ヒストリー・ファイルの管理 (IDIUTIL ユーティリティー)

IDIUTIL バッチ・ユーティリティーは、ヒストリー・ファイル障害項目のリストや削除などのヒストリー・ファイル管理機能を実行するために使用できます。

日付やその他の基準に基づいて一連の項目を削除する機能により、管理可能なレベルでヒストリー・ファイルの項目の数を保持することができます。

注: Fault Analyzer ISPF インターフェースまたは IDIUTIL バッチ・ユーティリティーを使用せずに (例えば、ISPF データ・セット・メンバー・リストからの直接処理で)、ヒストリー・ファイル PDS または PDSE からメンバーを削除しないでください。そのようにすると、リアルタイム分析時に次の障害が記録されるまで、またはヒストリー・ファイルに対して IDIUTIL バッチ・ユーティリティーが実行されるまで、そのヒストリー・ファイル索引が同期しなくなります。

ヒストリー・ファイルに項目をリストできることで、問題を把握することができます。

IDIUTIL の保守機能は、SYSIN DD JCL データ・セットから読み取る一連の制御ステートメントにより呼び出されます。制御ステートメントは、SYSIN レコードの 1 列目から始まります。継続ステートメントの 1 列目はブランクです。この制御ステートメント・ストリームにコメントを書き込むには、コメントにする行の 1 列目にアスタリスクを挿入します。

SYSIN ストリームでは、制御ステートメントが 1 回に 1 つずつ、順次に処理されます。制御ステートメントのターゲット・ヒストリー・ファイルは、その制御ステートメントに応じて暗黙的または明示的に指定されます。ターゲット・ヒストリー・ファイルのデータ・セット名がセットアップされている制御ステートメントは、それまで有効だったターゲット・ヒストリー・ファイル名を上書きします。FILES 制御ステートメントは、それ以降の制御ステートメント用にターゲット・ヒストリー・ファイルのデータ・セット名を設定する目的に限り使用されます。この目的は、LISTHF および DELETE 制御ステートメント構文にターゲット・ヒストリー・ファイル・キーワードが含まれていない場合に意味を持ちます。これらの制御ステートメントは現行のターゲット・ヒストリー・ファイル・セットを処理します。

IMPORT、SETFAULTPREFIX などのこの他の制御ステートメントの場合は、構文内に 1 つのヒストリー・ファイルを指定します。この構文は、アクションを実行する前に、現行のヒストリー・ファイル・セットをこのデータ・セット名にリセットします。

SYSIN ストリームの代わりとして、IDIUTIL バッチ・ユーティリティー用の制御ステートメントを、EXEC JCL ステートメントの PARM フィールドを介して渡すことができます。この方法で渡される制御ステートメントには組み込みブランク・スペースを含めてはなりませんが、他の制御ステートメントからは 1 つ以上のブランクで分離する必要があります。

IDIUTIL バッチ・ユーティリティーは、日付やジョブ名の基準に基づいて障害項目を選択してリストまたは削除するなどの一連の基本的な機能を提供します。3 つのユーザー出口点により、より詳細な選択と、ユーザーによりコーディングされる記録が可能になります。これらの出口は、DELETE、LISTHF、および IMPORT 制御ステートメントで使用できます。これらは、Fault Analyzer リアルタイムおよび再分析機能に提供される ユーザー出口と同じ構造です。REXX、アセンブラー、または高水準言語で作成されます。