DEBUG オプションの考慮事項

XL C/C++ コンパイラーで DEBUG オプションを使用して DWARF デバッグ情報を書き込みます。このデバッグ情報は MVS データ・セットまたは HFS ファイルに書き込むことができます。Fault Analyzer はロード・モジュール内の情報から DWARF ファイルを見つけます。

ロード・モジュール内のすべてのコンパイル・ユニットに対応する DWARF ファイルは、ソースと組み合わせることで、1 つの MDBG サイド・ファイルにすることができます (このためには、CDADBGLD ユーティリティーを使用します)。DWARF と同様に、MDBG ファイルは MVS データ・セット内または HFS ファイル内に置くことができます。MVS データ・セット内に保管された MDBG ファイルは、IDISYSDB DD によって位置指定されます。HFS 内の MDBG サイド・ファイルは自己位置指定タイプです。そのため、以下の事項を守る必要があります。
  • MDBG ファイルは、元の DWARF と同じ HFS ディレクトリー内に常駐する必要があります。
  • MDBG ファイルの名前は、そのファイルの作成元のロード・モジュールと同じであり、ファイル拡張子に .mdbg を付ける必要があります。
  • MDBG ファイル名および拡張子は、大/小文字混合で構成することはできません。ファイル名と拡張子を大文字にするか小文字にするかは、当該コンパイル単位の元の DWARF ファイルのファイル名と拡張子に基づいて決まります (したがって、ファイル名が大文字でありながら、ファイル拡張子が小文字であったり、その逆になる可能正があります)。