データ・セットおよびメンバー名の指定
多くの File Manager パネルでは、現行プロセスで使用するデータ・セットを指定する必要があります。データ・セットが PDS、あるいは、CA-Panvalet または他の外部ライブラリーである場合、メンバー名も指定する必要があります。これらのパネルを総称して「Entry (入力)」パネルと呼びます (例えば、「View Entry (ビュー項目の入力)」パネル)。
すべての入力パネルには、以下のフィールドがあります。
⋮ Input Partitioned, Sequential or VSAM Data Set, or HFS file: Data set/path name . . . . . ______________________________________________+ Member . . . . . . . . . . ________ Blank or pattern for member list Volume serial . . . . . . . ______ If not cataloged ⋮
いずれかの入力パネルでデータ・セットを指定するには、以下のようにします。
- 「Data set/path name (データ・セット/パス名)」フィールドに、パス名、完全修飾データ・セット名、または名前パターンを入力します。名前には、メンバー名または名前パターンを括弧で囲んで組み込むことができます。メンバーをここで指定する場合は、関連した「Member (メンバー)」フィールドは空でなければなりません。
パス名指定の規則について詳しくは、HFS ファイルの指定を参照してください。
コピーブックの場合、これは CA-Panvalet ライブラリーの名前、または Library Management System Exit を使用してアクセスされる外部ライブラリーの名前にすることができます。
データ・セット/パス名を引用符で囲まない場合は、デフォルトの高位修飾子 (HLQ) が使用されます。通常、デフォルトは、ユーザー ID の TSO 接頭部になります。
パターンを入力すると、入力パネルが処理されたときに、File Manager はそのパターンに一致するデータ・セットのリストを表示します。
パターンには、単一文字を表すパーセント記号 (%) と、1 つの修飾子内の 1 つ以上の数の文字を表すアスタリスク (*) を含めることができます。2 つのアスタリスク (**) は任意の数の修飾子内の任意の数の文字を表します。
パフォーマンスを改善するために、データ・セット/パス名はできるだけ修飾してください。
- 「Data set/path name (データ・セット/パス名)」フィールドに、区分データ・セット (PDS) の名前、CA-Panvalet ライブラリーの名前、またはその他の外部ライブラリーの名前を (小括弧で囲んだメンバー名または名前パターンを含めずに) 指定した場合には、以下のいずれかを実行します。
- 「Member (メンバー)」フィールドに名前または名前パターンを入力します。
メンバー名パターンは、メンバー名に有効な任意の文字と、次の 2 つの特殊パターン文字とで構成することができます。
- アスタリスク (*)
- 任意の数の文字を表します。必要な数のアスタリスクがメンバー名のどこに表示されても構いません。例えば、
*d*
と入力すると、名前に「d」が含まれるデータ・セットのすべてのメンバーのリストが表示されます。 - パーセント記号 (%)
- 単一文字を表す置き換え文字。パーセント記号は、メンバー名の任意の場所に必要な数だけ指定できます。例えば、
%%%%
と入力すると、名前が 4 文字の長さである、データ・セット/パス内のすべてのメンバーのリストが表示されます。
以下のいずれかを実行する場合、つまり- 「Data set/path name (データ・セット/パス名)」フィールドに小括弧で囲んだメンバー名または名前パターンを含めず、「Member (メンバー)」フィールドをブランクのままにするか、「Member (メンバー)」フィールドでパターンを指定した場合、
- 「Data set/path name (データ・セット/パス名)」フィールドに小括弧で囲んだメンバー名パターンを含めて、「Member (メンバー)」フィールドをブランクのままにした場合、
- 使用している入力パネルにオプション「Advanced member selection (拡張メンバー選択)」があり、1 つ以上の基準に基づいて PDS(E) メンバーの範囲を選択する場合は、そのオプションを選択して、「Advanced member selection (拡張メンバー選択)」パネルを表示します。
PDS(E) メンバーの範囲の選択について詳しくは、PDS(E) メンバーの範囲の選択を参照してください。
- 「Member (メンバー)」フィールドに名前または名前パターンを入力します。
- カタログされていないデータ・セットの場合、データ・セットが入っているボリュームの通し番号を「Volume serial (ボリューム通し番号)」フィールドに入力します。
- 残りのパネル固有のフィールドの入力を完了した後、Enter キーを押して、パネルの機能を処理します。
データ・セット/パス名とメンバー名の両方の指定が完了すると、パネル・アクションは次の段階に進みます。
データ・セット/パス名またはメンバー名にパターンを入力すると、「Data Set Selection (データ・セット選択)」パネルが表示され、必要な場合には、その後に「Member Selection (メンバー選択)」パネルが表示されます。これらのパネルからの選択が終わると、入力パネルのアクションが次の段階に進みます。
- 「Data Set Selection (データ・セット選択)」パネルが表示されたら、必要なデータ・セットの横にある「Sel」フィールドに
S
と入力して、データ・セットを選択します。このリストから、1 つの名前だけを選択できます。 - 「Member Selection (メンバー選択)」パネルが表示されたら、それぞれのメンバーの隣の「Sel」フィールドに
S
と入力するか、SELECT 基本コマンドを使用してメンバーを選択し、Enter キーを押します。このリストから、必要な数の名前を選択することができます。パネルが処理されるときに、リスト上の最初のメンバーが、関連機能で使用されます。その機能の処理が完了すると、リストの次のメンバーが使用されます。例えば、編集する複数のメンバーを選択すると、最初のメンバーが「Edit Session (編集セッション)」パネルに表示されます。このパネルを終了すると、選択されたすべてのメンバーが処理されるまで、次々とメンバーが表示されます。
注:- 接頭部域に入力し、まだ処理されていない値をリセットする場合は、RESET 基本コマンドを使用します。
- ディレクトリーを再読み取りし、現行のメンバー・リストを表示する場合は、REFRESH 基本コマンドを使用します。
- メンバーを選択する際、表示されるメンバーのリストをソートすると便利なことがあります。このためには、以下のいずれかを実行します。
- SORT 基本コマンドを使用して、2 つまでの表示列別に、メンバー・リストをソートします。フィールド名は、列見出しです。例えば、
SORT SIZE CREATED
は、最初にサイズ別に、次に作成日別に、メンバーのリストをソートします。 - ソートしたい列の列見出しにカーソルを合わせて、Enter キーを押します。
注: メンバーをソートする場合、所定の列の順序 (昇順または降順) は、あらかじめ決められており、ISPF と整合性があります。 - SORT 基本コマンドを使用して、2 つまでの表示列別に、メンバー・リストをソートします。フィールド名は、列見出しです。例えば、