Fault Analyzer のインストールおよびカスタマイズのチェックリスト

Fault Analyzer のインストールを検証し、Fault Analyzer の使用をサイトで開始するには、以下のタスクを実行する必要があります。オプションであることが明記されていないタスクは、すべて必須です。

注::
  • 処理を開始する前にデータ・セット IDI.SIDISAM1 のすべてのメンバーをコピーし、変更をコピーのみに加えるようにしてください。
  • IDICHKI ユーティリティーを使用して、Fault Analyzer のインストール状況を確認したり、サービス情報を照会したりできます。ステップ 3: サービス・レベルを検証する (オプション)を参照してください。
  1. Fault Analyzer モジュールの LINKLIST および LPA を介した有効化

    詳しくは、Fault Analyzer モジュールの有効化を参照してください。

  2. ヒストリー・ファイルの割り振り

    最終的に複数のヒストリー・ファイルが自分のサイトで使用される可能性がありますが、Fault Analyzer のインストールを検証するにはヒストリー・ファイルは 1 つあれば十分です。

    障害ヒストリー・ファイルの名前に制限はありませんが、Fault Analyzer が検索するデフォルトの名前は、IDI.HIST です。これとは異なる名前を使用する場合、IDICNFxx parmlib メンバーが使用され、DataSets オプションを介してその名前が提供されます。インストール・プロセスの後半で、IDICNFxx parmlib メンバーと、そのメンバーに含まれる可能性のあるオプションを検討します。

    初期ヒストリー・ファイルの推奨サイズは 100 シリンダーです。

    ヒストリー・ファイルの一般情報については、ヒストリー・ファイルのセットアップに記載されています。ここには、PDS または PDSE フォーマット選択時の考慮事項や、データ・セット割り振り用サンプル・ジョブの使用方法も記載されています。

  3. IDICNFxx parmlib メンバーの作成

    詳しくは、サイトのデフォルト・オプションの設定および変更を参照してください。

    次のことを確認してください。
    DataSets(IDIHIST(dsn))
    オプションが組み込まれていること (ステップ 2 でヒストリー・ファイルを IDI.HIST 以外の名前で割り振った場合)。

    同様に、Fault Analyzer 以外の上位修飾子を使用して IDI をインストールした場合、DataSets オプションにより、必要なすべての Fault Analyzer データ・セット名が指定されます。

  4. メッセージおよび異常終了コード説明リポジトリーの定義および初期化

    詳しくは、メッセージおよび異常終了コード説明リポジトリーのセットアップを参照してください。

  5. MVS 変更オプション/抑止ダンプ出口 IDIXDCAP のインストール

    詳しくは、MVS 変更オプション/抑止ダンプ出口のインストール IDIXDCAPを参照してください。

    この出口の機能については、Fault Analyzer を呼び出すための出口に記載されています。

    このステップが完了したら、ご使用のサイトで Fault Analyzer を効率的に使用できます。この段階で異常終了の分析とヒストリー・ファイルの項目の作成が開始される場合があります。

  6. Language Environment® 異常終了出口の有効化IDIXCEE

    詳しくは、言語環境プログラム異常終了出口 (IDIXCEE または IDIXCE64) の有効化を参照してください。

    ご使用のサイトでのこの出口の適用度を判別するには、Fault Analyzer を呼び出すための出口および 以下の呼び出しに必要となる Language Environment オプション Fault Analyzerを参照してください。

    この出口がインストールされていない場合、LE 対応プログラムでの異常終了が取り込まれるのは、IDIXDCAP 出口がインストールされており、いずれかの UA* 値 (UATRACE または UADUMP など) を指定した LE TERMTHDACT オプションが有効である場合に限られます。

  7. SVC ダンプ登録出口 IDIXTSEL のインストール

    詳しくは、MVS ポスト・ダンプ出口のインストール IDIXTSELを参照してください。

  8. CICS® 環境のカスタマイズ

    このステップは、CICS® を使用している場合にのみ適用できます。

    詳しくは、CICS 環境のカスタマイズを参照してください。

  9. DB2® 環境のカスタマイズ

    このステップは、DB2® を使用している場合にのみ適用できます。

    詳しくは、DB2 環境のカスタマイズを参照してください。

    Fault Analyzer DB2 パフォーマンスの向上で説明されている DB2® テーブル索引を作成することをお勧めします。これは、DB2® カタログ情報へのアクセス時には、Fault Analyzer の重大なパフォーマンス低下が生じる可能性があるためです。

  10. IMS 環境のカスタマイズ

    このステップは、IMS を使用している場合にのみ適用できます。

    詳しくは、IMS 環境のカスタマイズを参照してください。

  11. ISPF のためのカスタマイズ

    詳しくは、ISPF 環境の変更を参照してください。

  12. Fault Analyzer IDIS サブシステムの始動

    詳しくは、Fault Analyzer IDIS サブシステムの使用を参照してください。

  13. IFAPRDxx parmlib メンバー内に項目を追加

    詳しくは、Fault Analyzer の IFAPRDxx parmlib メンバーへの登録を参照してください。

オプションのインストール・ステップ

  1. Fault Analyzer プログラムの BPX セキュリティー・サーバー・プログラム制御プロファイルの追加

    このステップは、ご使用のインストール済み環境に対してプログラム制御がアクティブになっている場合にのみ必要です。

    詳しくは、Fault Analyzer プログラムへのプログラム制御アクセスの定義を参照してください。

  2. USERMOD IDISPLI または IDISPLIA のインストールによる PL/I V2R3 アプリケーションからの Fault Analyzer の暗黙呼び出しの有効化

    詳しくは、PL/I V2R3 アプリケーションからの Fault Analyzer 暗黙呼び出しの有効化 (++IDISPLI/++IDISPLIA)を参照してください。

  3. IDIOPTLM 構成オプション・モジュールを使用して、デフォルト・リカバリー障害記録 IEATDUMP データ・セット名を変更

    詳しくは、デフォルト・リカバリー障害記録 IEATDUMP データ・セット名 (RFRDSN) の変更を参照してください。

  4. XFACILIT リソース・クラスの定義によるリカバリー障害記録データ・セットの管理

    詳しくは、リカバリー障害記録データ・セット・アクセスの管理を参照してください。

  5. IDIOPTLM 構成オプション・モジュールを使用して、デフォルトの拡張ミニダンプ (XDUMP) データ・セット名パターンを変更

    詳しくは、「デフォルトの拡張ミニダンプ (XDUMP) データ・セット名パターン (XDUMPDSN) の変更」を参照してください。

  6. XDUMP データ・セット管理のための XFACILIT リソース・クラスの定義

    詳しくは、「XDUMP データ・セット・アクセスの管理」を参照してください。

  7. 日本語言語サポートのカスタマイズ

    このステップは、Fault Analyzer の日本語機能がインストールされている場合にのみ必要です。

    詳しくは、Fault Analyzer 日本語フィーチャーのカスタマイズを参照してください。

  8. Fault Analyzer ヒストリー・ファイルにアクセスするためのオプションの非 ISPF インターフェースのインストール

    詳しくは、Fault Analyzer ヒストリー・ファイルにアクセスするための非 ISPF インターフェースのインストールを参照してください。

  9. ISPF インターフェースを介した設定の変更のためのヒストリー・ファイル管理者権限の付与

    詳しくは、ヒストリー・ファイル設定の変更の制限を参照してください。

  10. ADFz 製品ファミリーで使用するプログラムを準備するために必要となる手順については、「Quick start guide for compiling and assembling programs for use with the ADFz family of products」の章『IBM Application Delivery Foundation for z/OS Common Components: Customization Guide and User Guide』を確認してください。
  11. SLIP トラップを設定して、選択した Fault Analyzer エラー・メッセージに関する文書を取り込む

    詳しくは、Fault Analyzer SLIP トラップの設定を参照してください。

ユーザー出口を使用した Fault Analyzer のカスタマイズに記載されているように、ユーザー出口を使用して、その他のカスタマイズも必要に応じて実行できます。ただし、Fault Analyzer を実行するためにユーザー出口は不要です。

インストール検査

  1. アセンブラー IVP の実行

    詳しくは、アセンブラーによる Fault Analyzer の使用の検証を参照してください。

  2. COBOL IVP の実行

    このステップは、ご使用のサイトに COBOL がインストールされている場合にのみ実行してください。

    詳しくは、COBOL による Fault Analyzer の使用の検証を参照してください。

  3. PL/I IVP の実行

    このステップは、ご使用のサイトに PL/I がインストールされている場合にのみ実行してください。

    詳しくは、PL/I による Fault Analyzer の使用の検証を参照してください。

  4. IDIXCEE Language Environment® 出口 IVP の実行

    詳しくは、IDIXCEE Language Environment 出口の有効化の検証を参照してください。

  5. CICS® IVP の実行

    このステップは、ご使用のサイトに CICS® がインストールされている場合にのみ実行します。

    詳しくは、CICS での Fault Analyzer のカスタマイズの検証を参照してください。

  6. DB2® IVP の実行

    このステップは、ご使用のサイトに DB2® がインストールされている場合にのみ実行します。

    C と COBOL の両方の IVP が提供されます。詳しくは、DB2 による Fault Analyzer の使用の検証を参照してください。

  7. ISPF IVP の実行

    詳しくは、ISPF による Fault Analyzer の使用の検証を参照してください。