VO (VSAM からオブジェクト)

目的
VSAM データ・セットから 1 つ以上の OAM オブジェクトへデータをコピーします。
使用上の注意
この機能を使用して、VSAM データ・セットからオブジェクト・データベースへデータをコピーします。入力が OV (オブジェクトから VSAM) 機能を使用して作成されたバックアップ・データ・セットである場合、オブジェクト見出しレコードが、復元のために使用されます。

オブジェクト・バックアップ・データ・セットからロードする場合、オブジェクトは、元の名前で元のコレクションに復元されます。ロードをフィルターに掛けるには、コレクション名、汎用オブジェクト名、場所 (DASD または OPTICAL、あるいは特定の光ディスク・ボリューム)、および作成日範囲を指定します。フィルターは、オブジェクトと一緒に保管されるオブジェクト見出し情報に適用されます。

入力が複数のオブジェクトのバックアップ・コピーを含んでいない場合、1 つのオブジェクトが作成されます。コレクション名とオブジェクト名を指定することができます。入力データがオブジェクト見出しレコードで始まる場合には、デフォルト値はそこから取られます。オブジェクトは、連結された入力レコードで構成されます。ただし、オブジェクト見出しはすべて除外されます。

この機能の使用について詳しくは、OAM オブジェクトの復元を参照してください。

オプション
オブジェクトを格納するために使用する SMS ストレージ・クラスおよび管理クラスの値を指定することができます。ただし、これらの値は、インストール時のデフォルトによって指定変更されることがあります。一致する名前を持つ既存のオブジェクトを、出力コレクションの中で置き換えるかどうかを指定することもできます。
関連機能
OO
オブジェクトを、同じまたは別のコレクションにコピーします。
OV
OAM データベースから VSAM データ・セットにオブジェクトをバックアップします。
SO
データ・セットをオブジェクト・データベースにコピーします。
1. Syntax

1 VO
1! INPUT=VSAMIN
1 INPUT=ddname
1 DSNIN=dsname
1! COLLECTION=**
1 COLLECTION=collection
1! OBJNAME=**
1 OBJNAME=objmask
4? STORCLAS=storclas
4? MGMTCLAS=mgmtclas
4? LIMIT=limit
4? VOLSER=volser
4? FROMDATE=fromdate
4? TODATE=todate
1! REPLACE=NO
1 REPLACE=replace
コレクション (collection)
データ・セットに見出し付きのオブジェクトを 1 つ含んでいる場合は、オプションとしてコレクション名を指定し、見出しのコレクション名を上書きすることができます。

データ・セットに見出しのないオブジェクトが 1 つ含まれている場合 (あるいは、同じことですが、前にはオブジェクトではなかったデータを含む場合)、オブジェクトが格納されるコレクションを指定する必要があります。

データ・セットが、複数オブジェクトのバックアップの際に格納された 1 つ以上のオブジェクトを含んでいる場合は、オプションとして 1 つのコレクション名を指定し、指定したコレクションからのオブジェクトだけを復元することができます。

バッチ・モードを除くいずれのモードでも、ユーザーの TSO 接頭部 (通常は、ユーザー ID) が、引用符で入力されなかったすべての名前の高位修飾子として使用されます。

ddname
DD または TSO ALLOC ステートメントを参照します。デフォルトは、VSAMIN です。
dsname
VSAM データ・セットの名前。
fromdate
yyyymmdd 形式による一番古い作成日。デフォルトでは、この作成日に関係なく、全オブジェクトがコピーされます。
limit
オブジェクトが (データ・セットにバックアップされる前に) どこにあったかに基づき、 コピーするオブジェクトを制限する場合、次のいずれかを指定します。
DASD
DASD に格納されていたオブジェクトのみ。
OPTICAL
光ディスクに格納されていたオブジェクトのみ。
VOLUME
指定した光ディスクに格納されていたオブジェクトのみ。光ディスクのボリューム通し番号も指定する必要があります。
mgmtclas
SMS 管理クラス名。
objmask
データ・セットに見出し付きのオブジェクトを 1 つ含んでいる場合は、オプションとしてオブジェクト名を指定し、見出しのオブジェクト名を上書きすることができます。

データ・セットに見出しのないオブジェクトが 1 つ含まれている場合 (あるいは、同じことですが、前にはオブジェクトではなかったデータを含む場合)、オブジェクトの名前を指定する必要があります。

データ・セットが、複数オブジェクトのバックアップの際に格納された 1 つ以上のオブジェクトを含んでいる場合は、オプションとしてオブジェクト名または総称オブジェクト名を指定し、復元されるオブジェクトをオブジェクト名に基づいて制限することができます。名前の中で、パーセント記号 (%) を使用して1 文字分を表し、アスタリスク (*) で 1 つの修飾子の中の任意の数の文字 (または、文字なし) を表し、2 つのアスタリスク (**) で任意の数の修飾子内の任意の数の文字 (または、文字なし) を表すことができます。

バッチ・モードを除くいずれのモードでも、ユーザーの TSO 接頭部 (通常は、ユーザー ID) が、引用符で入力されなかったすべての名前の高位修飾子として使用されます。

REPLACE
コレクション内の同じ名前の既存オブジェクトを置き換える場合は、「YES」を指定します。デフォルトでは、オブジェクトはコピーされません。
storclas
SMS ストレージ・クラス名。
todate
yyyymmdd 形式での、最新の作成日。
volser
limit に VOLUME を指定した場合は、光ディスクのボリューム通し番号。