RetainCICSDump

1. Syntax

1! RETAINCICSDUMP(AUTO(NOIncludeExecCicsDump))
1 RETAINCICSDUMP(
2.1  AUTO
2.2.1! (NOIncludeExecCicsDump)
2.2.1 (IncludeExecCicsDump)
2.1 ALL
1)

RetainCICSDump オプションは、分析の成功に基づくか (AUTO) または無条件に (ALL) に CICS® トランザクション・ダンプを保存することを指定します。

分析の成功 (AUTO) 設定とは、 Fault Analyzer 分析が正常に完了した場合にトランザクション・ダンプが抑止されることを意味します。ただし、分析に重大な問題がある場合にはトランザクション・ダンプは保持されます。AUTO(NOIncludeExecCicsDump) は、分析が成功した場合でも、EXEC CICS® DUMP 呼び出しに対して発行された CICS® トランザクション・ダンプの抑止を防ぐために使用します。これは、デフォルトです。AUTO(IncludeExecCicsDump) は、分析が成功した場合に、EXEC CICS® DUMP 呼び出しを含め、すべての CICS® トランザクション・ダンプを抑止するために使用します。

このオプションは CICS® トランザクション障害のリアルタイム分析にのみ適用され、Fault Analyzer が XPCABND または XDUREQ グローバル・ユーザー出口のいずれかにインストールされる必要があります。このオプションに対する変更を有効にするには、CFA トランザクションを使用してすべての CICS 呼び出し出口をアンインストールおよび再インストールします。CICS トランザクション異常終了分析の制御 を参照してください。
注: EXEC CICS® DUMP コマンドの結果としてのトランザクション・ダンプは、デフォルトでは、Fault Analyzer によって抑止されません。この抑止の欠如は、発行側アプリケーション・プログラムに SUPPRESSED 応答が返されることによるものです。 正しく処理されないと、AEXW 異常終了が発生するおそれがあります。

このオプションは、障害項目をヒストリー・ファイルに書き込む処理に影響を与えません。

このオプションは、CICS® トランザクション障害のリアルタイム実行にのみ有効なオプションを示す、障害分析レポートのセクションに含まれます。

注:
  1. End Processingユーザー出口を使用すると、有効な RetainCICSDump オプションが事実上指定変更されることがあります。
  2. MVS ダンプ・データ・セットの保存を制御するには、代わりに RetainDump オプションを使用します。
  3. ダンプ抑止の詳細については、ダンプの抑止を参照してください。