ボリューム目録 (VTOC) の表示
1 つ以上のディスクのデータ・セットのリストを表示または印刷するには、VTOC ユーティリティーを使用します。このユーティリティーを使用すると、すべてのデータ・セットをリストしたり、総称データ・セット名に基づいてデータ・セットのサブセットをリストしたりすることができます。VTOC の操作を使用して、ボリューム要約リスト (VTOC リスト) の表示または印刷、あるいはデータ・セットと VTOC の複合リストの印刷を行うこともできます。
詳しくは、「Display VTOC (VTOC の表示)」パネルを参照してください。
データ・セットのリストには以下の情報が含まれています。
- データ・セット名
- ボリューム (VOLSER)
- ディスク・エクステント
- ファイル編成情報
- 作成、有効期限、および参照の日付
オンライン・モードでは、コマンドを入力して、個々のデータ・セットを操作する機能を呼び出すことができます。
詳しくは、「Display VTOC Data Set List (VTOC データ・セット・リストの表示)」パネルを参照してください。
ボリューム要約リストには以下の情報が含まれています。
- ボリューム情報
- VTOC 情報
- フリー・スペース情報
- データ・セット統計
詳しくは、「Volume Selection/Summary (ボリューム選択/要約)」パネルを参照してください。
VTOC 情報を表示するには、次のようにします。
- 「Utility Functions (ユーティリティー機能)」メニュー・パネルからオプション「5.VTOC」を選択します。に示した「Display VTOC (VTOC の表示)」パネルが表示されます。
- 操作したいディスク・ボリュームを指定します。D$US1* などの総称ボリューム通し番号を指定できます。注: 多数のボリュームにアクセスするパターンを指定すると、操作に長時間を要することがあります。
- 「Display VTOC (VTOC の表示)」パネルで、以下の複数のフィールドに選択基準を指定すると、リストされるデータ・セットを制限できます。
- データ・セット名
- 総称データ・セット名を指定します。データ・セット名を指定しないと、File Manager はデフォルトで総称データ・セット名「**」を使用するため、すべてのデータ・セットがリストされたり、組み込まれます。データ・セット名 (マスク) を引用符で囲まないと、File Manager は、そのデータ・セット名に接頭部として TSO PROFILE PREFIX (通常はユーザー ID) を付加します。例えば、TSO PROFILE PREFIX で始まるデータ・セットのみに制限するには、総称データ・セット名の ** (引用符なし) を指定します。総称名として、任意の有効な ISPF データ・セット名マスクを使用できます。
- ボリューム通し番号
- 完全修飾または総称のボリューム通し番号を指定します。
- Volume status (ボリューム状況)
- 完全修飾のボリューム状況ストリング (PRIVATE、PRIV/RSDNT、RESIDENT、PUBLIC、または STORAGE) を指定します。
- Unit
- 完全修飾または総称の装置アドレスを指定します。
- 装置タイプ
- 完全修飾または総称の装置タイプを指定します。
- SMS SG (SMS ストレージ・グループ)
- 完全修飾または総称の SMS ストレージ・グループ名を指定します。
SMS 環境で非 SMS 制御ボリュームを選択するには、予約名
NONSMS
を指定します。 - Processing limit (処理限度)
- 「/」を入力してこのオプションを選択し、VTOC 処理で選択するデータ・セットの最大数を指定します。
- 必要に応じて、「Batch execution (バッチ実行)」オプションを選択します。そうすると、File Manager に「Display VTOC Batch Sort Options」パネルが表示されます。
このパネルから、適切なソート・オプションを選択します。そうすると、File Manager によってバッチ・ジョブ・ストリームが生成され、 編集セッションに JCL が表示されます。必要な場合には、ジョブを実行依頼する前にこの JCL を変更できます。
- 日付を (デフォルトの YYYY.DDDD 形式の代わりに) YY/MM/DD 形式で表示するには、「YY/MM/DD date format (default: YYYY.DDD) (YY/MM/DD 日付形式 (デフォルト: YYYY.DDD)」オプションを選択します。
- デフォルトで、複数エクステントを持つデータ・セットの場合、表示形式は 2 番目以降のエクステントでデータ・セット名を抑制します。各エクステントのデータ・セット名を表示するには、「Repeat data set name for each extent (各エクステントのデータ・セット名を繰り返す)」オプションを選択します。
リスト表示を更新して、最初にそのリストを表示してから加えた変更および他のユーザーが加えた変更をすべて反映するには、REFRESH 基本コマンドを入力します。
ボリューム要約リストを (「Work with VTOC (VTOC の操作)」: ボリュームのリスト のように) 表示または印刷するには、次のようにします。
- リストを表示するには、行コマンド V を入力します。
- リストを印刷するには、行コマンド P を入力します。そうすると、File Manager に「Display VTOC Batch Sort Options」パネルが表示されます。
このパネルから、適切なソート・オプションを選択します。そうすると、File Manager によって要求された VTOC リストが生成されます。
総称ボリューム通し番号を指定すると、指定したデータ・セット名と名前が一致するデータ・セットが含まれているボリュームのリストが File Manager によって表示されます。データ・セット・リスト・コマンドを選択すると、すべてのデータ・セットが指定されたデータ・セット名およびボリューム通し番号と一致するデータ・セットのリストが作成されます。
Process Options Help
────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
File Manager Volume Summary/Selection Row 00001 of 00005
Unit * DSN 'DTORNEY.FMDATA.**'
DevType * VOLSTATE ALL SMS SG *
Volumes 5 Data sets 7 VSAM 3 non-VSAM 4
VOLSER D$US5* Trks used N/A Free N/A Utilized N/A
VOLSER UNIT Dtype SMS-SG Total Used %Used Free trk Tot DSN VSAM nVSA ±
D$US5* * * *
D$US51 E801 3390 PRIMARY 150255 128750 86 21505 1 1
D$US53 E81C 3390 PRIMARY 150255 142702 95 7553 1 1
D$US55 E929 3390 PRIMARY 150255 141320 94 8935 1 1
D$US57 EA52 3390 PRIMARY 150255 127706 85 22549 2 2
D$US58 EA55 3390 PRIMARY 150255 131406 87 18849 2 1 1
**** End of data ****
Command ===> Scroll PAGE
F1=Help F2=Split F3=Exit F4=CRetriev F5=RFind F6=Process
F7=Up F8=Down F9=Swap F10=Left F11=Right F12=Cancel
「Volume Summary/Selection (ボリューム要約/選択)」パネルで、S (選択) 行コマンドを使用して、処理したいボリュームを選択できます。複数のボリュームからのデータ・セットのリストが必要な場合には、複数の行に S 行コマンドを入力できます。多数のボリュームを選択しようとする場合には、ALL コマンドを使用してすべての行に「S」を入力できます (必要な場合には、その「S」にブランクを上書きして任意のボリュームを選択解除することもできます)。
Process Options Help ──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── File Manager Display VTOC Data Set List Row 00001 of 00055 Unit * DSN 'PAM.V99R1M0.S*' DevType * VOLSTATE ALL SMS SG * Volumes 10 Data sets 27 VSAM 0 non-VSAM 27 VOLSER * Trks used 3752 Free N/A Utilized N/A Data Set Name Seq Volume Begin CYL-HD ± PAM.V99R1M0.S* * * PAM.V99R1M0.SPAMCLIB 1 D$FM08 32 14 PAM.V99R1M0.SPAMDBRM 1 D$FM09 8802 4 PAM.V99R1M0.SPAMEXEC 1 D$FM10 1060 0 PAM.V99R1M0.SPAMMAC1 1 D$FM00 7885 1 PAM.V99R1M0.SPAMMENU 1 D$FM19 172 13 PAM.V99R1M0.SPAMMJPN 1 D$FM09 9025 8 PAM.V99R1M0.SPAMMODA 1 D$FM02 2881 0 PAM.V99R1M0.SPAMMODA 2 D$FM02 109 0 PAM.V99R1M0.SPAMMODA 3 D$FM02 109 10 PAM.V99R1M0.SPAMMODA 4 D$FM02 110 5 PAM.V99R1M0.SPAMMODA 5 D$FM02 111 0 Command ===> Scroll PAGE F1=Help F2=Split F3=Exit F4=CRetriev F5=RFind F6=Process F7=Up F8=Down F9=Swap F10=Left F11=Right F12=Cancel
RIGHT コマンドおよび LEFT コマンド、またはそれらに対応するファンクション・キーを使用してリストをスクロールさせると、他の列を表示できます。
データ・セットとボリューム要約リストの複合報告書を印刷するには、PC 行コマンドを使用します。File Manager は、各ディスクの要約出力の後に選択マスク (ある場合) と一致するボリュームにあるデータ・セットのリストを作成します。