ユーザー・ノートのリカバリー

ユーザー・ノートの作成と管理 で説明されているように、対話式分析を実行しながら、任意の保管場所に対してユーザー・ノートを記録できます。対話式再分析が正常に終了すると、ユーザー・ノートはヒストリー・ファイル障害項目に保管されます。対話式再分析が正常に終了しない場合は、ユーザー・ノートのリカバリーを有効にしない限り、セッション中に追加、削除、変更したユーザー・ノートは失われます。

ユーザー・ノートのリカバリーが有効な場合、指定されたデータ・セット内のすべてのユーザー・ノートのアクティビティーが Fault Analyzer によって記録されます。対話式再分析セッションが異常終了すると、同一のヒストリー・ファイル障害項目またはシステム・ダンプを再分析する際に、Fault Analyzer によってユーザー・ノートのアクティビティーが自動的に適用されます。

ユーザー・ノートのリカバリーを有効にするには、アクション・バーのプルダウン・メニューからOptions->Interactive Reanalysis Optionsを選択して、User Notes Recovery Data set nameフィールドに有効なデータ・セット名を指定します。(対話式再分析オプションの詳細については、対話式再分析オプション を参照してください。)

ユーザー・ノートのリカバリーに使用するデータ・セットに、保存されていないユーザー・ノートのアクティビティーに関する情報が含まれている場合、Fault Analyzer ISPF インターフェースには起動時にユーザー・ノートのリカバリー画面が表示されます。ユーザー・ノートのリカバリー画面 に、この画面の例が表示されています。

1. ユーザー・ノートのリカバリー画面
  File  View  Services  Help                                                                                     
  ───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────                                 
  User Notes Recovery                                            Line 1 Col 1 80
  Command ===>                                                  Scroll ===> CSR
                
  Line commands:
     S Perform reanalysis to recover unsaved user notes
     D Discard unsaved user notes
   PF3 to skip further user notes recovery at this time.


       Dump or History File DSN                     Fault ID Status
        PMR.T00541.S0045.HIST                         IM09293
        EXAMPLE.HIST                                   F02489
        EXAMPLE.HIST                                   F02491
        EXAMPLE.HIST                                   F02492
        EXAMPLE.HIST                                   F02493 Fault entry no
                                                              longer exists
  ──    EXAMPLE.HIST                                   F02494
  ──    EXAMPLE.SYSMDUMP                                                       
  ──    EXAMPL2.SYSMDUMP                                      No READ access

   *** Bottom of data.
        
画面の各項目は、保存されていないユーザー・ノートを有する単一の対話式再分析セッションです。
  • ユーザー・ノートをリカバリーするには、S 行コマンド (または SS ブロック行コマンド) を使用して項目を選択し、Enter キーを押します。
  • ユーザー・ノートを破棄するには、D 行コマンド (または DD ブロック行コマンド) を使用します。
単一の項目に対して S 行または D 行コマンドを発すると、その項目は画面に表示されなくなります。

S 行または D 行コマンドを使用せずにこの画面から項目を選択する場合 (例えば、PF3 を押す場合) でも、同一のヒストリー・ファイル障害項目またはシステム・ダンプの対話式再分析を再度実行すると、ユーザー・ノートは自動的にリカバリーされます。この場合、「ユーザー・ノートのリカバリー」画面には、Fault Analyzer ISPF インターフェースの起動時に一致するエントリが表示されなくなります。