TTC (テープとテープの比較)

目的
2 つのテープを 1 バイトごとに比較します。
使用上の注意
この機能を使用して、あるテープ上のデータと別のテープ上のデータを 1 バイトごとに比較することができます。この機能は、テープをコピーした際、オリジナルと完全に同一のコピーであるかどうかを検査したい場合などに、特に有用です。比較は、それぞれのテープの現在テープ位置から開始されます。最初の相違が見つかると、比較は停止し、比較結果が印刷されます。

テープの DD 名を指定します。

オプション
テープ全体でも、特定の数のファイルだけでも比較できます。
関連機能
TLT
マルチボリューム、複数ファイルのラベル付きテープをコピーします。
TT
ラベル処理をせずに、ファイルを 1 つのテープから別のテープにコピーします。
TTC
2 つのテープを 1 バイトごとに比較します。
TTR
ファイルを 1 つのテープから別のテープに再ブロック化して、コピーします。
1. Syntax

1 TTC? LABEL=BLP INPUT=ddname OUTPUT=ddname
1! NFILES=1
1 NFILES=nfiles
ddname
DD または TSO ALLOC ステートメントを参照します。
LABEL=BLP
ラベル迂回処理の使用を指定します。このパラメーターは、テープを使用する最初の File Manager 機能で指定する必要があります。BLP の処理要件については、「Customizing the Security Environment」の『File Manager for z/OS Customization Guide』を参照してください。
nfiles
比較するテープ・ファイルの数。最大は 99 999 であり、デフォルトは 1 です。
EOV
2 つのテープ・マークまたは EOV ラベルに達するまでファイルを比較します。
EOD
SET 機能の EOD パラメーターで指定した区切り文字に達するまで、ファイルを比較します。
//TTC JOB (acct),'name'  Tape to Tape Compare
//FILEMGR   EXEC PGM=FILEMGR
//SYSPRINT  DD SYSOUT=*
//TAPE1     DD UNIT=381,VOL=SER=FMO1,
//             DISP=OLD,LABEL=(,BLP)
//TAPE2     DD UNIT=382,VOL=SER=FMO2,
//             DISP=OLD,LABEL=(,BLP)
//SYSIN     DD *
$$FILEM TTC INPUT=TAPE1,OUTPUT=TAPE2,
$$FILEM     NFILES=EOV
$$FILEM EOJ
/*