Fault Analyzer SLIP トラップの設定
Fault Analyzer がエラー・メッセージを発行する特定のシチュエーションについての資料と同様に、MVS™ ダンプは IBM® サポートによって頻繁に必要になります。
Fault Analyzer は多くの場合、以下の 2 つの目的で使用される Recovery Fault Recording (RFR) ダンプを自動的に書き込みます。
- RFR 障害エントリーの再分析を可能にして、実質的に、エラーが発生したことをユーザーが分かるようにする。
- エラー (IBM 障害であると疑われる場合) に関する情報を、Fault Analyzer サポートに提供する。
このような RFR ダンプが書き込まれる (Fault Analyzer IDIS サブシステムの始動と IDIXTSEL 出口のインストールが必要です。詳しくは、リカバリー障害記録を参照) 場合、一般に、下で「*」によってマークされたメッセージ ID 以外のメッセージ ID に SLIP トラップを設定する必要はありません。
ある特定の Fault Analyzer メッセージが発行される場合に SVC ダンプを取り込む SLIP トラップのサンプルは、次のとおりです。
SL SET,ID=xxxx,MSGID=zzzzzzzz,ACTION=SVCD,END
xxxx
は固有の SLIP トラップ ID (例: F047) で、 zzzzzzzz
はメッセージ ID です。
SLIP コマンドの完全な構文と、考慮しなければならない場合がある追加のパラメーター (MATCHLIM など) については、「MVS™ システム・コマンド」を参照してください。
以下のメッセージ ID の SLIP トラップを考慮する必要があります。
IDI0047S
IDI0092S
IDI0105S
IDI0123S *
IDI0144E *
IDI0168E *
* これらのメッセージ ID は、Recovery Fault Recording (RFR) 処理には関係ないため、これらについて、MVS™ ダンプが Fault Analyzer によって自動的に書き込まれることはありません。