XFACILIT リソース・クラスを使用しない場合のビューに関する考慮事項
ヒストリー・ファイル障害項目へのアクセスの制御に XFACILIT リソース・クラスを使用していないインストール済み環境の場合、最も効率的なビューのセットアップを行うには、Fault Analyzer のさまざまなユーザー・セットをすべて理解しておく必要があります。各ユーザー・グループについて、主に以下の事柄について把握しておく必要があります。
- データ・セットに対するデータ・セット・セキュリティー・プロファイルの書き込みアクセス権。
- 他のユーザー・グループが実行依頼したジョブの障害の検討または処理を行う必要性。
- グループ間で障害項目を読み取り専用またはアクセス権なしにする必要性。
インストール・システムのセキュリティー管理者は、主にデータ・セット・セキュリティー要件を取り扱うため、上記の要件をある程度まで了解済みです。追加の要素は、グループ間の障害の可視性に対する要件です。
ヒストリー・ファイル障害項目へのアクセスの制御に XFACILIT リソース・クラスを使用しない場合、ヒストリー・ファイルのセキュリティーは、ご使用のシステムのデータ・セット・セキュリティーです。ユーザーのジョブが障害ヒストリー・ファイルに障害を記録するには、そのジョブが使用するヒストリー・ファイルへの書き込み (更新) アクセス権が必要です。同じグループ内のすべてのユーザーは、そのグループ用に設定された、ヒストリー・ファイルの障害への 読み取りアクセス権および削除アクセス権を保有していることになります。
ユーザー・グループごとに個別の障害ヒストリー・ファイルを保持し、ジョブで使用するヒストリー・ファイルへの書き込み (更新) アクセス権限のみを提供するのが、一般的には良い方法です。ただし、この方法だと、障害がさまざまなヒストリー・ファイルにある場合に、ユーザーは環境全体にわたって障害を調べることが困難になります。この問題を解決するには、ユーザーが 1 つの Fault Analyzer ISPF 画面で多数のヒストリー・ファイルの複合ビューを参照できるようにする「ビュー」を作成します。