特定の障害へのアクションの適用
項目に対して行コマンドを入力することにより、特定の障害にアクションを適用できます。使用可能なアクションを以下に示します。
- A - ソースの表示
- LangxCapture オプションが有効になっている場合、リアルタイム分析中にキャプチャーされたソース・レベルのデバッグ情報を表示します。LangxCapture を参照してください。
- B - バッチ再分析
- バッチ・ジョブを実行依頼して、選択された障害項目を再分析します。分析レポートが、SYSPRINT に書き込まれます。
詳しくは、バッチ再分析の実行 を参照してください。
- C - コピー
- 障害項目を別のヒストリー・ファイルにコピーします。
詳しくは、ヒストリー・ファイル項目のコピーを参照してください。
- D - 削除
- ヒストリー・ファイルから障害項目を削除します。項目を削除すると、即時に Fault Entry List 画面からその項目が削除され、それ以降は最新表示をしても表示されることはありません。
詳しくは、ヒストリー・ファイル項目の削除を参照してください。
- H - 重複ヒストリー
- 選択された障害項目の重複とみなされた既存の障害に関する詳細が示されます (その詳細が入手可能な場合)。
障害項目に対して重複の詳細が使用可能な場合は、当該項目の Dups 列の値がポイント・アンド・シュート・フィールドになります。この場合、障害項目に対して H 行コマンドを入力すると、この項目に対する Dups 列の値にカーソルを置いて Enter キーを押した場合と同じに効果があります。
詳しくは、障害項目の重複ヒストリーの表示 を参照してください。
- I - 対話式再分析
- 選択された障害に対して対話式再分析を実行します。しばらくすると、対話式レポートが表示されます。対話式レポートによってリアルタイム分析レポートが置き換えられることはありません。
詳しくは、対話式再分析の実行を参照してください。
- J - JCL の編集
- JclCapture オプションが有効になっている場合、リアルタイム分析中にキャプチャーされた JCL を表示および編集します。このコマンドは、対話式再分析で使用される JCL コマンドと同じ機能を実行します。JCL および JclCapture を参照してください。
- L - ロック
- デフォルトのロック・フラグ設定を使用して、障害項目をロックします。
デフォルトのロック・フラグ設定を変更するには、Fault Analyzer プリファレンス を参照してください。
- M - 移動
- 障害項目を別のヒストリー・ファイルに移動します。
詳しくは、ヒストリー・ファイル項目の移動を参照してください。
- P - 障害項目のパッケージ化
- JCL を生成し、関連する障害項目データを Fault Analyzer 製品サポート・チームへの送信に最適な terse 形式データ・セットにパッケージ化します。JCL は編集セッションで表示されるため、修正および送信できます。
詳しくは、障害項目のパッケージ化 を参照してください。
- U - アンロック
- 障害エントリーのロック解除。
- V (または S) - レポートの表示
- 保管された障害分析レポートの表示
詳しくは、保管レポートの表示を参照してください。
- X - XMIT
- 障害項目を、指定されたユーザー ID およびノードに XMIT します。
詳しくは、ヒストリー・ファイル項目の送信を参照してください。
- ? - 障害項目情報の表示
- 障害項目の情報を表示します。特に、この情報には関連 MVS™ ダンプ・データ・セット名が示されます (そのダンプ・データ・セット名がある場合)。
詳しくは、障害項目情報の表示 を参照してください。
項目に対して行コマンドを入力し、Fault Analyzer がこのコマンドを完了できない場合、行コマンドは行からクリアされません。この状態の例をいくつか以下に示します。
- 関連ダンプ・データ・セットがない障害に対してバッチ・ダンプ再分析を実行しようとした。
- 当該ダンプ・データ・セットが使用不可である。
Enter を押す前に、複数の項目に対して行コマンドを入力できます。この場合、Fault Analyzer は、最上部の項目を始めとして、各コマンドを受け入れようとします。Fault Analyzer がコマンドを受け入れることができない場合は、以下の状況が発生します。
- Fault Analyzer は処理を停止します。
- Fault Analyzer は、処理できた各項目から行コマンドをクリアします。
- Fault Analyzer は、処理できなかった各項目の行コマンドを残すか、またはコマンドを受け入れることができなかった対象項目の行コマンドを残します。