データ・セット・リストの処理

データ・セット・リスト機能は、File Manager で頻繁に使用されるデータ・セットを簡単に選択できる方法を提供するもので、1 次データ・セットおよび、必要に応じてコピーブックまたはテンプレートを指定できる入力パネルを持つ機能に使用できます。

データ・セット・リスト機能は、以下の機能で使用可能です。
  • ブラウズ
  • 比較
  • コピー
  • 作成
  • 編集
  • 印刷
  • 表示
注: データ・セット・リストの使用については、FM/CICS インターフェースでまだサポートされていません。

データ・セット・リストは、最大 30 個のデータ・セット名のリストです。オプションで、データ・セットが常駐するボリュームの名前、メンバー名、コピーブックまたはテンプレートのデータ・セット名、およびメンバー名も含めることができます。

File Manager は、機能入力パネルで最後に参照された 30 個のデータ・セットで構成される特別で動的な「参照リスト」(REFLIST と呼ばれる) を維持します。
注: ただパネルでデータ・セット名を入力しても、File Manager はその名前を参照リストに追加しません。データ・セット名は、参照リストに追加される前に、File Manager によって実際に割り振られる必要があります。

File Manager が参照リストを維持することに加えて、ユーザー独自の 個人用データ・セット・リスト を作成して、維持することができます。各リストには、最大 30 個のデータ・セットの詳細を組み込むことができます。作成する個人用データ・セット・リストごとに識別できるように名前を割り振ります。個人用データ・セット・リストを使用して、頻繁に使用されるデータ・セット名を検索し、カスタマイズされたデータ・セット・リストを作成できます。この機能は ISPF 個人用データ・セット・リストに似ていますが、リストは ISPF と File Manager の間で交換可能ではありません。

各リスト (つまり、REFLIST およびユーザーが作成する個人用データ・セット・リスト) には、データ・セット名と、メンバー名、ボリューム通し番号、コピーブックまたはテンプレートのデータ・セット名およびメンバー名などの関連詳細を保管するためのプロビジョンが含まれています。

File Manager は、ユーザー ID ごと、機能を通して、および File Manager セッションごとに、データ・セット・リストを維持します。例えば、データ・セットを数日前にブラウズして、今はその同じデータ・セットから一部のレコードを印刷したい場合には、そのデータ・セットの詳細を、その間に 30 個を超えるデータ・セットにアクセスしていなければ、REFLIST (およびデータ・セットの詳細を追加した可能性のある個人用データ・セット・リスト) で見つけることができます。

任意のリストを開いて (それを 現行データ・セット・リスト にして)、機能入力パネルに対し詳細を検索することができます。

データ・セット表示または編集を行うときは常に、File Manager がデータ・セットの名前を参照リスト (REFLIST) に記録します。機能入力パネルでボリューム名を指定するか、PDS データ・セットのメンバー名を指定すると、File Manager はこれらの詳細も参照リストに記録します。PDS の場合に、機能入力パネルでメンバー名を入力せずにメンバー選択リストから選択すると、File Manager はデータ・セット名のみを記録します。

File Manager は、コピーブックまたはテンプレートのデータ・セット名およびメンバー名も記録しますが、それらが使用された場合に限られます。例えば、コピーブック/テンプレート処理オプションが「3.None (3. なし)」に設定された場合、コピーブックまたはテンプレートの「Data set name (データ・セット名)」および「Member (メンバー)」入力フィールドがブランクでなくても、これらの詳細が使用されなかったため、File Manager はこれらの入力フィールドの内容を参照リストに記録しません。これにより、参照リスト (および場合によっては個人用データ・セット・リスト) で関連のない不要な情報が保持されることを防ぎます。

個人用データ・セット・リストを作成するには、データ・セット名 (およびオプションで他の詳細) を入力するか、既存のリスト (参照リストを含む) を新しい名前で保管します。