NoDup

1. Syntax
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注:

NoDup オプションは、重複障害検出のしきい値を指定します。

重複障害検出のタイプは実行環境によってまったく異なります。

  • 高速重複検出:

    CICS® または IMS に適用可能:

    • CICS® 高速重複検出は、NoDup オプションの CICSFAST サブオプションによって制御されます (NoDup(CICSFAST(…))を参照)

      重複検出の有効範囲は、単一 CICS® 領域に制限されます。

    • IMS 高速重複検出は、NoDup オプションの ImageFast(IMS) サブオプションによって制御されます (NoDup(ImageFast(…))を参照)。

      重複検出の有効範囲は、MVS イメージ全体に及びます。

    高速重複検出の主な目的は、指定された期間内で許可する特定の問題の障害分析を 1 回に制限することで、 比較的短い期間内に複数回発生する同じ異常終了によって 異常終了リカバリーが不必要にスローダウンするのを回避することです。重複障害の検出は障害分析の前に行う必要があるため、検出の基準は、通常の重複検出で使用する 基準とは異なります。

    「高速」重複検出の規則で重複と見なされなかった障害は、 その後の「通常」重複検出の対象になります。

  • 通常重複検出:

    すべての実行環境に適用できます。

    NoDup オプションの NORMAL サブオプションによって制御されます (NoDup(NORMAL(…))を参照)。

    通常重複検出の目的は、同じ障害がヒストリー・ファイルに別々に複数回記録されないようすることであり、これにより、DASD スペースが節約され、ヒストリー・ファイルに含まれる項目が固有の問題を表すようになります。

障害の重複を指定するために使用された手法にかかわらず、重複している障害の障害項目の重複カウントが、適宜加算されます。

このオプションは、リアルタイム分析のみに適用されます。

NoDup(NORMAL(hours, …)) が有効であり、hours がゼロ以外の値である場合、このオプションは、有効なオプションを示す障害分析レポートのセクションに含まれます。さらに、重複障害が判別されるかどうか、または識別された重複の障害 ID についての情報も、提供されます。関連する重複基準が一致した場合にはレポートが作成されないので、NoDup(CICSFAST) または NoDup(ImageFast) オプション情報は組み込まれません。

以下では、各重複サブタイプの構文を別々に表示していますが、必要に応じて、単一 NoDup オプションに一緒に指定することもできます。