「Editor (エディター)」パネル
「Editor (エディター)」パネルでは、選択したデータ・セットまたはデータ・セット・メンバーを表示し、レコードをスクロールし、レコード内で特定の情報を変更します。また、このパネルでは、新規レコードの挿入または削除、既存レコードの結合または分割、およびデータ・セット内のレコードのコピーまたは繰り返しができます。
「Editor (エディター)」パネルでは、下記のデータ・セットのタイプに応じて、およびテンプレートが使用されたかどうかに応じて、各種フィールドが表示されます。
パネルとフィールドの定義
Process Options Help ─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── Edit FMN.V15R1M3.SFMNSAM1(FMNCDATA) Rec 33 of 40 Col 1 Insert length 80 Format CHAR ----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7- ****** **** Top of data **** 000001 01 REC-TYPE01. 000002 03 REC-TYPE PIC XX. 000003 03 NAME PIC X(20). 000004 03 EMPLOYEE-NO PIC 9(4) BINARY. 000005 03 AGE PIC 9(4) BINARY. 000006 03 SALARY PIC 9(7) PACKED-DECIMAL. 000007 03 MONTH 000008 PIC 9(8) BINARY OCCURS 12 TIMES. 000009 03 FILLER PIC XX. ****** **** End of data **** Command ===> Scroll CSR F1=Help F2=Zoom F3=Exit F4=CRetriev F5=RFind F6=RChange F7=Up F8=Down F9=Swap F10=Left F11=Right F12=Cancel
- タイトル
- タイトルには、使用中の機能 (「編集」) とデータ・セットが示されます。PDS または PDSE メンバーの場合は、データ・セット名にメンバー名が含まれます。レコード番号情報または短メッセージは右側に示されます。
- 列
- 「COL (列)」フィールドには、現在データ域の左端にある列の列番号が表示されます。新しい値を入力することによって、特定の列 (左方または右方) にスクロールすることができます。このフィールドのデフォルト値は 1 です。
- Insert length (挿入の長さ)
- 「Insert length (挿入の長さ)」フィールドには、挿入するレコードの初期長さを指定します。指定できる値の範囲は 1 から 9999999 で、データ・セット特性に応じて異なります。デフォルト値は、カタログに定義された最大レコード長です。ユーザー I/O 出口が使用されていると、挿入の長さの値は、編集されるデータ・セットの出口で受け入れられる最大長に調整されます。
- Scale (目盛り)
- 「Scale (目盛り)」は、データ域の桁を示します。
- Prefix area (line numbers) (接頭部域 (行番号))
- (表示されている場合は) データ・セットにおける各行のレコード番号を表示する領域です。この領域はまた、接頭部コマンド入力域としても機能します。
編集の際に、以下の接頭部コマンドを使用することができます。
- A
- データをその後に移動またはコピーするレコードを識別します。
ソースを複数の宛先で使用することを示すには、A に
K
を付加します。コマンド・セットが完了したことを File Manager が認識できるように、最後の宛先には K を追加しないでください。コマンド・セットが完了するまでは、コマンド・セットのどの部分も実行されません。 - B
- データをその前に移動またはコピーするレコードを識別します。
ソースを複数の宛先で使用することを示すには、B に
K
を付加します。コマンド・セットが完了したことを File Manager が認識できるように、最後の宛先には K を追加しないでください。コマンド・セットが完了するまでは、コマンド・セットのどの部分も実行されません。 - BND
- (CHAR、HEX、および LHEX 表示形式の場合のみ使用可能。)CHANGE、FIND、および EXCLUDE コマンドによって検索された列を示す、境界行を次の行に表示します。この境界を変更するには、境界行上に「
<
」と入力して左の境界を定義し、「>
」と入力して右の境界を定義します。この境界行を表示対象から除去するには、D 接頭部コマンドまたは RESET SPECIAL 基本コマンドを使用してください。 - C
- 1 つのレコードをコピーします。
- Cn
- n 個のレコードをコピーします。
- Cc
- レコード・ブロックをコピーします。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。
- COLs
- 列識別行を表示します (CHAR、HEX、および LHEX 表示形式のみ)。
- D
- 1 つのレコードを削除します。
- Dn
- n 個のレコードを削除します。
- DD
- レコード・ブロックを削除します。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。
- F
- 除外レコードのブロックの最初のレコードを表示します。
- FC
- 表示形式が CHAR に変わります。
- FH
- 表示形式が HEX に変わります。
- FL
- 表示形式が LHEX に変わります。
- FS
- 表示形式が SNGL に変わります。
- FT
- 表示形式が TABL に変わります。
- Fn
- 除外レコードのブロックの、最初の n 個のレコードを表示します。
- I
- 1 つの空レコードを挿入します。
表示形式が CHAR、HEX、または LHEX であると、レコード全体がブランクに初期設定されます。
表示形式が TABL であると、レコードは現行レコード・タイプのレコード構造に従って次のように初期設定されます。- 数値フィールドはゼロに初期化されます。
- 英数字フィールドはブランクに初期化されます。
- レコード・タイプに可変長配列が入っている場合は、レコードは配列エレメントの最小数で初期設定され、配列サイズ・フィールド (多次元配列のフィールド) はそれに応じて初期設定されます。
- In
- n 個の空レコードを挿入します。
- L
- 除外レコードのブロックの最後のレコードを表示します。
- Ln
- 除外レコードのブロックの最後の n 個のレコードを表示します。
- LC
- レコードの内容中のすべての英大文字を小文字に変換します (LCC の注意を参照してください)。
- LCn
- n 個のレコードの内のすべての英大文字を小文字に変換します (LCC の注意を参照してください)。
- LCC
- レコード・ブロック内のすべての英大文字を英小文字に変換します。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。注意: LC コマンド (LC、LCn、LCC) は、データ・タイプが英数字または文字のフィールド内の文字だけでなく、レコード内のすべての文字に作用します。これは、2 進データやパック 10 進データなどの数値データがこれらのコマンドを使用することで破壊される可能性があるということを意味します。
- M
- 1 つのレコードを移動します。
- Mn
- n 個のレコードを移動します。
- MM
- レコード・ブロックを移動します。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。
- O
- O (オーバーレイ) コマンドは、行をマージするときのターゲットを示します。オーバーレイは、移動コマンドおよびコピー・コマンドと一緒に使用されます。
ソースを複数の宛先で使用することを示すには、O に
K
を付加します。コマンド・セットが完了したことを File Manager が認識できるように、最後の宛先には K を追加しないでください。コマンド・セットが完了するまでは、コマンド・セットのどの部分も実行されません。 - O
- 1 つのレコードをオーバーレイします。
- On
- n 個のレコードをオーバーレイします。
- OO
- レコード・ブロックをオーバーレイします。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。
- P
- データをその前に移動またはコピーするレコードを識別します。これは、B 接頭部コマンドと同義です。
- R または "
- 1 つのレコードを繰り返します。
- Rnまたは "n
- n 個のレコードを繰り返します。
- RF
- レコードの最新表示を実行します。(共用ファイルのみ。)
- RFn
- n 個のレコードの最新表示を実行します。(共用ファイルのみ。)
- RFF
- レコード・ブロックの最新表示を実行します。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。(共用ファイルのみ。)
- RR または ""
- レコード・ブロックを繰り返します。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。
- RRnまたは ""n
- レコード・ブロックを n 回繰り返します。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。
- SV
- レコードの保管を実行します。(共用ファイルのみ。)
- SVn
- n 個のレコードを保管します。(共用ファイルのみ。)
- SVV
- レコード・ブロックの保管を実行します。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。(共用ファイルのみ。)
- UC
- レコード内のすべての英小文字を大文字に変換します (UCC の注意を参照してください)。
- UCn
- n 個のレコード内のすべての小文字を大文字に変換します (UCC の注意を参照してください)。
- UCC
- レコード・ブロック内のすべての英小文字を大文字に変換します。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。注意: UC コマンド (UC、UCn、UCC) は、データ・タイプが英数字または文字のフィールド内の文字だけでなく、レコード内のすべての文字に作用します。これは、2 進データやパック 10 進データなどの数値データがこれらのコマンドを使用することで破壊される可能性があるということを意味します。
- V
- (テンプレートを使用中の場合のみ使用可能。)シャドー行によって示されるレコード・タイプで、現在抑制されているレコードを表示します。その他のレコード・タイプのレコードは、表示されません。
- X
- 表示からレコードを除外します。除外レコードのシャドー行の表示を可能にする (SHADOWプライマリコマンドを参照) と、この場所で何個のレコードが除外されているかを示すシャドー行が表示されます。除外レコードを表示するには、F または LA 接頭部コマンドを使用してください。
- Xn
- 表示から n 個のレコードを除外します。除外レコードのシャドー行の表示を可能にする (SHADOWプライマリコマンドを参照) と、この場所で何個のレコードが除外されているかを示すシャドー行が表示されます。
- XX
- 表示からレコード・ブロックを除外します。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。除外レコードのシャドー行の表示を可能にする (SHADOWプライマリコマンドを参照) と、この場所で何個のレコードが除外されているかを示すシャドー行が表示されます。
- .xxxx
- 行にラベルを付けます。ラベル xxxx は、1 ~ 4 個の英字によるストリングであり、先頭には文字 Z を使用しません (Z で始まるラベルはシステム・ラベルです)。ラベルは、任意のデータ行に割り当てることができます。ラベルは、境界行またはシャドー行に割り当てることはできません。
- )
- レコードを右へ 1 桁移動します。1
- )n
- レコードを右へ n 桁移動します。1
- ))
- レコードのブロックを右へ 1 桁移動します。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。1
- ))n
- レコードのブロックを右へ n 桁移動します。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。1
- (
- レコードを左へ 1 桁移動します。1
- (n
- レコードを左へ n 桁移動します。1
- ((
- レコードのブロックを左へ 1 桁移動します。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。1
- ((n
- レコードのブロックを左へ n 桁移動します。ブロックの始めと終わりにマークを付けます。1
- ∕
- レコードを画面の一番上に置きます。
- Data Area (データ域)
- データ域には、選択した表示形式でデータが表示されます。別の表示形式については、表示形式の選択を参照してください。
- コマンド
- 「Command (コマンド)」行は、基本コマンド (例えば、CHANGE など) を入力できるフィールドです。
- Scroll (スクロール)
- 「SCROLL (スクロール)」フィールドには、現在のスクロール移動量が表示されます。新しい値を入力できます。
VSAM データ・セットが表示されるときには、追加のフィールドが表示されることがあります。
Edit FMN.REQ77.RRDS Rec 0
Type RRDS Format CHAR
Col 1 Insert length 4089
----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7-
****** **** Top of data ****
000001 xxxxxxyyy orig 1
- タイプ
- VSAM データ・セットのタイプ (例えば、RRDS など)。IAM ファイルも示されます。
テンプレートを使用してデータ・セットを TABL 形式で表示すると、列見出しには、テンプレートに定義されたフィールド名が表示されます。
Edit FMN.V15R1M3.SFMNSAM1(FMNCDATA) Rec 13 of 40 Format TABL REC-TYPE NAME EMPLOYEE-NO AGE SALARY MONTH(1) #2 #3 #4 #5 #6 #7 AN 1:2 AN 3:20 BI 23:2 BI 25:2 PD 27:4 BI 31:4 <> <---+----1----+----> <---+> <---+> <---+--> <---+---> ****** **** Top of data **** 000001 01 GRAHAM JONES 5512 94 68000 7
テンプレートを使用してデータ・セットを SNGL 形式で表示すると、現行レコードのフィールドとレコード番号が表示されます。
Edit FMN.V15R1M3.SFMNSAM1(FMNCDATA) Rec 13 of 40 Current type is REC-TYPE01 Format SNGL Top Line is 1 of 32 in Record 3 Ref Field Picture Typ Start Len Data 2 REC-TYPE XX AN 1 2 01 3 NAME X(20) AN 3 20 Graham Jones 4 EMPLOYEE-NO 9(4) BI 23 2 5512 5 AGE 9(4) BI 25 2 94 6 SALARY 9(7) PD 27 4 68000
使用可能コマンド
- APPEND および APPENDX 基本コマンド
- BOTTOMプライマリコマンド
- BOUNDSプライマリコマンド
- CANCELプライマリコマンド
- CAPSプライマリコマンド
- CASEプライマリコマンド
- CE (エラー変更) 基本コマンド
- CEDITプライマリコマンド
- CHANGE/CX 基本コマンド
- COPYプライマリコマンド
- CREATE、CREATEX 基本コマンド
- DEDITプライマリコマンド
- DELETE (レコード) 基本コマンド
- DOWNプライマリコマンド
- ENDプライマリコマンド
- EXCLUDE/XX 基本コマンド
- EXITプライマリコマンド
- FE (エラー検出) 基本コマンド
- FILEプライマリコマンド
- FIND/FX 基本コマンド
- FORMATプライマリコマンド
- HEXプライマリコマンド
- JOINプライマリコマンド
- JUSTプライマリコマンド
- LEFTプライマリコマンド
- LOCATEプライマリコマンド
- NEXTプライマリコマンド
- NEXTREC 基本コマンド
- OFFSETプライマリコマンド
- PICプライマリコマンド
- PREVREC 基本コマンド
- PREFIXプライマリコマンド
- PREVIOUS 基本コマンド
- PROFILE 基本コマンド
- RDプライマリコマンド
- RDFプライマリコマンド
- RECOVER 基本コマンド
- RECSTATS 基本コマンド
- REFSプライマリコマンド
- REPLACE、REPLACEX 基本コマンド
- RPプライマリコマンド
- RECLENプライマリコマンド
- RESETプライマリコマンド
- RFINDプライマリコマンド
- RIGHTプライマリコマンド
- SAVEプライマリコマンド
- SAVEAS 基本コマンド (テンプレート)
- SHADOWプライマリコマンド
- SHOW (REC) 基本コマンド
- SLOCプライマリコマンド
- SORTプライマリコマンド
- SPLTプライマリコマンド
- SPLTJOIN 基本コマンド
- STRプライマリコマンド
- TEDITプライマリコマンド
- TOPプライマリコマンド
- TVIEWプライマリコマンド
- TYPEプライマリコマンド
- UPプライマリコマンド
- VIEWプライマリコマンド
- ZOOMプライマリコマンド
親パネル
子パネル
- 「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」パネル (パネルを呼び出すために、TVIEW 基本コマンドを入力する)
- 「Record Type Selection (レコード・タイプ選択)」パネル (パネルを呼び出すために、TEDIT 基本コマンドを入力する - テンプレートに複数のレコード・タイプが含まれている場合にパネルが表示される)
- 「Field Selection/Edit (フィールド選択/編集)」パネル (パネルを呼び出すために、TEDIT 基本コマンドを入力する - レコード・タイプが 1 つしかないコピーブック・テンプレートの使用時にパネルが表示される)
- 「Dynamic Template (動的テンプレート)」パネル (パネルを呼び出すために、TEDIT 基本コマンドを入力する - 動的テンプレートの使用時にパネルが表示される)
- 「Record Selection Criteria (レコード選択基準)」パネル (パネルを呼び出すために、CEDIT 基本コマンドを入力する)
- 「Record Identification Criteria (レコード ID 基準)」パネル (パネルを呼び出すために、CEDIT ID 基本コマンドを入力する)