VLM (ロード・モジュールの表示)

目的
ロード・モジュール内の記号をリストします。
使用上の注意
この機能を使用して、ロード・モジュール内の記号 (CSECT、共通セクション、エントリー・ポイント、および ZAP) のリストを印刷します。
オプション
リストは、記号アドレス (モジュール内のオフセット) または記号名によってソートすることができます。
関連機能
なし。
1. Syntax

1 VLM
1! INPUT=DDIN
1 INPUT=ddname
1  DSNIN=dsname?VOLSERIN=volser
1  MEMSTART=startstring MEMEND=endstring
1 MEMBER=member
3? MEMLIST=(+ ,view_mem)
1! SORTBY=ADDRESS
1 SORTBY=NAME
1! FUNCTION=LIST
1 FUNCTION=PRINT
1! DATEFORM=YYYYDDD
1 DATEFORM=YYMMDD
1! DATEMASK='YYYY.DDD'
1 DATEMASK='mask_value'
1! SUMMARY=NO
1 SUMMARY=YES
1! XLABEL=NO
1 XLABEL=YES
1! COPTION=NO
1 COPTION=YES
1! IDENTIFY=NO
1 IDENTIFY=YES
1! TEXT=NO
1 TEXT=YES
1! ZAP=NO
1 ZAP=YES
1! ATTR=NO
1 ATTR=YES

1? SCNAME=(+ ,comp_filter)
1! SCNAMEALL=NO
1 SCNAMEALL=YES

1? SCOPT=(+ ,copt_filter)
1! SCOPTALL=NO
1 SCOPTALL=YES

1? SCSECT=(+ ,csct_filter)
1! SCSECTALL=NO
1 SCSECTALL=YES

1? CSECTS=(+ ,csect_filter)
1! XCSECTS=NO
1 XCSECTS=YES
INPUT=ddname
DD または TSO ALLOC ステートメントを参照します。デフォルトは、入力の場合 DDIN で、出力の場合 DDOUT です。
DSNIN=dsname
入力データ・セットの名前を定義します。DD ステートメントが指定されている場合は、使用されません。名前に、小括弧で囲んだメンバー名またはパターンを含めることができます。ここでメンバーを指定する場合は、関連する Member パラメーターを空にする必要があります。データ・セットについてさらに記述する場合には、構文図に示されている適切なキーワードを使用します。このデータ・セットは、以下を使用してさらに詳細に記述できます。
VOLSER=volser
非カタログ・データ・セットのボリューム通し番号。
MEMBER=member
PDS ロード・モジュール内の単一メンバーまたはパターンの名前。
MEMSTART=startstring
処理に含めるメンバー名の範囲の始まりを指定するのに使用されます。MEMSTART が指定されたが MEMEND は省略された場合、PDS(E) 内の startstring 値以降の全メンバーが組み込まれます。startstring では、MEMBER キーワードの member パラメーターに関して、ワイルドカードを含め、同じ値を持つことができます。
MEMEND=endstring
処理に含めるメンバー名の範囲の終わりを指定するのに使用されます。MEMEND が指定されたが MEMSTART は省略された場合、PDS(E) 内の endstring 値までの全メンバーが組み込まれます。endstring では、MEMOLD キーワードの memold パラメーターに関して、ワイルドカードを含め、同じ値を持つことができます。
MEMLIST
総称名パターンもメンバー名の範囲も指定されていないロード・ライブラリーからメンバーを選択する手段を提供します。MEMLIST キーワードを指定すると、MEMLIST 引数に含まれているメンバーのみが処理されます。MEMLIST 引数に含まれていない、MEMBER=member により選択されたメンバーは処理されません。
view_mem
処理されるメンバーの名前。総称名マスクは使用できません。
FUNCTION
実行したいコマンド。
LIST
リストの表示 (デフォルト)。
PRINT
リストの印刷。
注: FUNCTION パラメーターはバッチ・モードでは無視されます。
SORTBY
リストまたは印刷出力を、以下のいずれかでソートします。
ADDRESS
記号のアドレスでソート
NAME
記号の名前でソート
DATEFORM
日付のグレゴリオ形式またはユリウス形式を指定します。
YYYYDDD
YYYY.DDD 形式で日付が表示されます。
YYMMDD
YY/MM/DD 形式で日付が表示されます。
DATEMASK=mask_value
この場合、マスク値は、Language Environment® 日付呼び出し可能サービスでサポートされるピクチャー文字を含むストリング (最大 19 バイト) として指定されます。マスクにブランクが含まれている場合は、引用符で囲みます。レポート内の日付はすべてこの形式に従います。
Example mask         Result

YY/MM/DD             22/04/20
MM/DD/YYYY           04/20/2022
DD/MM/YYYY           20/04/2022
'Www Mmm DD, YYYY'   Wed Apr 20, 2022 
注: DATEMASK を指定した場合は、これが DATEFORM に優先します。DATEFORM は以前の JCL との互換性のためにのみ残されているため、DATEMASK を使用してください。
SUMMARY=NO
CSECT 情報は抑制されません。
SUMMARY=YES
CSECT 情報が抑制されます。
XLABEL=NO
セクション・ラベル (タイプ LD) がレポートに組み込まれます。
XLABEL=YES
セクション・ラベル (タイプ LD) がレポートから除外されます。
COPTION=NO
コンパイル・オプションはレポートに示されません。
COPTION=YES
コンパイル・オプションは、決定可能な場合にレポートに示されます。
IDENTIFY=NO
IDENTIFY ステートメントからのユーザー・データはレポートに示されません。
IDENTIFY=YES
IDENTIFY ステートメントからのユーザー・データはレポートに示されません。
TEXT=NO
テキスト・データは作成されません。
TEXT=YES
レポート内の制御セクションごとに、ダンプ形式でテキスト・データが作成されます。
ZAP=NO
ZAP データはレポートに示されません。
ZAP=YES
ZAP データがレポートに示されます。
ATTR=NO
CSECT のプログラミング言語属性は、レポートには表示されません。
ATTR=YES
CSECT のプログラミング言語属性 (使用可能な場合) は、レポートに表示されます。
SCNAME
選択されたコンパイラーを使用して作成された CSECT を含むロード・モジュールの処理を含める手段を提供します。
comp_filter
ロード・モジュールで CSECT を作成するために使用されるコンパイラーの一致する名前または製品 ID (PID) を検索するために使用されるストリングを指定します。

小文字を含むフィルターを指定するには、c'string' 形式で文字ストリングを使用します。フィルターは、x'hex-digits' 形式で 16 進ストリングとして指定することもできます。

複数の検索ストリングが指定されている場合、デフォルトでは、コンパイラー名または PID で検出されたストリングは、ロード・モジュールの一致と見なされます。一致を構成するために検出される検索ストリングがすべて必要な場合は、SCNAMEALL オプションに YES を指定します。

他の検索引数が SCOPT または SCSECT オプションで指定されている場合は、これらの引数もロード・モジュール内で検出され、レポートに組み込まれる必要があります。

SCNAMEALL
SCNAME で指定されたすべてのコンパイラー名検索ストリングが、一致を構成するためにロード・モジュール内で検出される必要があるかどうかを指定します。
NO
ロード・モジュールでいずれかのコンパイラー名検索ストリングが検出された場合、それは一致と見なされます。
YES
一致を構成するために、すべてのコンパイラー名検索ストリングがロード・モジュール内で検出される必要があります。
SCOPT
選択されたコンパイラー・オプションを使用して作成された CSECT を含むロード・モジュールの処理を含める手段を提供します。
copt_filter
ロード・モジュールで CSECT を作成するために使用されるコンパイラー・オプションのセット内で一致を検索するために使用されるストリングを指定します。

小文字を含むフィルターを指定するには、c'string' 形式で文字ストリングを使用します。フィルターは、x'hex-digits' 形式で 16 進ストリングとして指定することもできます。

複数の検索ストリングが指定されている場合、デフォルトでは、コンパイラー・オプションのセットで検出されたそれらのストリングのいずれかがロード・モジュールの一致と見なされます。一致を構成するために検出されるすべての検索ストリングが必要な場合は、SCOPTALL オプションに YES を指定します。

SCNAME または SCSECT オプションで他の検索引数が指定されている場合は、これらの引数もロード・モジュール内で検出され、レポートに組み込まれる必要があります。

SCOPTALL
SCOPT で指定されたすべてのコンパイラー・オプション検索ストリングが、一致を構成するためにロード・モジュール内で検出される必要があるかどうかを指定します。
NO
いずれかのコンパイラー・オプション検索ストリングがロード・モジュール内で検出された場合、それは一致と見なされます。
YES
すべてのコンパイラー・オプション検索ストリングは、一致を構成するためにロード・モジュール内で検出される必要があります。
SCSECT
選択された名前を持つ CSECT を含むロード・モジュールの処理を含める手段を提供します。
csct_filter
ロード・モジュール内の CSECT の名前で一致を検索するために使用されるストリングを指定します。ストリングには、* および % のワイルドカード文字を含めることができます。

小文字を含むフィルターを指定するには、c'string' 形式で文字ストリングを使用します。フィルターは、x'hex-digits' 形式で 16 進ストリングとして指定することもできます。

複数の検索ストリングが指定されている場合、デフォルトでは、CSECT 名で検出されたそれらのストリングのいずれかがロード・モジュールの一致として扱われます。一致を構成するために検出されるすべての検索ストリングが必要な場合は、SCSECTALL オプションに YES を指定します。

SCNAME または SCOPT オプションで他の検索引数が指定されている場合は、これらの引数もロード・モジュール内で検出され、レポートに組み込まれる必要があります。

SCSECTALL
SCSECT で指定されたすべての CSECT 名検索ストリングが、一致を構成するためにロード・モジュール内で検出される必要があるかどうかを指定します。
NO
ロード・モジュールでいずれかの CSECT 名検索ストリングが検出された場合、それは一致と見なされます。
YES
一致を構成するために、すべての CSECT 名検索ストリングがロード・モジュール内で検出される必要があります。
CSECTS
レポートから CSECT を除外または含める方法を提供します。XCSECTS オプションは、フィルターが CSECT を除外するために使われるか、含めるために使われるかを指定します。
csect_filter
レポートに含めるまたは除外する 1 つ以上の CSECT を識別する CSECT 名フィルター。ワイルドカード文字の * と % は、複数の CSECT を表す CSECT 名のパターンを定義するために使用できます。
XCSECTS=NO
CSECTS オプションを使用して、レポートに含める CSECT を識別します。
XCSECTS=YES
CSECT オプションを使用して、レポートから除外される CSECT を識別します。
//VLM JOB (acct),'name' View Load Module
//*
//FMBAT    PROC
//FMBAT    EXEC PGM=FMNMAIN
//STEPLIB  DD DSN=FMNUSER.FMN310.TSTLOAD,DISP=SHR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSABEND DD SYSOUT=*
//SYSUDUMP DD SYSOUT=*
//         PEND
//*
//FMNMAIN EXEC FMBAT
//DDIN     DD DSN=FMNUSER.FMN310.TSTLOAD,DISP=SHR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSIN    DD *
$$FILEM VLM MEMBER=FMNMAIN
$$FILEM EOJ
/*