ボリューム目録 (VTOC) の表示

1 つ以上のディスクのデータ・セットのリストを表示または印刷するには、VTOC ユーティリティーを使用します。このユーティリティーを使用すると、すべてのデータ・セットをリストしたり、総称データ・セット名に基づいてデータ・セットのサブセットをリストしたりすることができます。VTOC の操作を使用して、ボリューム要約リスト (VTOC リスト) の表示または印刷、あるいはデータ・セットと VTOC の複合リストの印刷を行うこともできます。

詳しくは、「Display VTOC (VTOC の表示)」パネルを参照してください。

データ・セットのリストには以下の情報が含まれています。

  • データ・セット名
  • ボリューム (VOLSER)
  • ディスク・エクステント
  • ファイル編成情報
  • 作成、有効期限、および参照の日付

オンライン・モードでは、コマンドを入力して、個々のデータ・セットを操作する機能を呼び出すことができます。

詳しくは、「Display VTOC Data Set List (VTOC データ・セット・リストの表示)」パネルを参照してください。

ボリューム要約リストには以下の情報が含まれています。

  • ボリューム情報
  • VTOC 情報
  • フリー・スペース情報
  • データ・セット統計

詳しくは、「Volume Selection/Summary (ボリューム選択/要約)」パネルを参照してください。

注: VTOC の操作には、「決して有効期限が切れることのない」有効期限 99/999 および 99/366 がそれぞれ 9999.999 および 9999.366 として 示されます。また、明示的に 99/365 として指定された有効期限も、「決して有効期限が切れることはなく」、9999.365 として表示されます。リストを有効期限順にソートすると、9999 で始まる値が最初に現れます。

VTOC 情報を表示するには、次のようにします。

  1. 「Utility Functions (ユーティリティー機能)」メニュー・パネルからオプション「5.VTOC」を選択します。に示した「Display VTOC (VTOC の表示)」パネルが表示されます。
  2. 操作したいディスク・ボリュームを指定します。D$US1* などの総称ボリューム通し番号を指定できます。
    注: 多数のボリュームにアクセスするパターンを指定すると、操作に長時間を要することがあります。
  3. 「Display VTOC (VTOC の表示)」パネルで、以下の複数のフィールドに選択基準を指定すると、リストされるデータ・セットを制限できます。
    データ・セット名
    総称データ・セット名を指定します。データ・セット名を指定しないと、File Manager はデフォルトで総称データ・セット名「**」を使用するため、すべてのデータ・セットがリストされたり、組み込まれます。データ・セット名 (マスク) を引用符で囲まないと、File Manager は、そのデータ・セット名に接頭部として TSO PROFILE PREFIX (通常はユーザー ID) を付加します。例えば、TSO PROFILE PREFIX で始まるデータ・セットのみに制限するには、総称データ・セット名の ** (引用符なし) を指定します。総称名として、任意の有効な ISPF データ・セット名マスクを使用できます。
    ボリューム通し番号
    完全修飾または総称のボリューム通し番号を指定します。
    Volume status (ボリューム状況)
    完全修飾のボリューム状況ストリング (PRIVATE、PRIV/RSDNT、RESIDENT、PUBLIC、または STORAGE) を指定します。
    Unit
    完全修飾または総称の装置アドレスを指定します。
    装置タイプ
    完全修飾または総称の装置タイプを指定します。
    SMS SG (SMS ストレージ・グループ)
    完全修飾または総称の SMS ストレージ・グループ名を指定します。

    SMS 環境で非 SMS 制御ボリュームを選択するには、予約名 NONSMS を指定します。

    Processing limit (処理限度)
    「/」を入力してこのオプションを選択し、VTOC 処理で選択するデータ・セットの最大数を指定します。
  4. 必要に応じて、「Batch execution (バッチ実行)」オプションを選択します。そうすると、File Manager に「Display VTOC Batch Sort Options」パネルが表示されます。

    このパネルから、適切なソート・オプションを選択します。そうすると、File Manager によってバッチ・ジョブ・ストリームが生成され、 編集セッションに JCL が表示されます。必要な場合には、ジョブを実行依頼する前にこの JCL を変更できます。

  5. 日付を (デフォルトの YYYY.DDDD 形式の代わりに) YY/MM/DD 形式で表示するには、「YY/MM/DD date format (default: YYYY.DDD) (YY/MM/DD 日付形式 (デフォルト: YYYY.DDD)」オプションを選択します。
  6. デフォルトで、複数エクステントを持つデータ・セットの場合、表示形式は 2 番目以降のエクステントでデータ・セット名を抑制します。各エクステントのデータ・セット名を表示するには、「Repeat data set name for each extent (各エクステントのデータ・セット名を繰り返す)」オプションを選択します。

リスト表示を更新して、最初にそのリストを表示してから加えた変更および他のユーザーが加えた変更をすべて反映するには、REFRESH 基本コマンドを入力します。

ボリューム要約リストを (「Work with VTOC (VTOC の操作)」: ボリュームのリスト のように) 表示または印刷するには、次のようにします。

  1. リストを表示するには、行コマンド V を入力します。
  2. リストを印刷するには、行コマンド P を入力します。そうすると、File Manager に「Display VTOC Batch Sort Options」パネルが表示されます。

    このパネルから、適切なソート・オプションを選択します。そうすると、File Manager によって要求された VTOC リストが生成されます。

総称ボリューム通し番号を指定すると、指定したデータ・セット名と名前が一致するデータ・セットが含まれているボリュームのリストが File Manager によって表示されます。データ・セット・リスト・コマンドを選択すると、すべてのデータ・セットが指定されたデータ・セット名およびボリューム通し番号と一致するデータ・セットのリストが作成されます。

1. 「Work with VTOC (VTOC の操作)」: ボリュームのリスト
  Process   Options   Help
────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
  File Manager            Volume Summary/Selection           Row 00001 of 00005
 Unit    *        DSN       'DTORNEY.FMDATA.**'
 DevType *        VOLSTATE  ALL         SMS SG *
 Volumes 5        Data sets 7           VSAM   3           non-VSAM 4
 VOLSER  D$US5*   Trks used N/A         Free   N/A         Utilized N/A
   VOLSER UNIT Dtype SMS-SG   Total  Used   %Used Free trk Tot DSN VSAM   nVSA ±
   D$US5* *    *     *                                                        
   D$US51 E801 3390  PRIMARY  150255 128750    86    21505       1           1
   D$US53 E81C 3390  PRIMARY  150255 142702    95     7553       1           1
   D$US55 E929 3390  PRIMARY  150255 141320    94     8935       1           1
   D$US57 EA52 3390  PRIMARY  150255 127706    85    22549       2      2
   D$US58 EA55 3390  PRIMARY  150255 131406    87    18849       2      1    1
 ****  End of data  ****






 Command ===>                                                       Scroll PAGE
  F1=Help      F2=Split     F3=Exit      F4=CRetriev  F5=RFind     F6=Process
  F7=Up        F8=Down      F9=Swap     F10=Left     F11=Right    F12=Cancel
「Volume Summary/Selection (ボリューム要約/選択)」パネルにリストされているボリュームに関する詳細情報を表示するには、該当するボリュームの隣にある「Sel」フィールドに行コマンドの I (情報) を入力します。I 行コマンドは、選択したボリュームに関する詳細情報を示す「Disk Volume Details (ディスク・ボリュームの詳細)」パネルを表示します。
注: 「Disk Volume Details (ディスク・ボリュームの詳細)」パネルで (見出し「Data Sets (データ・セット)」の下に) データ・セット統計を表示するには、「Display VTOC (DVTOC の表示)」パネル (この時点までナビゲートするのに使用) で「Limited information for VTOC list (VTOC リストの限定情報)」オプションを選択解除する必要があります。

「Volume Summary/Selection (ボリューム要約/選択)」パネルで、S (選択) 行コマンドを使用して、処理したいボリュームを選択できます。複数のボリュームからのデータ・セットのリストが必要な場合には、複数の行に S 行コマンドを入力できます。多数のボリュームを選択しようとする場合には、ALL コマンドを使用してすべての行に「S」を入力できます (必要な場合には、その「S」にブランクを上書きして任意のボリュームを選択解除することもできます)。

File Manager は、「Work with VTOC (VTOC の操作)」: データ・セットのリスト に示すようにデータ・セットをリストします。
2. 「Work with VTOC (VTOC の操作)」: データ・セットのリスト
  Process   Options   Help
────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
  File Manager           Display VTOC Data Set List          Row 00001 of 00055
 Unit    *        DSN       'PAM.V99R1M0.S*'
 DevType *        VOLSTATE  ALL         SMS SG *
 Volumes 10       Data sets 27          VSAM   0           non-VSAM 27
 VOLSER  *        Trks used 3752        Free   N/A         Utilized N/A
         Data Set Name                                Seq Volume Begin CYL-HD  ±
         PAM.V99R1M0.S*                                   *      *           
         PAM.V99R1M0.SPAMCLIB                           1 D$FM08    32 14
         PAM.V99R1M0.SPAMDBRM                           1 D$FM09  8802  4
         PAM.V99R1M0.SPAMEXEC                           1 D$FM10  1060  0
         PAM.V99R1M0.SPAMMAC1                           1 D$FM00  7885  1
         PAM.V99R1M0.SPAMMENU                           1 D$FM19   172 13
         PAM.V99R1M0.SPAMMJPN                           1 D$FM09  9025  8         PAM.V99R1M0.SPAMMODA                           1 D$FM02  2881  0
         PAM.V99R1M0.SPAMMODA                           2 D$FM02   109  0
         PAM.V99R1M0.SPAMMODA                           3 D$FM02   109 10
         PAM.V99R1M0.SPAMMODA                           4 D$FM02   110  5
         PAM.V99R1M0.SPAMMODA                           5 D$FM02   111  0
 Command ===>                                                       Scroll PAGE
  F1=Help      F2=Split     F3=Exit      F4=CRetriev  F5=RFind     F6=Process
  F7=Up        F8=Down      F9=Swap     F10=Left     F11=Right    F12=Cancel

RIGHT コマンドおよび LEFT コマンド、またはそれらに対応するファンクション・キーを使用してリストをスクロールさせると、他の列を表示できます。

データ・セットとボリューム要約リストの複合報告書を印刷するには、PC 行コマンドを使用します。File Manager は、各ディスクの要約出力の後に選択マスク (ある場合) と一致するボリュームにあるデータ・セットのリストを作成します。