NoDup(CICSFAST) オプションの変更

通常は、IDIOPTS DD ステートメントを CICS® プロシージャー内で使用して、オプションへの変更を容易にできるようにします。この際、CICS® を一度停止してから再始動する必要はありません。しかし、NoDup(CICSFAST) オプションに関する限り、制限が存在します。IDIOPTS データ・セットの実際の処理は、Fault Analyzer のメイン・モジュール IDIDA により実行されます。このモジュールは、MVS 生成サブタスクで実行されるメインプログラムです。NoDup(CICSFAST) 処理は、このサブタスクが生成される前に、IDIXCX53 出口コードで行われます。NoDup(CICSFAST) に使用される値は、その CICS® 領域で直前にフル稼働 (Fault Analyzer タスク生成) した IDIDA で設定された値です。CICS fast duplicate fault suppression が行われる場合 (メッセージ IDI0066I)、IDIDA のタスク生成、およびオプション・データ・セットの読み取りは行われません。別の IDIDA タスク生成が発生しないと、NoDup(CICSFAST) オプションの変更は、NoDup(CICSFAST) アクションの出口まで反映されません。これは、別の固有の障害 (EXEC CICS® ABEND を実行するために CECI で新しい異常終了を作成することによって強制されます)、または NoDup(CICSFAST) タイムアウトの発生を待機することを意味します。

あるいは、CFA トランザクションを使用してすべての CICS 呼び出し出口をアンインストールおよび再インストールすることで、このオプションに対する変更をすぐに有効化することもできます。CICS トランザクション異常終了分析の制御を参照してください。