TTR (テープからテープの再ブロック)

目的
1 つのファイルを再ブロック化して、テープからテープへコピーします。
使用上の注意
この機能を使用して、1 つのテープから 1 つ以上の出力テープへ、現行位置からテープ・ファイルをコピーします。コピー中に、レコード・フォーマットの変更も、テープ・ファイルのブロック化し直しも可能です。先頭のテープ・マークもコピーされます。ラベル処理はありません。入力のラベル・セットは、ファイルとしてコピーされます。

テープの DD 名を指定します。

使用しない特別な理由がない限り、この機能とラベル迂回処理 (BLP) を使用してください。

テープ・コピー機能について詳しくは、Tape to Tape (option 4.2.1)を参照してください。

オプション
入力と出力のレコード・フォーマット、入力レコード・サイズ、および出力ブロック・サイズを指定することができます。
関連機能
DSC
データ・セットを別のデータ・セットにコピーします。
TLT
マルチボリューム、複数ファイルのラベル付きテープをコピーします。
TT
ラベル処理をせずに、ファイルを 1 つのテープから別のテープにコピーします。
TTC
2 つのテープを 1 バイトごとに比較します。
1. Syntax

1 TTR? LABEL=BLP INPUT=ddname
1! RECFMIN=U
1 RECFMIN=recfmin
2? RECSIZE=recsize
2 OUTPUT=ddname
2? DENS=mm
1! RECFMOUT=U
1 RECFMOUT=recfmout
3? BLKSIZE=blksize
blksize
recfmout に F が入っている場合は、実際のブロック・サイズ。それ以外の場合は、最大ブロック・サイズ。recfmout に B または S が入っている場合は、blksize は必須ですが、それ以外の場合はオプションです。最大は 65 535 (V の場合)、9 999 (D の場合)、または 9 999 999 (それ以外の場合) です。テープを他のユーティリティーまたは他の標準アクセス方式で処理する場合は、オペレーティング・システムの制限も考慮に入れる必要があります。
ddname
DD または TSO ALLOC ステートメントを参照します。
LABEL=BLP
ラベル迂回処理の使用を指定します。このパラメーターは、テープを使用する最初の File Manager 機能で指定する必要があります。BLP の処理要件については、「Customizing the Security Environment」の『File Manager for z/OS Customization Guide』を参照してください。
mm
に示された 2 バイトのテープ・モード。
recfmin
入力のレコード・フォーマット。それぞれの値は、以下の文字の組み合わせです。
B
ブロック化
D
可変長 ISO/ANSI テープ・レコード
F
固定長
S
スパン形式
U
不定長
V
可変長
指定可能な値は以下のとおりです。U、F、FB、V、VB、VBS、VS、D、DB、DBS および DS。
recfmout
出力のレコード・フォーマット。それぞれの値は、以下の文字の組み合わせです。
B
ブロック化
D
可変長 ISO/ANSI テープ・レコード
F
固定長
S
スパン形式
U
不定長
V
可変長
指定可能な値は以下のとおりです。U、F、FB、V、VB、VBS、VS、D、DB、DBS および DS。
recsize
recfmin が F または FB の場合、入力レコードの長さ。recfmin が F の場合は、デフォルトとして、最初のレコードの長さが使用されます。recfmin が FB の場合は、recsize は必須です。
//TTR JOB (acct),'name'  Tape to Tape Reblocked
//FILEMGR   EXEC PGM=FILEMGR
//SYSPRINT  DD SYSOUT=*
//TAPE1     DD UNIT=381,VOL=SER=FMO1,
//             DISP=OLD,LABEL=(,BLP)
//TAPE2     DD UNIT=382,VOL=SER=FMO2,
//             DISP=OLD,LABEL=(,BLP)
//SYSIN     DD *
$$FILEM TTR INPUT=TAPE1,RECFMIN=VB,
$$FILEM     OUTPUT=TAPE2,RECFMOUT=U
$$FILEM EOJ
/*