NoDup(NORMAL(…))

1. Syntax

1! NODUP(NORMAL(24,NOJOBNAME))
1  NoDup ( NORMAL ( hours?  ,
2.1 Jobname
2.1 NoJobname ) )

このサブオプションは、経過時間を時間数で指定する場合に使用されます。この時間内では、同じヒストリー・ファイルを使用した Fault Analyzer の呼び出しは、以前に記録された障害の重複であると見なされます。このメカニズムは、例えば異常終了バッチ・ジョブに使用される標準の重複障害検出メカニズムです。

hours の有効な範囲は 0 から 168 です (168 は 1 週間に相当します)。0 分を指定すると、「NORMAL」重複障害は検出されないことを意味します。

デフォルトの経過時間は 24 時間です。

障害が、既に同じヒストリー・ファイル内に記録されている別の障害の重複であると見なされるのは、指定された経過時間 (hours) 内に障害が発生し、障害点が判別されていて、以下の障害の詳細情報が同一である場合です。
  • 初期異常終了コード
  • CICS® トランザクション ID (CICS® トランザクション障害にのみ適用可能)
  • 障害点モジュール名
  • 障害点 CSECT (またはプログラム) 名
  • CSECT (またはプログラム) の開始からの障害点オフセット
  • 障害点モジュールのリンク・エディット日時 (重複障害のヒストリー・ファイル項目内だけでなく、現行の障害に使用可能な場合)
  • ユーザー・タイトル
  • ジョブ名 (Jobname サブオプションが指定されている場合のみ。それ以外の場合、ジョブ名は重複障害の判別には組み込まれません。)

NoDup(NORMAL) シグニチャーは、ヒストリー・ファイル内の既存の障害項目に基づきます。

障害特性および有効な NoDup(NORMAL(hours)) オプションに基づいて、障害が別の障害の重複であると見なされる場合、デフォルトでは、ヒストリー・ファイル項目と重複障害のダンプの両方の書き込みを抑止します。ただし、抑止に関する最終的な決定は、End Processingユーザー出口によりオーバーライドされます。

障害が他の障害の重複であると判断された場合は、既存の障害に関連する重複カウントに 1 が加算され、メッセージ IDI0044I が発行されます。