INT (テープの初期化)

目的
テープを IBM® 標準ラベル形式、ASCII ラベル形式、または NL テープで初期化します。
使用上の注意
この機能を使用して、ラベル付きまたはラベルなしテープを初期化します。File Manager は、最初にテープを巻き戻します。ラベルで初期化するために、File Manager は、ボリューム・ラベル・セットを、IBM® 標準形式または ANSI のタイプ 3 または 4 (ASCII) 形式で書き込みます。NL 初期化の場合は、単一テープ・マークが作成されます。

テープの DD 名を指定します。新規ラベル・セットを作成する前に、出力テープ上の既存ラベルを検査するために、テープ割り振りパネル上で適切なラベル・ボリュームを指定してください。BLP を指定すると、テープを無条件に初期化します。

この機能の完了後、テープはラベル設定後の位置にとどまっています。システムに新規ボリューム通し番号を認識させるために、新規ボリューム通し番号で、そのテープを巻き戻し、アンロードし、そして再割り振りをしてください。

オプション
ASCII ファイルで使用するように、テープを ANSI のタイプ 3 または 4 ラベルで初期化できます。ファイル見出しラベル用に使用されるファイル ID を指定することもできます。NL テープを初期化するには、VOLSER は省略してください。

拡張容量をテープに追加することができます。ただし、その機能がハードウェアによってサポートされている場合です。拡張容量を設定すると、実際に使用できるテープの量は制限されます。

関連機能
WTM
1 つ以上のテープ・マークを書き込みます。
1. Syntax

1 INT? LABEL=BLP OUTPUT=ddname? DENS=mm? VOLSER=volser?OUTFILE=tapefile?ASCII=ascii? SCALE=scale
ascii
テープを ASCII ファイル用の米国標準規格ラベルで形式設定するために、「YES」を指定します。EBCDIC ラベルでテープを形式設定する場合は、「NO」を指定します。デフォルトは、SET TAPELBL パラメーターの値によって異なります。
ddname
DD または TSO ALLOC ステートメントを参照します。
LABEL=BLP
ラベル迂回処理の使用を指定します。このパラメーターは、テープを使用する最初の File Manager 機能で指定する必要があります。BLP の処理要件については、「Customizing the Security Environment」の『File Manager for z/OS Customization Guide』を参照してください。
mm
に示された 2 バイトのテープ・モード。
SCALE 値
テープに格納できるデータ量を、その容量のあるパーセントまでに制限します。許可される値は、0 (100% 容量、つまり制限の適用なし)、25、50、または 75 です。例えば、SCALE=25 という値は、テープを通常の容量の 25% に制限します。3590 装置の場合のみ有効です。3489E エミュレーション・モードで稼働する 3590 では無効です。
tapefile
HDR1 ラベルを書くために使用する名前。デフォルトでは、ラベル付きテープの場合にダミー名で HDR1 ラベルが作成されます。このパラメーターは NL テープでは無視されます。
volser
初期化に使用するボリューム通し番号。省略した場合は、VOLSER のない NL テープが生成されます。
//INT JOB (acct),'name'  Initialize SL Tape
//FMBAT    PROC
//FMBAT    EXEC PGM=FILEMGR
//STEPLIB  DD DSN=FMN.SFMNMOD1,DISP=SHR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSABEND DD SYSOUT=*
//SYSUDUMP DD SYSOUT=*
//         PEND
//*
//FILEMGR  EXEC FMBAT
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//TAPE     DD UNIT=561,VOL=SER=FMO001,
//            DISP=SHR,LABEL=(,BLP)
//SYSIN    DD *
$$FILEM INT OUTPUT=TAPE,VOLSER=FMO001,
$$FILEM     SCALE=25,OUTFILE=MY.TEST.TAPE
$$FILEM EOJ
/*