障害ヒストリー・ファイル設定の変更

ヒストリー・ファイルの設定を ISPF インターフェースから変更するには、ヒストリー・ファイルが Fault Entry List 画面で選択されているか、または現在選択されているビューに含まれていることを確認してください。

障害 ID 接頭部あるいは障害項目の最小数または最大数を変更できます。最初に、アクション・バーからFile > Change Fault History File Settingsを選択します。

ビューが現在選択されている場合、そのビューに含まれているヒストリー・ファイルのリストからヒストリー・ファイルを選択するオプションが提供されます。

次に、 「Change Fault History File Settings (障害ヒストリー・ファイル設定の変更)」画面(Change Fault History File Settings 画面の例 に例が示されています) が提供されます。
1. Change Fault History File Settings 画面の例
┌─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────┐
│ Change Fault History File Settings                         Line 1 Col 1 76  │
│ Command ===> ____________________________________________ Scroll ===> CSR   │
│                                                                             │
│ History File Name . . . . . : DA.DCAT                                       │
│ Data Set Type . . . . . . . : PDSE (Library type 1)                         │
│ Primary Space . . . . . . . : 1,000 Cylinders (180,000 Pages)               │
│ Secondary Space . . . . . . :   200 Cylinders ( 36,000 Pages)               │
│ Allocated Space . . . . . . : 4,347 Cylinders (782,460 Pages)               │
│ Used Space. . . . . . . . . : 599,907 Pages                                 │
│ Allocated Extents . . . . . : 27                                            │
│ Current Number of Fault                                                     │
│   Entries . . . . . . . . . : 4192                                          │
│                                                                             │
│ Press Enter to change history file settings, or press PF3/PF12 to cancel.   │
│                                                                             │
│ Fault Entry Prefix. . . . . : F       (1-3 alphabetic characters)           │
│ Logical History File Size                                                   │
│ (Pages) . . . . . . . . . . : 600000  (0-4238460)                           │
│ Minimum Fault Entries (*) . : 25      (25-9999999)                          │
│                                                                             │
│ (*) When the total number of fault entries exceeds this value, then the     │
│     history file is auto-managed.                                           │
│                                                                             │
└─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────┘
この画面には、以下のフィールドが表示されます。
ヒストリー・ファイル名
設定変更の対象となるヒストリー・ファイル名。
データ・セット・タイプ
選択されたヒストリー・ファイル・タイプ (以下のいずれか)。
  • PDSE (Library)
  • PDSE (Library タイプ 1)
  • PDSE (Library タイプ 2)
  • PDS
1 次スペース
元の割り振りユニットで割り振られた 1 次データ・セット・スペース。PDSE ヒストリー・ファイルの場合、相当するページ数も表示されます。ユーザーがヒストリー・ファイルに対するデータ・セットの READ 権限を有している場合にのみ表示されます。
2 次スペース
元の割り振りユニットで割り振られた 2 次データ・セット・スペース。PDSE ヒストリー・ファイルの場合、相当するページ数も表示されます。ユーザーがヒストリー・ファイルに対するデータ・セットの READ 権限を有している場合にのみ表示されます。
割り当て済みスペース
元の割り振りユニットで割り振られたデータ・セット・スペース合計数。PDSE ヒストリー・ファイルの場合、相当するページ数も表示されます。ユーザーがヒストリー・ファイルに対するデータ・セットの READ 権限を有している場合にのみ表示されます。
使用スペース
PDSE ヒストリー・ファイルの場合、これは使用ページの合計数です。PDS ヒストリー・ファイルの場合、これは使用した元の割り振りユニットの合計数です。ユーザーがヒストリー・ファイルに対するデータ・セットの READ 権限を有している場合にのみ表示されます。
割り振られたエクステント
ヒストリー・ファイルに割り振られたエクステントの総数。ユーザーがヒストリー・ファイルに対するデータ・セットの READ 権限を有している場合にのみ表示されます。
Current Number of Fault Entries
選択されたヒストリー・ファイルに現在存在する障害項目の数。
障害項目接頭部
1 から 3 文字までの英字で構成される接頭部。付加される障害項目番号との組み合わせで、このヒストリー・ファイルの障害 ID を構成します。ヒストリー・ファイル内に新しく作成されたすべての障害エントリーに、この接頭部が付加されます。ヒストリー・ファイルごとに異なる接頭部を使用することで、障害 ID を簡単に識別できるようになります。

表示された障害項目接頭部の初期値は、当該ヒストリー・ファイルの現在の設定を常に反映しています。

論理ヒストリー・ファイル・サイズ (ページ数)
このフィールドは、PDSE ヒストリー・ファイル用に表示されます。また、ユーザーがヒストリー・ファイルに対するデータ・セットの READ 権限を有している場合にも表示されますが、これら以外の場合では表示されません。

この値は論理ヒストリー・ファイル・サイズを 4K ページの数で指定し、ヒストリー・ファイルのスペース管理を支援するために Fault Analyzer により使用されます。障害エントリーの最小数がヒストリー・ファイル内に作成されるまで、設定には 0 が表示されます。

PDSE ヒストリー・ファイルのサイズの変更 で説明した手順を使用してゼロ以外の数を変更する場合、値を 0 に設定します。これにより、論理ヒストリー・ファイル・サイズは、ヒストリー・ファイルで指定された最小障害エントリー数の次の障害エントリーを作成するときに、現在割り振られているページ数に自動的に設定されます。

最大許容値は割り振り可能な論理的最大ページ数を表し、2 次スペース・サイズ内の残りのすべてのエクステントを含む、最大データ・セット・エクステント数に到達していると推定します。ヒストリー・ファイルのスペースが不足する可能性があるため、このサイズに近い値は指定しないでください。

指定した値が使用スペースの値より小さいか、割り当て済みスペースの値より大きい場合、警告が表示されます。

障害項目の最小数
自動スペース管理が発生する前に、PDSE ヒストリー・ファイルに存在する必要がある障害項目の最小数。この数は、25 から 9999999 の範囲内でなければなりません。
注: このフィールドは、「Data Set Type」フィールドに「PDSE (Library)」が示される場合にのみ表示されます。
障害項目の最大数
PDS ヒストリー・ファイルに維持する障害項目の最大数で、25 から 9999999 までの数。
注: このフィールドは、Data Set Type フィールドに「PDS」を指定した場合にのみ表示されます。
表示された初期の最小障害項目数または最大障害項目数は、通常、当該ヒストリー・ファイルの現在の設定を反映します。ただし、以下の場合には、この値は推奨値です。
  • ヒストリー・ファイルが PDS ファイルで、障害項目の最大数が設定されていない。この場合は、障害項目の最大数の初期値が 100 に設定される。
  • ヒストリー・ファイルが PDSE ファイルで、障害項目の最小数が設定されていない。この場合は、障害項目の最小数の初期値が 100 に設定される。
  • ヒストリー・ファイルが PDSE ファイルで、障害項目の最小数が設定されていないか、あるいは 25 未満である。この場合は、障害項目の最小数の初期値が 25 に設定される。

障害項目値の最小数を変更した場合、PDSE ヒストリー・ファイルは、以前に自動管理されていたか否かに関係なく、常に自動管理が使用可能になります。

必要なすべての設定を変更後、Enter キーを押して保管します。

保管せずに終了する場合は、PF3 または PF12 を押します。

この画面で提供される機能は、IDIUTIL バッチ・ユーティリティー SetFaultPrefix、SetMaxFaultEntries、および SetMinFaultEntries 制御ステートメントを使用した場合と同等です。

注: アクション・バー・オプションFile > Change Fault History File Settingsは、現在表示されているヒストリー・ファイルまたは現行 View 内のすべてのヒストリー・ファイルに対するユーザーの管理者権限が制限されている場合は選択できません。権限の制限については、ヒストリー・ファイル設定の変更の制限を参照してください。