ヒストリー・ファイル設定の変更の制限

デフォルトでは、ヒストリー・ファイルに対して UPDATE アクセス権限を持つユーザーはすべて、ヒストリー・ファイル接頭部か、あるいは障害項目の最小数または最大数を変更することができます。

以下のいずれかの方法を使用できます。

所定のヒストリー・ファイルの設定の変更を、上記方法のいずれかを使用して制限するために、セキュリティー管理者は、ヒストリー・ファイルの IDI_ADMIN XFACILIT プロファイルを定義することができ、必要に応じて、そのヒストリー・ファイルに対してアクセス権限を付与することができます。

1. Syntax

1 IDI_ADMIN.history-file-dsn

ここで、history-file-dsn は、ヒストリー・ファイルの完全修飾データ・セット名です。

IDI_ADMIN XFACILIT プロファイルが定義された後でヒストリー・ファイル設定を変更するには、ユーザーは、以下のアクセス許可を両方とも持っている必要があります。
  • IDI_ADMIN XFACILIT プロファイルに対する UPDATE (またはそれ以上の) アクセス権限
  • 通常のセキュリティー・サーバー・データ・セット・プロファイルか、または XFACILIT を通じた、ヒストリー・ファイルへの UPDATE (またはそれ以上の) アクセス権限 (詳細については、ヒストリー・ファイル障害項目のアクセスの管理を参照)。
ヒストリー・ファイル MY.HIST の IDI_ADMIN XFACILIT プロファイルを定義する RACF® コマンドの例を以下に示します。この例では、グループ PAYROLL のメンバーであるユーザー用の設定を変更する Fault Analyzer 管理者権限を付与しています。
RDEFINE XFACILIT IDI_ADMIN.MY.HIST UACC(NONE)
PERMIT IDI_ADMIN.MY.HIST CLASS(XFACILIT) ID(PAYROLL) ACCESS(UPDATE)