「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」パネル

「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」は、テンプレートを作成、編集、および保守できる中央域です。これには、File Manager の「Primary Options menu (基本オプション・メニュー)」(オプション「7.Templates (7. テンプレート)」) からアクセスできます。「View (表示)」パネルまたは「Edit (編集)」パネルで TView 基本コマンドを実行することによってアクセスすることができます。

パネルとフィールドの定義

1. 「Primary Option Menu (基本オプション・メニュー)」からの「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」パネル
 Process   Options   Help
──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
File Manager                  Template Workbench

CC Create template from copybook       E  Edit field/record in template
CM Create template from model          U  Update template from copybook
MC Map from copybook                   MT Map from template

Copybook:
   Data set name . COPYBK3                                      
   Member  . . . .         
Template:
   Data set name . 'USERID.TEMPLATE'                            
   Member  . . . . COPY01  
Model Template:
   Data set name . TEMPLATE                                     
   Member  . . . . TUTDYN  

Processing Options:
 Enter "/" to select option
 /  Advanced copybook selection

Command ===> _________________________________________________________________
 F1=Help      F2=Split     F3=Exit      F4=CRetriev  F6=Describe  F7=Backward
 F8=Forward   F9=Swap     F10=Actions  F12=Cancel
注: エディター・セッションから「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」にアクセスするときは、2 つの追加オプション (「RC Run using copybook (RC コピーブックを使用した実行)」および「RT Run using template (RT テンプレートを使用した実行)」) がパネルに表示されます。
2. エディター・セッションからの「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」パネル
 Process   Options   Help
──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
File Manager                  Template Workbench

RC Run using copybook                  RT Run using template
CC Create template from copybook       E  Edit field/record in template
CM Create template from model          U  Update template from copybook
MC Map from copybook                   MT Map from template

Copybook:
   Data set name . 'FMNUSER.COPYBOOK'____________________________
   Member  . . . . COPY01____
Template:
   Data set name . 'FMNUSER.TEMPLATE'____________________________
   Member  . . . . TEMP0102
Model Template:
   Data set name . ______________________________________________
   Member  . . . . ________

Processing Options:
 Enter "/" to select option
 /  Advanced copybook selection
Command ===> _________________________________________________________________
 F1=Help      F2=Split     F3=Exit      F4=CRetriev  F5=RT        F6=Describe
 F7=Backward  F8=Forward   F9=Swap     F10=Actions  F12=Cancel
テンプレート・ワークベンチ・コマンド
使用できるワークベンチ・コマンドは、そのパネルの上部にリストされます。必要なコマンド上にカーソルを置いて Enter キーを押すか、あるいはコマンド行にそれを入力して Enter キーを押すことができます。それらは以下のとおりです。
RC
RC コマンドは、コピーブックから作成した一時テンプレートを使用して現行の機能を実行するために使用します。一時テンプレートは、実行する前には編集も保管もできません。テンプレートを編集または保存したい場合は、CC コマンドを使用してください。

使用したいコピーブックの PDS メンバー名と、更新したいテンプレートのデータ・セット名または PDS メンバー名を指定する必要があります。指定したコピーブックは、コンパイルすることによって妥当性が検査されます。この処理の説明、およびエラーが発生したときに対処できる方法については、CC コマンドの説明を参照してください。このコマンドを使用できるのは、TEdit または TView コマンドを使用して、エディター・セッションからワークベンチを呼び出した場合のみです。

RT
RT コマンドは、既存のテンプレートで現行の機能を実行するために使用します。このテンプレートは、以前にデータ・セットまたは PDS メンバーに保管された永久テンプレートでも、CC コマンドを使用して現行の機能に対して作成された一時テンプレートでも構いません。このコマンドを使用できるのは、TEdit または TView コマンドを使用して、エディター・セッションからワークベンチを呼び出した場合のみです。
Cc
CC コマンドは、コピーブックからテンプレートを作成するために使用します。テンプレートを編集した後、そのテンプレートで機能を実行することができます。また、後で使用するためにそのテンプレートを保管することもできます。
使用したいコピーブックの PDS メンバー名を指定する必要があります。指定したコピーブックは、コンパイルすることによって妥当性が検査されます。File Manager はシェル・プログラム中にテンプレートがあり、コンパイラーを呼び出してコピーブックの構文をチェックして、ADATA ファイルを作成します。コンパイルがエラーなしで完了すると、ADATA ファイルの情報を処理してテンプレートを作成します。コンパイルがエラーで完了した場合は、ポップアップ・メニューが表示されます。ポップアップ・メニューから、以下のことを選択できます。
  • コンパイル・リストを表示する。
  • テンプレート作成処理を打ち切る。
  • コンパイルを再試行する。このオプションを選択する前に、コンパイル・リストを確認して、コピーブックのエラーを修正しておく必要があります。コンパイル・リストが表示されているときには、分割画面機能を使用して他のセッションにスワップし、エディターを使ってコピーブックのエラーを修正することができます。

File Manager でテンプレートを作成することができ、そのテンプレートを保管する順次データ・セットの名前または PDS メンバーを指定した場合は、他の機能で後で使用するためにユーザーに代わって File Manager がこれを保管します。テンプレート名を指定しないと、そのテンプレートは現行機能の終わりまでストレージに保管されます。テンプレートで作業するために「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」の他のコマンドも使用できますが、それは自動的には保管されません。ただし、現行機能の終わりまでの任意の時点でテンプレートの保管を決定した場合は、テンプレート名を指定し、SAVE コマンドを使用してそれを保管できます。

CM
CM コマンドは、既存のコピーブックをコピーして新規テンプレートを作成するために使用します。既存のテンプレートのデータ・セット名または PDS メンバー名を指定する必要があります。新規テンプレートを保管するデータ・セットまたは PDS メンバーの名前を指定した場合は、他の機能で後で使用するためにユーザーに代わって File Manager がこれを保管します。テンプレート名を指定しないと、そのテンプレートは現行機能の終わりまでストレージに保管されます。テンプレートで作業するために「Template Workbench (テンプレート・ワークベンチ)」の他のコマンドも使用できますが、それは後で使用するために保管されません。現行機能の終わりまでの任意の時点でテンプレートの保管を決定した場合は、テンプレート名を指定し、SAVE コマンドを使用してそれを保管することができます。
E
E コマンドは、既存のテンプレートを編集するために使用します。このテンプレートは、以前にデータ・セットまたは PDS メンバーに保管された永久テンプレートでも、現行の機能で作成した一時テンプレートでも構いません。一時テンプレートは CC コマンドを使用して作成できます。また、ユーザーに代わって、File Manager に自動的に作成させることもできます。これを行うには、COBOL コピーブックのメンバー名を指定しますが、テンプレート・データ・セット名およびメンバー名は指定しません。次に、E コマンドを出すと、File Manager は一時テンプレートを自動的に作成します。
テンプレートを編集するときには、一連のパネルが表示されて、そこでは、次の情報を指定できます。
  • 複数のレコード・タイプを含むファイルでは、処理用に選択したいレコード・タイプ。
  • 複数のレコード・タイプを含むファイルでは、各レコード・タイプの識別のために File Manager が使用する基準。
  • 指定された値を含むレコードなどの、特定のレコードだけを処理したい場合は、レコードの選択のために File Manager が使用する基準。
  • レコード中のすべてのフィールドを処理しない場合は、処理したいフィールド。
  • SNGL または TABL 表示または印刷形式を使用してフィールドを画面に表示するか、または印刷するときに、そのフィールドに使用したい見出し。
  • フィールドを画面に表示するときに先行ゼロを抑制する (数値フィールドのみ) のか、あるいは SNGL または TABL 表示または印刷形式を使用して印刷するのか。
  • テスト・データの生成に役立てるためにテンプレートを使用する場合に、各フィールドに対して File Manager が使用するデータ・パターン。
MC
MC コマンドは、ある COBOL コピーブックのレコードおよびフィールドを、他のコピーブックまたはテンプレートのレコードおよびフィールドにマップするために使用します。あるデータ・セット中のすべてのレコードを別のデータ・セットにコピーし、「元」データ・セットのフィールドを再編成してから、これを「宛先」データ・セットにコピーしたい場合に、MC コマンドを使用できます。コピーするレコードを「元」データ・セット内で選択する場合は、MC コマンドを使用しないでください。代わりに、まずテンプレートを作成し、それを編集してレコード選択基準を指定してから、MT コマンドを使用してフィールド・マッピングを行います。

使用したい COBOL コピーブックの PDS メンバー名を指定する必要があります。このコピーブックは、「元」データ・セットの内容を記述します。指定したコピーブックは、COBOL コンパイラーでコンパイルすることによって妥当性が検査されます。この処理の説明、およびエラーが発生したときに対処できる方法については、CC コマンドの説明を参照してください。

File Manager によってコピーブックからテンプレートを作成できる場合は、別のパネルが表示され、そこで COBOL コピーブックの名前、または「宛先」データ・セットの内容を記述するテンプレートの名前を指定します。このパネルから、「元」データ・セットのフィールドを「宛先」データ・セットにマップする方法を指定できます。

MT
MT コマンドは、あるテンプレートのレコードおよびフィールドを、他のテンプレートまたは COBOL コピーブックのレコードおよびフィールドにマップするために使用します。あるデータ・セット中のすべてのレコードまたは選択したレコードを別のデータ・セットにコピーし、「元」データ・セットのフィールドを再編成してから、これを「宛先」データ・セットにコピーしたい場合に、MT コマンドを使用できます。

このテンプレートは、以前にデータ・セットまたは PDS メンバーに保管された永久テンプレートでも、CC コマンドを使用して現行の機能に対して作成された一時テンプレートでも構いません。このテンプレートは、「元」データ・セットの内容、およびコピーするレコードのレコード選択基準を記述します。前に保管したテンプレートを使用したい場合は、そのテンプレートのデータ・セット名 (および、必要な場合はメンバー名) を指定する必要があります。

MT コマンドを使用すると、別のパネルが表示され、そこでテンプレートの名前、または「宛先」データ・セットの内容を記述する COBOL コピーブックの名前を指定します。このパネルから、「元」データ・セットのフィールドを「宛先」データ・セットにマップする方法を指定できます。

U
U コマンドは、コピーブックから既存のテンプレートを更新するために使用します。コピーブックを少しだけ変更し、以前そのコピーブックから作成したテンプレートにその変更内容を反映するには、この機能を使用します。コピーブックを大幅に変更した場合は、この更新処理によって必要な結果を得られないことがあります。その場合は、代わりに CC コマンドを使用してテンプレートを再作成する必要があります。更新処理がサポートする小幅な変更は、次のとおりです。
  • フィールドのデータ・タイプを変更せずに、フィールド名を変更する
  • フィールド名を変更せずに、フィールドのデータ・タイプを変更する
  • レコード内のフィールドの順序を変更する
  • 参照されていないフィールドを削除する
  • 新規フィールドを挿入する
  • レコード長を変更する
  • 配列 (テーブル) 内のフィールドのオカレンス数を変更する

更新処理が望ましくない結果を引き起こす可能性のある、大幅な変更は、次のとおりです。

  • フィールド名とフィールドのデータ・タイプを変更する
  • フィールド名とレコード内のフィールドの順序を変更する
コピーブック
データのレコード記述が入っているコピーブックの名前 (データ・セットおよびメンバー)。
テンプレート
実行または編集したい既存のテンプレートの名前 (データ・セット、必要な場合は、メンバー)、あるいは作成したい新規テンプレート。
Model Template (モデル・テンプレート)
新規テンプレートの作成でモデルとして使用したい既存のテンプレートの名前 (データ・セット、必要な場合は、メンバー)。
Advanced copybook selection (拡張コピーブック選択)
これを選択すると、以下のことが指定されます。
  • テンプレートの作成に 1 つ以上のコピーブックを使用する
  • これらのコピーブックが File Manager によって解釈される方法を指定できる
このオプションは、CC および U コマンドに適用され、テンプレートを 1 つ以上のライブラリーにある複数のコピーブックから生成できるように提供されています。このオプションを選択すると、複数のパネルが表示されることがあります。

親パネル

子パネル

関連作業および例