DeferredReport

1. Syntax

1 DEFERREDREPORT
1! (CICS,IMS,BATCH)
1?  (
2.1  CICS? %FATASKS specification
2.1 NOCICS
1 ,
2.1 IMS
2.1 NOIMS
1 ,
2.1 BATCH
2.1 NOBATCH
1 )
FATASKS specification

1  FATASKS ( max_slots? ,
2.1  MaxWaitSeconds ( seconds )
2.1 max_waits )

このオプションは、リアルタイム分析にのみ適用され、リアルタイム・パフォーマンスがクリティカルなときに使用できます。使用時には、リアルタイム分析レポートは生成されませんが、後から再分析できる障害項目が書き込まれます。

Fault Analyzer の以前のバージョンとの互換性のために、次の指定
DeferredReport(CICSFATasks(max_slots<,max_waits>))
は、今後通知されるまで使用できます。この指定は、以下に相当します。
DeferredReport(CICS(FATasks(max_slots<,max_waits>)))

DeferredReport オプションを有効にする実行環境の指定は、CICS® | NoCICS、IMS | NoIMS、または Batch | NoBatch サブオプションを使用して行います。

  • DeferredReport オプションが指定されていない場合、製品のデフォルトは CICS® のみです:
    DEFERREDREPORT(CICS(FATASKS(1,20)),NOIMS,NOBATCH)
  • サブオプションなしで DeferredReport オプションが指定されている場合、デフォルトはすべての実行環境です。
DeferredReport オプションについて言えば、CICS® とのインターフェースにもなる IMS トランザクションは、CICS® サブオプションを使用して制御されます。従って、
DeferredReport(NoCICS,IMS)
の指定は、そのようなアプリケーションに対する DeferredReport オプションを使用不可にしますが、
DeferredReport(CICS,NoIMS)
はこれを使用可能にします。
CICS® で使用される場合は、オプションの FATASKS サブオプションを指定できます:
max_slots
使用可能にする実行スロットの最大数を指定します。実行スロットごとに、Fault Analyzer リアルタイム分析の 1 つのインスタンスの実行が許可され、 効果的な並列実行またはマルチタスキングを可能にします。

有効な値の範囲は、1 から 6 です。

デフォルトは 1 です。

NODeferredReport が指定された場合、実行スロットの最大数には 1 が設定されます。

MaxWaitSeconds(seconds)
障害がキューに入れられて分析を待機できる最大の秒数を指定します。有効な現行の制限より長く障害が待機していた場合は、メッセージ IDI0132W が発行され、その障害の分析はスキップされます。このため、通常の (すなわち、Fault Analyzer を使用しない) CICS® トランザクション・ダンプ分析の実行が必要になります。

このサブオプションが指定されている場合、待機キュー長は常に 20 です。max_waits サブオプションに説明された動作は、20 個の障害が既にキューに待機している場合に発生した障害にそのまま適用できます。

有効な値の範囲は、0 から 3600 です。0 が指定されると、時間は無制限になります。

デフォルトは 0 です。

max_waits の代わりに MaxWaitSeconds(seconds) を使用することをお勧めします。

max_waits
分析を開始するまで待機する障害の最大数を指定します。別の障害が発生したときに既に最大数に達していた場合は、メッセージ IDI0118W が発行され、その障害はスキップされるため、通常の (つまり、Fault Analyzer を使用しない) CICS® トランザクション・ダンプ分析の実行が必要になります。

有効な値の範囲は、1 から 20 です。

デフォルトは 20 です。

注: CPU に制約がある環境で分析処理に時間がかかる場合は、max_waits の値を小さくする必要があるかもしれません。この削減により、IDI0118W メッセージが出され、異常終了の分析が拒否されるおそれはありますが、異常終了アクティビティー数が多いときに、オーバーコミット環境で異常終了処理のためにタスクを待機させるよりは好ましい場合があります。
注:
  1. XDUMP が有効ではなく、DeferredReport が有効で MaxMinidumpPages 制限を超えた場合、DeferredReport オプションは指定変更されて、レポートが書き込まれます。この状態が発生した場合は、メッセージ IDI0133W が出され、分析レポートの「Options in Effect」セクション内の DeferredReport オプションに注記が追加されます。この状態が頻繁に発生しないようにするには、XDUMP を有効にし、MaxMinidumpPages 制限を適切に設定します。
  2. DeferredReport オプションを有効にして書き込まれた障害項目には当初は保管レポートが含まれていませんが、Fault Entry List 画面で「V」行コマンドが初めて使用されたときに、保管レポートが追加されます。ただし、このアクションを実行するユーザーにヒストリー・ファイルに対する更新アクセス権限が必要です。
  3. このオプション (FATASKS サブオプションは除きます) は、分析制御ユーザー出口で変更または設定できます。詳しくは、分析制御ユーザー出口を参照してください。
  4. Fault Analyzer パフォーマンスを最大にするには、IDIS サブシステム内の $$INDEX メンバー・キャッシングを使用することも検討してください。詳しくは、ヒストリー・ファイル $$INDEX データのキャッシュを参照してください。