データ・セットの比較
ISPF の下で File Manager を使用している場合は、Compare Utility (option 3.11) を使用して、あるデータ・セットのデータと 2 番目のデータ・セットのデータを比較することができます。バッチ・ジョブ、REXX プロシージャー、または TSO CLIST をプログラミングしている場合は、同等の機能である DSM (データ・セット比較) を使用することができます。通常、最初のデータ・セットにはオリジナル・バージョンの データ (「旧」データ・セット) が入れられ、2 番目のデータ・セットには 更新されたバージョンのデータ (「新規」データ・セット) が入れられます。
パネルまたは機能のどちらを使用している場合でも、融通性の高い順に、テンプレートなし、または「旧」データ・セット (「旧」テンプレート) か「新規」データ・セット (「新規」テンプレート) を形式設定するか、あるいは「旧」と「新規」の両方のデータ・セット を形式設定するテンプレートを指定することによって、データを比較することができます。
レコード選択は、「Start key (開始キー)」、「Skip count (スキップ・カウント)」、および「Compare count (比較カウント)」フィールドを使用してレコード・レベルで、またはテンプレートで定義した条件式を使用してフィールド・レベルで、あるいはその両方のレベルを組み合わせて実行できます。「Start key (開始キー)」フィールド (またはスロットのフィールド) および「Skip count (スキップ・カウント)」フィールドは、フィールド・レベルでの選択が行われる前に受け入れられます。「Number of differences to report (報告する差異の数)」オプションを使用すると、比較操作が報告する差異の数を制限できます。
フィールド・レベル選択を実行するには、テンプレートまたはコピーブックを指定する必要があります。フィールド・レベル選択が有効である場合は、指定された数のレコードを選択しない間は、比較カウントが一致しません。
比較ユーティリティーを使用すると、以下のことができます。
- サポートされるデータ・セットのデータを、その他のサポートされるデータ・セットのデータと比較します。
- 開始キー (VSAM のみ)、スキップおよびコピー・カウント・フィールド、テンプレートに定義された条件式、あるいはこれらすべての組み合わせを使用して、比較するレコード (比較セット) を選択する。
- フィールド・レベルの比較を実行する。「旧」コピーブックまたはテンプレートを「新規」コピーブックまたはテンプレートと一緒に 使用すると、選択したフィールドをフィールド内のデータのタイプを反映する比較結果と比較できます。
- 「Compare Utility (比較ユーティリティー)」オプションの「報告する差異の数」を指定して、報告される差異の数を制限する。
- 挿入、削除、新または旧の変更、新または旧の一致レコードと識別されたレコードを含む 4 つの出力データ・セットを作成する。
- ロード・モジュールの比較を実行する。モジュールの「旧」バージョンと「新」バージョンの両方から、ロード・モジュール情報と CSECT 情報を抽出して比較します。さまざまな比較基準から選択することにより、ロード・モジュール・サイズ、リンク日付、CSECT 名、使用コンパイラーなど、ロード・モジュールの特定の属性に関する差異を参照できます。
比較操作は、バックグラウンド (バッチ実行) またはフォアグラウンドで実行できます。
テンプレート使用するか、またはテンプレートなしで、「旧」と「新規」の データ・セットに以下の違いがある場合に、そのレコードを比較することができます。
- レコード・フォーマット
- レコード長
- ブロック・サイズ