TP (テープの印刷)

目的
テープ・ファイルを印刷します。
使用上の注意
この機能を使用して、テープ・レコードを、文字形式で、または 2 つのダンプ形式のうちの 1 つで印刷します。印刷は、現在のテープ位置に続くレコードから開始し、先頭のテープ・マークはいずれも含みます。処理は、指定されたファイル数を処理した後に、または任意の 1 つのファイルの中の指定されたレコード数を印刷した後に、停止します。

テープの DD 名を指定します。

この機能の使用について詳しくは、テープ印刷 (オプション 4.5)を参照してください。

オプション
入力データのレコード・フォーマットとレコード長が指定可能です。混合ブロック形式の場合、ブロック長は、指定されたレコード長の倍数である必要はありません。残りは、短レコードとして印刷されます。
以下のように、種々の SET 処理オプションを使用して、 印刷出力を制御することができます。
  • SET PRINTOUT は、印刷出力の宛先を定義します。PRINTOUT=SYSOUT に設定した場合、PB (印刷ブラウズ) 機能を使用して、累積出力をブラウズすることができます。
  • SET RECLIMIT は、印刷される各レコードのバイト数を制御します。
  • 印刷出力の形式は、SET PAGESIZE、SET PRINTLEN および SET PRTTRANS の設定値によっても異なります。
  • SET DUMP を使用して、ダンプ形式を指定します。
関連機能
TMP
テープ目録の要約を印刷します。
1. Syntax

1 TP? LABEL=BLP
1 INPUT=ddname
1 OUTPUT=ddname
1! FORMAT=CHAR
1 FORMAT=format
1! RECFMIN=U
1 RECFMIN=recfmin
4? RECSIZE=recsize
1! NLRECS=ALL
1 NLRECS=nlrecs
1! NFILES=1
1 NFILES=nfiles
ddname
DD または TSO ALLOC ステートメントを参照します。
format
出力形式。
CHAR
文字形式 (デフォルト)。
HEX
16 進形式。
LABEL=BLP
ラベル迂回処理の使用を指定します。このパラメーターは、テープを使用する最初の File Manager 機能で指定する必要があります。BLP の処理要件については、「Customizing the Security Environment」の『File Manager for z/OS Customization Guide』を参照してください。
nfiles
印刷するテープ・ファイルの数。最大は 99 999 であり、デフォルトは 1 です。
EOV
2 つのテープ・マークまたは EOV ラベルに到達するまで、ファイルを印刷します。
EOD
SET 機能の EOD パラメーターで指定した区切り文字に達するまで、ファイルを印刷します。

ファイル当たりの最大レコード数 (nlrecs) に達した場合には、nfiles 値に関係なく印刷は停止し、機能が終了します。

nlrecs
1 つのファイルから印刷される最大レコード数。この数を超過すると、印刷は停止します。このパラメーターによって、ファイルが予想以上に大量に印刷されてしまうのを防止することができます。最大数は 99 999 999 です。ALL を指定するか、またはこのパラメーターを省略すると、ファイルに残っているすべてのレコードが、次のテープ・マークまで (テープ・マークを含む) 印刷されます。
recfmin
入力のレコード・フォーマット。それぞれの値は、以下の文字の組み合わせです。
B
ブロック化
D
可変長 ISO/ANSI テープ・レコード
F
固定長
S
スパン形式
U
不定長
V
可変長
指定可能な値は以下のとおりです。U、F、FB、V、VB、VBS、VS、D、DB、DBS および DS。
recsize
recfmin が F または FB の場合、入力レコードの長さ。recfmin が F の場合は、デフォルトとして、最初のレコードの長さが使用されます。recfmin が FB の場合は、recsize は必須です。