TPIMP (XML からテンプレートをインポート)

目的
1 つ以上のテンプレートを XML フォーマットからインポートします。
使用上の注意
IMS テンプレート、ビュー、または基準セットをインポートするための実行プログラムは FMNIMS でなければなりません。Db2® テンプレートをインポートするための実行プログラムは FMNDB2 でなければなりません。Db2® テンプレートの場合、インポートが成功するためには、実行 PARM で SSID を指定する必要があり、また、XML <db2object> エレメント内で参照している Db2® オブジェクトが Db2® サブシステム内に存在している必要があります。
関連機能
TPEXP
テンプレートのエクスポート
1. Syntax

1  TPIMP
1! INPUT=DDIN
1 INPUT=ddname
1 DSNIN=dsname
1 ? MEMSTART=startstring? MEMEND=endstring
1 MEMBER=member_in
3? XMEMBERS=(+ ,xmem_filter)
3?  MEMLIST=( + , member_n? (membero_n) )
1! OUTPUT=DDOUT
1 OUTPUT=ddname
1  DSNOUT=dsname? (member_out)
4?  MEMOUT=memmask
1! REPLACE=NO
1 REPLACE=YES
INPUT=ddname
これは、有効な XML テンプレート・データ・セットとなる関連データ・セットを 1 つ以上保持した入力 DD 名を示します。INPUT または DSN パラメーターを指定しない場合は、DD DDIN が入力データ・セットのデフォルト DD 名として使用されます。連結データ・セットの指定が可能です。
DSNIN=dsname
テンプレートがあるデータ・セット名。
MEMBER=member_in
PDS 内の単一メンバーの名前、または PDS 内で処理される 1 つ以上のメンバーを示すメンバー名のパターン。メンバー名パターンは、メンバー名に有効な任意の文字と 2 つの特殊パターン文字 (アスタリスク (*) およびパーセント記号 (%)) から構成することができます。
*
任意の数の文字を表します。必要な数のアスタリスクを、メンバー名パターンの任意の場所に使用することができます。例えば、メンバー名パターンとして *d* を入力すれば、名前に「d」が含まれる、PDS 内のすべてのメンバーが処理されます。
%
単一文字を表すプレースホルダー文字。パーセント記号は、メンバー名パターンの任意の場所に必要な数だけ指定できます。例えば、メンバー名パターンとして %%%% を入力すれば、名前の長さが 4 文字である、PDS 内のすべてのメンバーが処理されます。
MEMSTART=startstring
組み込まれるメンバー名の範囲の開始を指定するために使用されます。MEMSTART が指定されたが MEMEND は省略された場合、PDS(E) 内の startstring 値以降の全メンバーが組み込まれます。startstring では、MEMBER キーワードの member-in パラメーターに関して、ワイルドカードを含め、同じ値を持つことができます。
MEMEND=endstring
組み込まれるメンバー名の範囲の終了を指定するために使用されます。MEMEND が指定されたが MEMSTART は省略された場合、PDS(E) 内の endstring 値までの全メンバーが組み込まれます。endstring では、MEMBER キーワードの member_in パラメーターに関して、ワイルドカードを含め、同じ値を持つことができます。
XMEMBERS
MEMSTART、MEMEND、および MEMBER オプションを使用して、処理するライブラリー・メンバーから除外し、それ以外が選択される方法を提供します。
xmem_filter
処理から除外する 1 つ以上のメンバーを識別するメンバー名フィルター。フィルターには、複数のメンバーを表すメンバー名パターンを指定できます。

小文字を含むメンバー名フィルターを指定するには、c'string' 形式で文字ストリングを使用します。フィルター値は、x'hex-digits' 形式で 16 進ストリングとして指定することもできます。

FILTER
フィルタリングに使用するメンバー名またはパターンのリストを指定することができます。これにより、それらのコピーブックを参照するテンプレートのみが、あるいは、コピーブックを使用して作成されたFile Manager Baseテンプレートまたは IMS テンプレートについてはパターンに一致するコピーブックを参照するテンプレートのみが、処理用に選択されるようになります。IMS ビューおよび基準セットの場合は、このフィルターを使用して元のテンプレート名が表されます。フィルターが指定されている場合、他のタイプのテンプレートはすべてスキップされます。
MEMLIST
メンバー名のリストと、オプションで、関連付けられる出力テンプレート名を指定できます。出力メンバー名を指定しない場合、File Manager は入力名を使用するか、または MEMOUT マスク (memmask) で識別された名前を使用します。
member_n
処理されるメンバーの名前。総称名マスクは使用できます。
membero_n
インポートされたメンバー名。未指定の場合、インポートしたメンバーの名前は変更されません。
OUTPUT=ddname
インポートされたテンプレートが保管または置換されるインポート・テンプレート・データ・セットを指す DD カードを指定します。このカードには、PDS、PDSE、または順次データ・セットを指定する必要があります。
DSNOUT=dsname
インポートされたテンプレートが作成または更新されるデータ・セット名を定義します。このデータ・セットは、PDS、PDSE、または順次データ・セットでなければなりません。このデータ・セットは、以下のようにさらに詳細に記述できます。(member-out) DSNOUT=dsname に PDS を指定したときに、このデータ・セット内の特定のメンバーへ出力を送りたい場合は、出力メンバー名を定義します。
MEMOUT=memmask
入力メンバーの数を指定している場合、インポートしたテンプレートにメンバー名パターンを指定することができます。これによって、テンプレートの作成時にテンプレートの名前を変更できます。メンバー名パターンは、メンバー名に有効な任意の文字と、アスタリスク (*) およびパーセント記号 (%) の 2 つの特殊パターン文字で構成することができます。
アスタリスク (*)
アスタリスクは、変更がない複数の文字を表すプレースホルダー文字です。マスクに指定するアスタリスクは、1 つのみにしてください。2 つ目以降のアスタリスク文字は、パーセント記号として扱われます。例えば、ABC* と入力すると、名前変更後のメンバーはすべて ABC で始まり、その後に、古いメンバー名の残りが続きます。
パーセント記号 (%)
パーセント記号は、変更がない単一文字を表すプレースホルダー文字です。パーセント記号は、メンバー名の任意の場所に必要な数だけ指定できます。例えば、%%%A* と入力すると、名前が変更されたメンバーの最初の 3 文字は未変更のままで、4 文字目が文字 A に置き換えられ、旧メンバー名の残りの部分は未変更になります。
REPLACE
出力区分データ・セット内の同名テンプレートを File Manager が置き換えるかどうかを指定します。
NO
同名のテンプレートは XML 定義で更新されます。
YES
出力区分データ・セット内の同名テンプレートを置き換えます。

例 1先頭に A を使用するメンバー名を持つすべてのテンプレートの基本インポートを実行し、すべての出力メンバー名を、先頭に X を使用するように変更します。

//FMBAT EXEC PGM=FILEMGR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSIN DD *
$$FILEM TPIMP DSNIN=FMN.XML.EXAMPLE,
$$FILEM MEMBER=A*,
$$FILEM MEMOUT=X*,
$$FILEM DSNOUT=FMN.IMP.EXAMPLE,
$$FILEM REPLACE=YES

以下の報告書が作成されます。

          Template Import Report
Template      New name   Type       Status
------------------------------------------------------------------
ABEND         XBEND      BASE       Import replaced
AODAO140      XODAO140   DYNAMIC    Import replaced
ASMTEST       XSMTEST    BASE       Import replaced
FMNBA635 3 members read 0 Imported 3 Import replaced  0 Errors

例 2.メンバー名を指定して、IMS テンプレート、基準セット、およびビューをインポートします。

//FMBAT EXEC PGM=FMNIMS
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//FMNIMSIN DD *
$$FILEM SET HEADERPG=YES,PAGESIZE=60
$$FILEM TPIMP DSNIN=FMN.XML.EXAMPLE,
$$FILEM MEMLIST=(DJ1E,
$$FILEM          DJ1ECR2,
$$FILEM          DJ1EVW),
$$FILEM DSNOUT=FMN.IMP.EXAMPLE,
$$FILEM REPLACE=YES

以下の報告書が作成されます。

          Template Import Report
Template      New name   Type       Status
--------------------------------------------------------------
DJ1E                     IMS        Import replaced
DJ1ECR2                  IMS CRIT   Imported
DJ1EVW                   IMS VIEW   Imported
FMNBA635 3 members read 2 Imported 1 Import replaced  0 Errors
1. インポートの状況およびアクション
状況 説明 アクション
インポート済み テンプレートが XML フォーマットから正しくインポートされました。 None
Import replaced テンプレートが XML フォーマットから正しくインポートされ、既存のメンバーが置き換えられました。 None
Import updated テンプレートが XML フォーマットから正しくインポートされ、既存のメンバーが更新されました。 なし。
見つかりません 入力テンプレート・データ・セット内で入力メンバー名が見つかりませんでした。 メンバー名またはデータ・セット名を訂正して、ジョブを再実行してください。
予期しないエラー 前のエラー・メッセージに、発生したエラーの説明があるはずです。 これは、通常は XML 定義のエラーです。エラー・メッセージには、問題のある行とその理由が示されています。XML を訂正して、ジョブを再実行してください。(テンプレートの XML 定義を参照してください。)