類似したサード・パーティー製品を使用した Fault Analyzer の実行
一般に、Fault Analyzer は、Language Environment® バッチ・ジョブを除き、類似した他のサード・パーティー製品とともに問題なく動作します。Fault Analyzer は、類似した他のサード・パーティー製品と同じように、Language Environment® CEEEXTAN ファシリティー (IDIXCEE) を使用します。CEEEXTAN リストに複数の出口を指定する場合、最初の出口には Fault Analyzer を指定する必要があります。
Fault Analyzer による LE ジョブの分析も、IEAVTABX MVS™ オプション変更/ダンプ抑止出口 (IDIXDCAP) を使用して行うことができます。異常終了に関する MVS™ ダンプを LE に要求させるために、UATRACE、UADUMP、UAONLY、または UAIMM サブオプションを指定した TERMTHDACT オプションが LE オプションに含まれるようにしてください。このようにサード・パーティー製品は CEEEXTAN 出口を使用でき、Fault Analyzer は、IEAVTABX MVS™ 変更オプション/抑止ダンプ出口から実行できます。Fault Analyzer IDIXDCAP 出口は、IDIXCEE 出口とまったく同じ方法で LE 異常終了を分析します。これは、これらの出口が実際には分析を行わず、単に Fault Analyzer の起動方法を提供するだけであるためです。CICS® を含めて、すべての Fault Analyzer 出口に対して実行されるのは、同じ Fault Analyzer 分析エンジンです。
非 LE バッチの場合、Fault Analyzer と類似サード・パーティー製品との間に既知の競合はありません。ただし、起動用に MVS™ ダンプが取得されることに依存する可能性がある類似サード・パーティー製品が影響を受けないようにするために、IDICNFxx parmlib メンバーの中で RETAINDUMP(ALL) オプションを指定することが推奨されています。Fault Analyzer がインストールされている唯一の異常終了分析製品の場合、RETAINDUMP(ALL) オプションを削除することができます。
Fault Analyzer 異常終了前 (XPCABND) 出口は、CICS トランザクション・ダンプ前グローバル・ユーザー出口 (XDUREQ) に影響を与えます。XPCABND 出口から呼び出されると、Fault Analyzer はデフォルトでトランザクション・ダンプを抑制します。トランザクション・ダンプが抑制されている場合、CICS は XDUREQ 出口プログラムを呼び出しません。XDUREQ 出口を呼び出すために CICS が必要な場合は、Fault Analyzer RetainCICSdump(ALL) オプションを使用してください。