MATCH コマンドの使用

MATCH コマンドの構文は次のとおりです。
1. Syntax

1 MATCH
1 ALL
1 CSR
1 + , column_name
2.1! =
2.1 !=
2.1 >
2.1 >=
2.1 <
2.1 <=
1 value
注: コンマまたはブランク文字のいずれかを区切り文字に使用できます。

上記構文図では、column_name選択可能な列 に示す列名のいずれでもかまいません (例えば、Abend または IMS_Pgm)。列名および指定値の大/小文字は区別されません。

MATCH ALL (PF12 に同じ) は、制限を含むすべての一致条件を除去し、最初にヒストリー・ファイルを表示した時と同じ項目を表示します。このオプションは、REFRESH と同じ動作はしません。REFRESH はヒストリー・ファイルを参照するため、初回の Fault Analyzer の始動時以降にヒストリー・ファイルに書き込まれた新しい項目を表示できます。また、リフレッシュした場合はすべての一致条件が取り除かれます。

MATCH CSR はカーソル一致です。これを機能させるには、カーソルを値に移動し、Enter キーを押します。これは、カーソルを置いて PF4 を押すのと本質的に同じです (一致する値をカーソルで選択を参照してください)。

その他のキーワードはフィールドに対応し、値を使用してフィールド名を判別できます。オプションで、フィールド名と値の間に演算子を指定できます。デフォルトの演算子は = です。突き合わせの時には、値の大/小文字は区別されていません。

値にブランク、コンマ、または二重引用符 (") が含まれている場合は、その値を二重引用不で囲みます。引用符付きストリング内の二重引用符はすべて、二重引用符を重ねる必要があります。例えば、次のユーザー・タイトルが表示されたとします。
A "B",C
この場合、次のように MATCH コマンドを指定します。
MATCH USER_TITLE "A ""B"",C"
* はワイルドカードとして使用できます。これを値に追加すると、Fault Analyzer は、* の前に入力された値で始まるすべての値を突き合わせます。すべての値はストリングであるため、例えば次のように入力できます。
MATCH DATE 2019/07*
これにより 2019 年 7 月のすべての項目が表示されます。

サポートされているもう 1 つのワイルドカード文字はパーセント (%) 記号で、1 つの必須文字を表す場合に使用します。

列の一致する値は、列に表示されるデータと同じ形式で指定します。例えば、日付列に年/月/日という形式の日付が含まれている場合、一致する値は同じように年/月/日という形式でなければなりません。

データ・タイプおよび有効な値について詳しくは、障害項目のソートと突き合わせを参照してください。Column Attributes 画面で一致基準に適用される規則は、MATCH コマンドにも適用されます。

例:

「日時」列に month.day.year の形式の日付と、 hours:minutes:seconds の形式の時刻が含まれている場合、以下の例が有効な一致する値です。

1.13.2020
06.5.2020 0:0:0
TODAY
TODAY-365
Date 列または Date & Time 列で TODAY キーワードを使用して、現在の日付 (TODAY) または現在の日付に相対的な日付の範囲 (TODAY-days) のいずれかを指定します。例:

TODAY
TODAY-10

TODAY-days を指定する場合、ブランクや他の区切り文字はマイナス記号の前後には使用できません。

MATCH コマンドの一部として入力する値は、表示されている必要はありません。つまり、MATCH に対しては、画面の可視領域にある列の値を使用することも、現行のスクロール・ウィンドウ外の列の値を使用することもできます。ただし、現在、画面に選択されている列に対してのみ MATCH を実行できます。表示するように選択されていない列での一致する値は無視されます。

一致する値を適用しても、これに該当する項目がなければ、Fault Analyzer は、メッセージ No matches を表示し、項目のない画面を表示します