TRS (テープ・レコード走査)
- 目的
- テープ・ファイル内のデータを見つけます。
- 使用上の注意
- この機能を使用して、ユーザーの検索条件に合致するデータを含んでいるテープ・レコードを探し出すことができます。走査は、現在のテープ位置から開始されます。走査は、レコード・サイズまたは可変レコード・フォーマットが示されていれば、論理レコードに適用されます。検索ストリングは 50 文字までで、以下のものが許されます。
- 文字ストリング。このストリングにはブランクまたはコンマを入れることはできません。大/小文字の区別は無視されます。
- 引用符で囲まれた文字ストリング。このストリングには、ブランクおよびコンマを入れることができ、完全に一致しなければなりません (大/小文字の区別を含む)。
- 引用符で囲まれた文字ストリング。このストリングには、ブランクおよびコンマを入れることができ、完全に一致しなければなりません (大/小文字の区別を含む)。
- 16 進数ストリング。例えば、X'04'。
テープの DD 名を指定します。
この機能の使用について詳しくは、Tape Record Scan (option 4.10)を参照してください。
- オプション
- レコード・フォーマットまたは長さを指定して、検索の前に物理レコードを非ブロック化します。データの中のあらゆる場所、ユーザーが指定する位置、または指定された相対位置に限り、検索を要求することができます。走査するブロック数、および走査が停止する前に検出されるべきストリングのオカレンス数を指定することもできます。指定ブロック数に達するか、またはストリングの指定オカレンス数に達すると、そのどちらかが最初に発生した時点でスキャンは停止されます。以下のように、種々の SET 処理オプションを使用して、 印刷出力を制御することができます。
- SET PRINTOUT は、印刷出力の宛先を定義します。PRINTOUT=SYSOUT に設定した場合、PB (印刷ブラウズ) 機能を使用して、累積出力をブラウズすることができます。
- SET RECLIMIT は、印刷される各レコードのバイト数を制御します。
- 印刷出力の形式は、SET PAGESIZE、SET PRINTLEN および SET PRTTRANS の設定値によっても異なります。
- SET DUMP を使用して、ダンプ形式を指定します。
- 関連機能
- FCH
- データを検索または変更します。
- TP
- テープ上の 1 つ以上のファイルから、指定されたブロック数を印刷します。
- ddname
- DD または TSO ALLOC ステートメントを参照します。
- LABEL=BLP
- ラベル迂回処理の使用を指定します。このパラメーターは、テープを使用する最初の File Manager 機能で指定する必要があります。BLP の処理要件については、「Customizing the Security Environment」の『File Manager for z/OS Customization Guide』を参照してください。
- nlrecs
- 走査するレコード数、または ALL。最大数は 99 999 999 です。ALL を指定するか、このパラメーターを省略すると、File Manager はファイルの終わりまで、あるいは指定したヒットの数が検出されるまで走査します。
- recfmin
- 入力のレコード・フォーマット。それぞれの値は、以下の文字の組み合わせです。
- B
- ブロック化
- D
- 可変長 ISO/ANSI テープ・レコード
- F
- 固定長
- S
- スパン形式
- U
- 不定長
- V
- 可変長
- recsize
- recfmin が F または FB の場合、入力レコードの長さ。recfmin が F の場合は、デフォルトとして、最初のレコードの長さが使用されます。recfmin が FB の場合は、recsize は必須です。
- scanarg
- 検索するストリング。ストリングは 50 文字までで、以下のものが許されます。
- 文字ストリング。このストリングにはブランクまたはコンマを入れることはできません。大/小文字の区別は無視されます。
- 引用符で囲まれた文字ストリング。このストリングには、ブランクおよびコンマを入れることができます。ストリングは完全に一致しなければなりません (大/小文字の区別を含む)。
- X の後に引用符で囲まれた 16 進数ストリングが続きます。(例えば、X'C1C2C3')
- scanhits
- 走査を停止させるのは、最初の一致の検出後か、指定した一致の回数後か、あるいはファイルの終了時点かを指定します。最大は 99 999 999 であり、デフォルトは 1 です。ALL を指定すると、ファイルの終わりまで走査します。
- scanpos
- レコード内で検索が開始されるオフセット (バイト位置)。デフォルトは 1です。
- scantype
- 次のいずれか:
- D
- scanpos で指定したレコードの位置のみ でレコードを走査します (デフォルト)。
- DP
- scanpos で指定した位置から開始して レコードを走査します。
//TRS JOB (acct),'name' Tape Record Scan
//*
//FMBAT PROC
//FMBAT EXEC PGM=FILEMGR
//STEPLIB DD DSN=FMN.SFMNMOD1,DISP=SHR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSABEND DD SYSOUT=*
//SYSUDUMP DD SYSOUT=*
// PEND
//*
//FILEMGR EXEC FMBAT
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//TAPE DD UNIT=561,VOL=SER=FMO001,
// DISP=SHR,LABEL=(,BLP)
//SYSIN DD *
$$FILEM TRS INPUT=TAPE,SCANARG='HDR2'
$$FILEM EOJ
/*