EVL (エクスポートされたスタック・ボリュームのリスト)

目的
エクスポートされたスタック・ボリュームの目録をリストします。
使用上の注意
File Manager はまず、ロードされたボリュームが、VTS エクスポート機能によって作成されたことを確認します。File Manager は、ボリュームを目録まで前送りし、目録のリストを印刷します。印刷順序は、エクスポートされたスタック・ボリューム上の論理ボリュームの順序と同じです。

SHORT リスト・タイプを使用して、簡略リストを選択することができます。これはエクスポートされたスタック・ボリューム上の論理ボリュームだけを印刷するものです。あるいは、LONG リスト・タイプを使用して、目録のより詳細なリストを得ることもできます。このリストは、標準ラベルの見出しとトレーラーの情報およびテープ・マークの位置を表示します。

テープの DD 名を指定します。DD 名が割り振られていない場合は、割り振り情報を尋ねられます。

テープの VOLSER (ボリューム通し番号) と最初のデータ・セット名が分からない場合には、割り振り時に BLP を指定します。

この機能の使用について詳しくは、ESV オプションを参照してください。

オプション
なし。
関連機能
EVC
エクスポートされたスタック・ボリュームの論理ボリュームをコピーします。
1. Syntax

1 EVL? LABEL=BLP INPUT=ddname
1! TYPE=SHORT
1 TYPE=type
2? VOLSER=lvolser
2? START=start
2? END=end
ddname
DD または TSO ALLOC ステートメントを参照します。
end
入力エクスポートされたスタック・ボリューム上の、リストが停止する位置の論理ボリュームの相対番号。例えば、END=9 は、論理ボリューム 9 がリストされた後に、論理ボリュームのリストを停止させます。この番号が省略されているか、または入力エクスポートされたスタック・ボリューム上の論理ボリューム数より大きい場合、その値は入力エクスポートされたスタック・ボリューム上のボリュームの最大数にデフォルト設定されます。TYPE=SHORT の場合、または VOLSER が指定されている場合は、無視されます。
LABEL=BLP
ラベル迂回処理の使用を指定します。このパラメーターは、テープを使用する最初の File Manager 機能で指定する必要があります。BLP の処理要件については、「Customizing the Security Environment」の『File Manager for z/OS Customization Guide』を参照してください。
lvolser
リストされるボリュームの論理ボリューム番号。標準ラベルのボリュームには VOL1 を使用します。論理ボリューム番号を 5 つまで、(volser1volser2、…) の形式で指定します。この番号が省略されていて、START、 END パラメーターが使用されていない場合、 入力エクスポートされたスタック・ボリューム上のすべての論理ボリュームがリストされます。TYPE=SHORT の場合は、無視されます。
開始
入力エクスポートされたスタック・ボリューム上の、リストが開始する位置の論理ボリュームの相対番号。例えば、START=5 は、最初の 4 つの論理ボリュームをスキップし、リストを論理ボリューム 5 から開始させます。この番号が省略されている場合は、値は 1 にデフォルト設定されます。START が END よりも大きければ、論理ボリュームは何もリストされません。TYPE=SHORT の場合、または VOLSER が指定されている場合は、無視されます。
type
以下のいずれかを指定します。
SHORT
入力エクスポートされたスタック・ボリューム上の論理ボリュームの VOLSER (ボリューム通し番号) だけを印刷します (デフォルト)。
LONG
入力エクスポートされたスタック・ボリューム上の論理ボリュームの形式の詳細リストを印刷します。パラメーター VOLSER または START、END を、リストされている論理ボリュームを修飾するために使用することができます。
//EVL JOB (acct),'name'  Exported Stacked Volume List
//DTOEVL   EXEC PGM=FILEMGR
//STEPLIB  DD DSN=FMN.SFMNMOD1,DISP=SHR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//TAPE     DD UNIT=F07M3N80,VOL=SER=ESV994,
//             DISP=SHR,LABEL=(,BLP)
//SYSIN    DD *
$$FILEM EVL INPUT=TAPE,TYPE=LONG,VOLSER=(EJ0020,EJ1019,EJ1029,EJ1035)
$$FILEM EOJ
/*
File Manager
$$FILEM EVL INPUT=TAPE,TYPE=LONG,VOLSER=(EJ0020,EJ1019,EJ1029,EJ1035)
Exported Stacked Volume Table of Contents for Volume ESV994
          VOLSER   SEQ NO    Logical Volume Layout
          EJ1019      3      VOL1EJ1019
                             HDR1PE.MNT06.TAB351OO
                             ----- TAPE MARK -----
                                   Data File
                             ----- TAPE MARK -----
                             EOF1PE.MNT06.TAB351OO
                             ----- TAPE MARK -----
                             ----- TAPE MARK -----
                             ===== End of Volume =====
          EJ1035      4      VOL1EJ1035
                             HDR1PE.MNT12.TAB351OO
                             ----- TAPE MARK -----
                                   Data File
                             ----- TAPE MARK -----
                             EOF1PE.MNT12.TAB351OO
                             ----- TAPE MARK -----
                             ----- TAPE MARK -----
                             ===== End of Volume =====
          EJ1029      7      VOL1EJ1029
                             HDR1PE.MNT08.TAB351OO
                             ----- TAPE MARK -----
                                   Data File
                             ----- TAPE MARK -----
                             EOF1PE.MNT08.TAB351OO
                             ----- TAPE MARK -----
                             ----- TAPE MARK -----
                             ===== End of Volume =====
          EJ0020     10      VOL1EJ0020
                             HDR1.BACKTAPE.DATASET
                             ----- TAPE MARK -----
                                   Data File
                             ----- TAPE MARK -----
                             EOF1.BACKTAPE.DATASET
                             ----- TAPE MARK -----
                             ----- TAPE MARK -----
                             ===== End of Volume =====
EVL completed
$$FILEM EOJ