XFACILIT インプリメンテーション例 2グローバル・アクセス・テーブルの使用

ヒストリー・ファイル TEST.ZZ.HISTORY.DEFAULT を使用し、グループ ID およびユーザー ID により障害項目を保護するには、まずデータ・セットへの一般アクセスを防止します。
ADDSD 'TEST.ZZ.HISTORY.**' UACC(NONE)
次に、Fault Analyzer がグループ ID およびユーザー ID に基づき PDS または PDSE データ・セット内の個々の障害項目メンバーへのアクセスを認可できるように、グローバル・アクセス・テーブルを使用して XFACILIT クラスをセットアップします。
SETROPTS GLOBAL(XFACILIT)
RDEFINE GLOBAL XFACILIT  (<-- not required if already defined)
RALTER GLOBAL XFACILIT ADDMEM(IDIHIST_GROUP_DSN.&RACGPID.TEST.ZZ.HISTORY.**/ALTER)
RALTER GLOBAL XFACILIT ADDMEM(IDIHIST_USERID_DSN.&RACUID.TEST.ZZ.HISTORY.**/ALTER)
SETROPTS GLOBAL(XFACILIT) REFRESH
グローバル・アクセス・テーブルでは &RACUID および &RACGPID を許可するので、管理作業が減ります。
注:
  1. RACF® の場合、&RACUID および &RACGPID は、グローバル・アクセス・テーブルにリストされているプロファイルにのみ有効です。
  2. Fault Analyzer のアクセス許可の判断方法が決まっている場合、グローバル・アクセス・テーブルのいずれの XFACILIT プロファイルも、一致する実際の XFACILIT プロファイルによって裏付けられていることが RACF® の要件です。例えば、次の実際の XFACILIT プロファイルを追加して、グローバル・アクセス・テーブルのプロファイルをここで使用可能にします。
    PROFILE NOPREF
    RDEFINE XFACILIT IDIHIST_GROUP_DSN.*.TEST.ZZ.HISTORY.** UACC(NONE)
    RDEFINE XFACILIT IDIHIST_USERID_DSN.*.TEST.ZZ.HISTORY.** UACC(NONE)
    SETR REFR RACLIST(XFACILIT)
上記の XFACILIT 定義は、例えば以下のような TEST.ZZ.HISTORY 修飾子で始まるすべてのヒストリー・ファイルのデータ・セット名に該当します。
  • TEST.ZZ.HISTORY.DEFAULT
  • TEST.ZZ.HISTORY.PAYROLL
  • TEST.ZZ.HISTORY.CICS.SYS01