TLT (テープからラベル付きテープ)
- 目的
- 標準ラベル・テープをラベル処理を伴ってコピーします。
- 使用上の注意
- この機能を使用して、標準ラベル・テープをコピーします (すべてのファイル ID を指定する必要はありません)。入力テープから読み取ったラベルが解釈され、出力テープにコピーされます。マルチボリューム・テープと複数ファイル・テープからの入力、およびそれらのテープへの出力はサポートされています。
テープ上の全ファイル (デフォルト) をコピーすることも、コピーするファイル数を指定することもできます。コピーは、現在のテープ位置から開始されます。これによって、ユーザーは入力ボリュームからファイルを選択し、出力ボリュームを付加することができます。
ラベル付きおよびラベルなしの両方のファイルを含んでいる入力テープに対して、MIXED テープ形式を指定します。デフォルトにより、File Manager は機能を終了し、入力テープが IBM® ラベル規格に従っていない場合は、エラーを表示します。
File Manager は、次のボリュームに切り替えるときに BLP を強制することがあります。BLP が強制適用されると、TLT 終了時にセキュリティー上の理由により、テープは解放 (割り振り解除) されます。
一部のエラー状態 (例えば、有効期限が切れていない出力ボリュームが使われた場合) では、プロンプト・メッセージが、オペレーター・コンソールに送信されます。
テープの DD 名を指定します。
この機能の使用について詳しくは、Tape to Labeled Tape (option 4.2.3)を参照してください。
- オプション
- 出力ボリュームを動的に名前変更 (初期化) するのに使用する、新規ボリューム通し番号のリストを指定できます。入力ボリュームの通し番号をコピーするには、新規通し番号の代わりに、アスタリスク (*) を指定します。デフォルトでは、出力ボリュームの通し番号は変更されません。
- 関連機能
- TT
- ラベル処理をせずに、ファイルを 1 つのテープから別のテープにコピーします。
- TTC
- 2 つのテープを 1 バイトごとに比較します。
- TTR
- ファイルを 1 つのテープから別のテープに再ブロック化して、コピーします。
- ddname
- DD または TSO ALLOC ステートメントを参照します。
- LABEL=BLP
- ラベル迂回処理の使用を指定します。このパラメーターは、テープを使用する最初の File Manager 機能で指定する必要があります。BLP の処理要件については、「Customizing the Security Environment」の『File Manager for z/OS Customization Guide』を参照してください。
- mm
- に示された 2 バイトのテープ・モード。
- newvolser
- 出力ボリュームの初期化のための通し番号 (VOL1)。5 つまでの通し番号を (volser1、volser2,…) の形式で指定するか、 入力のボリューム通し番号をコピーする場合にはアスタリスク (*) を指定します。省略した場合には、出力ボリュームの通し番号は変更されません。
- nfiles
- コピーするテープ・ファイルの数、または ALL。最大は 99 999 であり、デフォルトは ALL です。
- type
- 以下のいずれかを指定します。
- MIXED
- ラベル付きラベルおよびラベルなしファイルの両方を含むテープをコピーします。
- SL
- 標準ラベル・テープをコピーします (デフォルト)。File Manager は、入力テープが IBM® 標準ラベルを持っていない場合には、エラーを示します。
//TLT JOB (acct),'name' Tape to Labeled Tape
//FILEMGR EXEC PGM=FILEMGR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//TAPE1 DD UNIT=(381,,DEFER),LABEL=(,BLP),
// VOL=SER=(FMO1,FMO2),DISP=OLD
//TAPE2 DD UNIT=(382,,DEFER),LABEL=(,BLP),
// VOL=SER=(FMO3,FMO4),DISP=OLD
//SYSIN DD *
$$FILEM TLT INPUT=TAPE1,OUTPUT=TAPE2,NFILES=ALL
$$FILEM EOJ
/*