EVC (エクスポートされたスタック・ボリュームのコピー)
- 目的
- エクスポートされたスタック・ボリュームから論理ボリュームを物理ボリュームにコピーします。
- 使用上の注意
- 入力ボリュームまたは出力ボリュームのいずれかがロード開始点にない場合は、この機能はそのボリュームを巻き戻します。
入力ボリュームは、それが VTS エクスポート機能によって作成されたことを保証するために検査されます。有効であれば、エクスポートされたスタック・ボリューム・ボリュームの終わりにある目録が読み取られます。次にエクスポートされたスタック・ボリュームは、コピー処理が開始される前に、再度巻き戻されます。
次に、要求された論理ボリュームが、物理ボリュームにコピーされます。コピー順序は、エクスポートされたスタック・ボリューム上の論理ボリュームの順序と同じです。要求された論理ボリュームのリストは、コピー処理の間に入力ボリュームを巻き戻すことなくすべてのコピーが完了できるように、エクスポートされたスタック・ボリューム目録と同じ順序に、内部でソートされます。
テープの DD 名を指定します。DD 名が割り振られていない場合は、割り振り情報を尋ねられます。
単一ステップで、論理ボリュームを 5 つまでコピーすることができます。
テープの VOLSER (ボリューム通し番号) と最初のデータ・セット名が分からない場合には、割り振り時に BLP を指定します。
この機能の使用について詳しくは、ESV オプションを参照してください。
- オプション
- なし。
- 関連機能
- EVL
- エクスポートされたスタック・ボリュームの目録リストを印刷します。
- ddname
- DD または TSO ALLOC ステートメントを参照します。
要求された論理ボリューム (lvolser) と物理出力ボリューム (これは、 OUTPUT パラメーターの ddname に指定されている DD ステートメントの、VOL= パラメーターの中で指定されている) との間には、1 対 1 の対応がなければなりません。
- LABEL=BLP
- ラベル迂回処理の使用を指定します。このパラメーターは、テープを使用する最初の File Manager 機能で指定する必要があります。BLP の処理要件については、「Customizing the Security Environment」の『File Manager for z/OS Customization Guide』を参照してください。
- lvolser
- コピーされるボリュームの論理ボリューム番号。標準ラベルのボリュームには VOL1 を使用します。論理ボリューム番号を 5 つまで、(volser1、volser2、…) の形式で指定します。
論理ボリューム番号は、固有でなければなりません。重複は許されていません (つまり、1 つの論理ボリュームを複数回指定することはできません)。各論理ボリュームは、 単一の物理出力ボリューム (tapevol に指定されている) にコピーされます。
- mm
- に示された 2 バイトのテープ・モード。
//EVC JOB (acct),'name' Exported Stacked Volume Copy
//* Copy 1 logical volume to 1 specified volume
//DTOEVC EXEC PGM=FILEMGR
//STEPLIB DD DSN=FMN.SFMNMOD1,DISP=SHR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//TAPE1 DD UNIT=561,VOL=SER=ESV001,
// DISP=SHR,LABEL=(,BLP)
//TAPE2 DD UNIT=562,VOL=SER=NEWVOL,
// DISP=SHR,LABEL=(,BLP)
//SYSIN DD *
$$FILEM EVC INPUT=TAPE1,OUTPUT=TAPE2,VOLSER=LVOL03
$$FILEM EOJ
/*
File Manager
$$FILEM EVC INPUT=TAPE1,OUTPUT=TAPE2,VOLSER=LVOL03
Logical volume LVTS03 being copied to physical volume NEWVOL
Standard Label File Number 1 DSN='LVOL03.TEST '
Copy of logical volume LVOL03 to physical volume NEWVOL complete
EVC completed
//EVC JOB (acct),'name' Exported Stacked Volume Copy
//* Copy 2 logical volumes to 2 specified volumes
//DTOEVC EXEC PGM=FILEMGR
//STEPLIB DD DSN=FMN.SFMNMOD1,DISP=SHR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//TAPE1 DD UNIT=561,VOL=SER=ESV001,
// DISP=SHR,LABEL=(,BLP)
//TAPE2 DD UNIT=562,VOL=SER=(NEWVL1,NEWVL2),
// DISP=SHR,LABEL=(,BLP)
//SYSIN DD *
$$FILEM EVC INPUT=TAPE1,OUTPUT=TAPE2,
$$FILEM VOLSER=(LVOL03,LVOL06)
$$FILEM EOJ
/*
//EVC JOB (acct),'name' Exported Stacked Volume Copy
//* Copy 5 logical volumes to 5 scratch volumes
//DTOEVC EXEC PGM=FILEMGR
//STEPLIB DD DSN=FMN.SFMNMOD1,DISP=SHR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//TAPE1 DD UNIT=561,VOL=SER=ESV001,
// DISP=SHR,LABEL=(,BLP)
//TAPE2 DD UNIT=562,DISP=(NEW,PASS),LABEL=(,SL)
//SYSIN DD *
$$FILEM EVC INPUT=TAPE1,OUTPUT=TAPE2,
$$FILEM VOLSER=(LVOL03,LVOL06,LVOL01,LVOL99,LVOL10)
$$FILEM EOJ
/*