BT (テープ・ファイルの作成)

目的
テスト・データをテープ・ファイルに書き込みます。
使用上の注意
この機能を使用して、テープの形式設定またはテスト・データの作成を行います。

テープの DD 名を指定します。レコード・サイズおよび書き込むレコード数を指定します。

オプション
充てん文字や充てんパターン、シーケンス・フィールド、レコード・フォーマット、およびブロック・サイズも指定できます。
関連機能
DSG
テスト・データをデータ・セットに書き込みます。
INT
テープを初期化します。
1. Syntax

1 BT? LABEL=BLP OUTPUT=ddname? DENS=mm NLRECS=nlrecs RECSIZE=recsize? FILLCHAR=fillchar? KEYLOC=keyloc
2.1! KEYLEN=8
2.1 KEYLEN=keylen
2.1! INCR=10
2.1 INCR=incr
1! RECFMOUT=U
1 RECFMOUT=recfmout
2? BLKSIZE=blksize
blksize
recfmout に F が入っている場合は、実際のブロック・サイズ。それ以外の場合は、最大ブロック・サイズ。recfmout に B または S が入っている場合は、blksize は必須ですが、それ以外の場合はオプションです。最大は 65 535 (V の場合)、9 999 (D の場合)、または 9 999 999 (それ以外の場合) です。テープを他のユーティリティーまたは他の標準アクセス方式で処理する場合は、オペレーティング・システムの制限も考慮に入れる必要があります。
ddname
DD または TSO ALLOC ステートメントを参照します。標準ラベルでテープ・ファイルを作成する場合は、DD または TSO ALLOC ステートメントで、AL または SL 処理を指定します。
fillchar
それぞれのレコードの各バイトをデータで埋めるために、次のいずれかを指定します。
char
0 などの文字を各バイトに書き込みます。
X'cc'
各バイトに書き込まれる X'04' などの 2 進文字。
AN
英数字 (A から Z および 0 から 9) を書き込みます。
BIN
2 進文字 (X'00' から x'FF') を書き込む場合。
RAND
ランダムな 2 進文字 (X'00' から x'FF') を書き込む場合。
AN または BIN を指定した場合には、 文字は「波状」パターンで書き込まれます。例えば、AN を指定すると、最初の 3 レコードは次のように見えます。
  ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ0123456789A
  BCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ0123456789AB
  CDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ0123456789ABC

デフォルトは、ブランクです。

incr
シーケンス・フィールドの増分値。デフォルトは 10です。
keylen
シーケンス・フィールドの長さで、1 から 9 までです。デフォルトは 8です。
keyloc
出力レコード内のシーケンス・フィールド (1 から数えた) の位置。省略した場合には、シーケンス・フィールドは存在しません。
LABEL=BLP
ラベル迂回処理の使用を指定します。このパラメーターは、テープを使用する最初の File Manager 機能で指定する必要があります。BLP の処理要件については、「Customizing the Security Environment」の『File Manager for z/OS Customization Guide』を参照してください。
mm
に示された 2 バイトのテープ・モード。
nlrecs
書き込む論理レコード数。最大は 99 999 999 です。
recfmout
出力のレコード・フォーマット。それぞれの値は、以下の文字の組み合わせです。
B
ブロック化
D
可変長 ISO/ANSI テープ・レコード
F
固定長
S
スパン形式
U
不定長
V
可変長
指定可能な値は以下のとおりです。U、F、FB、V、VB、VBS、VS、D、DB、DBS および DS。
recsize
各論理レコードの長さ。最大は 9 999 999 です。
//BT  JOB (acct),'name'     Create SL Tape
//*
//FMBAT    PROC
//FMBAT    EXEC PGM=FILEMGR
//STEPLIB  DD DSN=FMN.SFMNMOD1,DISP=SHR
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSABEND DD SYSOUT=*
//SYSUDUMP DD SYSOUT=*
//         PEND
//*
//*  EXAMPLE BT JOB, SL processing
//*  67 RECORDS ARE WRITTEN TO A TAPE FILE,
//*  V RECFM.  THE OUTPUT FILE CONTAINS
//*  ALPHANUMERIC CHARACTERS.  THERE IS A
//*  SEQUENCE FIELD AT POSITION 1.
//*
//STP0001     EXEC FMBAT
//BT1      DD DISP=(NEW,KEEP),UNIT=CART,
//            VOL=(,RETAIN,,,SER=FMO001),
//            LABEL=(1,SL),
//            DSN=FMNUSER.BT05.A1V
//SYSIN    DD *
$$FILEM BT  OUTPUT=BT1,NLRECS=67,RECSIZE=1024,
$$FILEM     KEYLOC=1,RECFMOUT=V,FILLCHAR=AN
$$FILEM EOJ
/*
//*
//*  12 RECORDS ARE WRITTEN TO A TAPE FILE,
//*  FB RECFM.  THE OUTPUT FILE CONTAINS '*'
//*  CHARACTERS.  THERE IS A SEQUENCE FIELD
//*  AT POSITION 10.
//*
//STP0002     EXEC FMBAT
//BT2      DD DISP=(NEW,KEEP),UNIT=CART,
//            VOL=(,RETAIN,,,SER=FMO001),
//            LABEL=(2,SL),
//            DSN=FMNUSER.BT05.A2FB
//SYSIN    DD *
$$FILEM BT  OUTPUT=BT2,NLRECS=12,RECSIZE=2048,
$$FILEM     KEYLOC=10,INCR=100,
$$FILEM     RECFMOUT=FB,FILLCHAR='*',
$$FILEM     BLKSIZE=20480
$$FILEM EOJ
/*