を指定する場合には、ブランクで区切る必要があります。例えば、次のようになります。#3 #5(3)。最初の参照は、1 次 (最も重要な) キーを指定し、2 番目の参照は 2 次 (2 番目に重要な) キーを順に指定します。ソートは、重要度が最も高いキーから最も低いキーに進みます。

SORT は、可変長のフィールドや開始位置が可変のフィールドをサポートしません。これらのフィールドのいずれかを指定した場合には、エラー・メッセージが表示されます。

NX
非除外レコードのみ。除外レコードが存在しないものとして、レコードがソートされます。後で除外レコードを表示すると、その間にソートされた非除外レコードが散在することになります。
X
除外されたレコードのみ。非除外レコードが存在しないものとして、除外レコードがソートされます。後で非除外レコードを表示すると、その間にソートされた除外レコードが散在することになります。
KEY
KSDS、VRDS、または RRDS VSAM データ・セットをファイルの KEY 順にソートします。一般的に SORT KEY は、データに対して他のソート操作を実行した後で使用します。SORT KEY 機能は、レコードをファイルの元のキー順に「復元」します。

このオプションでは、非除外レコードだけがソートされます。このため、(NX を指定できない場合であっても) SORT KEY は、SORT KEY NX と同等です。

注: SORT KEY を使用して RRDS ファイルをソートすると、File Manager は RRDS を VSAM SLOT 順にソートします。SLOT 番号は、VSAM アクセス方式で各レコードに割り振られる固有の番号です。移動 (M、Mn、または MM) 接頭部コマンドあるいは SORT 基本コマンドでレコードを移動することによって RRDS ファイルのレコードの順序が変更された場合には、SORT KEY は、レコードの順序をレコードのオープン時の順序に再配列します。しかし、挿入 (I または In)、コピー (C、Cn、または CC)、または繰り返し (R、Rn、RR、または RRn) 接頭部コマンドを使用して、レコードを追加すると、ファイルがまだメモリー中にあるので、新しいレコードは SLOT 番号を割り当てられません。この場合、SORT KEY によって新しいレコードはファイルの一番下に再配列されます。
選択リスト・パネルでの SORT コマンド

SORT コマンドを使用して、選択リストが表示されているパネルの中の複数の列名を指定してソートすることができます。

複数の列をソートする場合、列を指定する順序が列のソート順に影響を与えることはありません。列は、常に左から右にソートされます。

列のソート順 (A または D) を指定しないと、その列のデフォルトのソート順が使用されます。列のデフォルトのソート順は、「Column Settings (列設定)」パネルで確認できます。このパネルを表示するには、カーソルを列のフィルター値に置いて Enter キーを押します。

SORT コマンドを入力すると、リスト表示が先頭までスクロールされ、指定した列にソートを適用して、変更された順序を反映して再表示されます。

2. Syntax: selection list panels
(1)
注:
  • 1 ソートされる列には、最大 5 つまで指定できます。
ソートされる列です。
A
列を昇順にソートします。
D
列を降順にソートします。

使用箇所

関連作業および例