コピーブックまたはテンプレートを使用したコピー
コピー・アクションでテンプレートの使用を選択すると、「元」テンプレートのみ、または「元」テンプレートと 「宛先」テンプレートの両方を指定することができます。
- 「元」テンプレートのみ
- 選択しないレコードを出力データ・セットから除外します。
「元」テンプレートを使用すると、選択していない入力レコードが出力データ・セットにコピーされないように除外することができます。コピー中には、Copy Utilityは「元」テンプレートを使用して、 選択されたレコード・タイプ、レコード識別基準、レコード選択基準、 およびレコード構造に関する情報を提供します。選択すると、レコードの内容全体がコピーされます。コピーの場合には、「元」テンプレートのフィールド選択およびフィールド順序変更の設定は無視されます。フィールド・マッピングおよびフィールド作成属性は「宛先」テンプレートから取り出されます。
テンプレートの編集によって選択または除外するレコードを決定して、以下を行います。- レコード・タイプの選択
- レコード ID 基準の指定
- レコード選択基準の指定
非選択レコードは、
- レコード ID 基準またはレコード長が原因で、テンプレートのレコード・タイプと一致していないか、
- レコード・タイプは一致するが、非選択レコード・タイプに属しているか、あるいは
- そのレコード・タイプのレコード選択基準に合致していません。
- 「元」および「宛先」テンプレート (同じコピーブックまたは動的テンプレート構造に基づく)
- 入力データ・セットのフィールドが出力データ・セットにマップされる方法として、同じフィールドにマップするか (これがデフォルト)、別のフィールドにマップするか、またはマップ解除するかを指定できます。
「宛先」テンプレートを使用して、フィールド・マッピングを指定して、入力データ・セットのどのフィールドを出力データ・セットのフィールドにコピーするかを決定することができます。非マップ・フィールドは、「宛先」テンプレートの「作成属性」に従って出力データ・セットで初期設定されます。(作成属性が指定されて いない場合には、非マップ数値フィールドはゼロに初期設定され、非マップ英数字 フィールドはブランクに初期設定されます。)
File Manager は、「宛先」テンプレートのレコード・タイプ選択、レコード ID 基準、またはレコード選択基準を無視します。
コピーに使用される「宛先」テンプレートの情報は、レコード構造、フィールド・マッピング、およびフィールド作成属性のみです。
PAD=ON が指定されている場合は、すべてのフィールドでフィールドごとのコピーが行われ、出力レコード長がレコード・タイプのレイアウト長と等しくなります。
PAD=OFF が指定されている場合は、入力レコード・コピーが出力レコードにコピーされ、出力レコード長が入力レコード長と一致します。これ以降、スクランブル、データ作成、またはコード・ページ変更によって値が変更されたフィールドのみが処理されます。フィールドのスクランブルでは、PAD=OFF を指定して実行するとパフォーマンスが向上します。
- 「元」および「宛先」テンプレート (異なったコピーブックまたは動的テンプレート構造に基づく)
- コピーブックまたは動的テンプレートの違いに従って、入力および出力データ・セットに異なるレコード構造を持たせることができます。
Copy Utilityは、テンプレートの差異に従って、フィールドの挿入、削除、または移動を行ったり、フィールド長やデータ・タイプを変更します。例:
- フィールドを挿入するには、挿入されたフィールド定義を除き、「宛先」テンプレートと同一の「元」テンプレートを使用します。
- 同様に、フィールドを削除するには、「元」テンプレートと同一であるが不要なフィールドを除去した、「宛先」テンプレートを使用します。
通常、「宛先」テンプレートは、「元」コピーブックまたは動的テンプレートをコピーすることによって作成し、次に「宛先」コピーブック (または動的テンプレート) を編集して、出力データ・セットに必要なレコード構造を記述するようにします。
Copy Utility による判別対象 | 使用する情報 | テンプレート | |
---|---|---|---|
開始: | 宛先が | ||
コピーするレコード |
選択されたレコード・タイプ | ✓ | |
コピーするフィールドと位置 | フィールド・マッピング | ✓ | |
新規 (または非マップ) フィールドの初期設定方法 | 作成属性 | ✓ | |
マップされた日時フィールドがコピー時に変更されるかどうか | 日付/時刻属性、作成/変更属性 | ✓ |
デフォルトでは、Copy Utilityは「元」テンプレートのフィールドを 「宛先」テンプレートの同じ名前のフィールドにマップします。「宛先」テンプレートのフィールド・マッピングを編集して、フィールドのマッピングを削除する (出力データ・セットの値が、入力データ・セットからコピーされずに、初期設定されるようにする) か、あるいは「元」テンプレートのどのフィールドを「宛先」テンプレートにマップするかを自分自身で指定することができます。
Copy Utilityは、適切にレコードの切り捨てまたは埋め込みを行います。埋め込み文字は、「Set Processing Options (処理オプションの設定)」(オプション 0) パネルの「PAD」フィールドで指定できます。
コピーにコピーブックまたはテンプレートを使用している場合には、次のように Copy Utility パネル (Copy Utility: 「元」パネル を参照) を使用します。
- 「Primary Option Menu (基本オプション・メニュー)」パネルからオプション「3.Utilities (3. ユーティリティー)」を選択してから、オプション「3.Copy (3. コピー)」を選択します。
「Copy Utility (コピー・ユーティリティー)」パネルが表示されます。
- 「元」データ・セットの詳細を入力します。
- 「元」コピーブックまたはテンプレートの詳細を入力します。「元」データ・セットのデータを記述するコピーブックまたはテンプレートを指定するには、「Data set name (データ・セット名)」と「Member (メンバー)」入力フィールドの組み合わせを使用します。コピー用データは、レコード・レベルまたはフィールド・レベルのどちらでも 選択することができます。
- レコード・レベル選択では、「元」テンプレートでレコード ID 基準およびレコード選択基準を設定します。
- フィールド・レベル選択では、「元」テンプレートを「宛先」テンプレートと一緒に使用して、「宛先」テンプレートで、選択したフィールド、フィールド属性、およびフィールド・マッピングを指定します。
レコード・レベルとフィールド・レベル選択の両方を指定すると、File Manager は、最初にレコード・レベルでデータを選択してからフィールド・レベルで選択します。
- コピーブック/テンプレートの処理オプションで、「1.Above (上の指定)」または「3.Create dynamic (動的作成)」を選択し、Enter キーを押します。
オプション 1 を選択した場合、「Copy To (コピー宛先)」パネルの拡張版が表示されます。このパネル形式では、「宛先」コピーブックまたはテンプレートを指定できます。
オプション 3 を選択した場合には、動的テンプレートを作成する必要があります。一度作成すると、「Copy To (コピー宛先)」パネルの拡張版が表示されます。
- 「宛先」データ・セットの詳細を入力します。
- コピーブック/テンプレートの処理オプションで、「1.Above (上の指定)」、「2.None (なし)」または「3.Create dynamic (動的作成)」を選択し、Enter キーを押します。
- オプション 1 を選択した場合、「宛先」コピーブックまたはテンプレートの詳細を入力します。「宛先」データ・セットのフィールド選択およびマッピング情報が入っているコピーブックまたはテンプレートを指定するには、「Data set name (データ・セット名)」と「Member (メンバー)」の入力フィールドを組み合わせて使用します。
- 必要な場合は、「Edit template mapping (テンプレート・マッピングの編集)」オプションを選択します。テンプレートが表示されたときに、出力フィールドへの入力フィールドのマッピング、および新規フィールドのデータ作成パターンを指定することができます。
- [Enter] を押します。File Manager は、選択されたデータを「元」データ・セットから「宛先」データ・セットにコピーします。
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