テンプレートを使用しないデータ・セットの比較
「単純」比較:「旧」データ・セットのすべてのデータが、Compare Utility (option 3.11) パネルで 指定できる限定された追加オプションのみを指定して、「新規」データ・セット内の データと比較されます (例えば、比較するレコードの数を指定できます)。
データ・セット間で比較を実行するには、次のようにします。
- 「Primary Option Menu (基本オプション・メニュー)」から、Compare Utility (option 3.11) を選択します。
Compare Utility の「旧」データ・セットの入力パネル (Compare Utility -「旧」データ・セットの入力パネル) が表示されます。
- 「旧」データ・セット情報を指定します。
- 以下のフィールドを使用して、レコード・レベル選択を設定します。
- Start key (開始キー)
- 必要な場合は、データに「Start key (開始キー)」を指定します (VSAM のみ)。キーまたはスロット番号が、指定した値より大きいか等しい最初のレコードから比較が開始されます。キーに小文字、ブランク、またはコンマが入っている場合には、キーを引用符で囲みます。キーは 16 進形式にすることもできます (例えば、X'0102')。
- スキップ・カウント
- 必要な場合は、データに「Skip Count (スキップ・カウント)」を指定します。このフィールドで指定したレコード数をスキップしてから、比較が開始されます。
- Compare count (比較カウント)
- 比較するレコード数を指定します。すべてのレコードを比較するには、ALL と入力します。
注: 「Start key (開始キー)」フィールドと「Skip count (スキップ・カウント)」フィールドを同時に指定することはできません。 - ドロップダウン・メニューの「3.None (なし)」を「Copybook/template usage (コピーブック/テンプレートの使用法)」フィールドで選択します。注: このフィールドが「None (なし)」に設定されている場合、「Copybook or Template Data set name (コピーブックまたはテンプレートのデータ・セット名)」フィールドおよび「Member (メンバー)」フィールドのデータは無視されます。
- このプロセスをバッチ・ジョブとして実行したい場合は、「Batch execution (バッチ実行)」オプションを選択します。
- 必要に応じて「Use I/O exit (I/O 出口を使用)」オプションを選択して、コピー・アクションとともに「元」(入力) データ・セットを処理するユーザー I/O 出口を実行します。このオプションを選択した場合は、横のフィールドに出口名を指定します。注: このオプションは、オプション USEIOX=ENABLE を指定して <Test> がインストールされており、「Set System Processing Options (システム処理オプションの設定)」パネルの「Exit enabled (出口使用可能)」フィールドが「YES」に設定されているときにのみ使用可能です。これらのオプションのいずれかにデフォルトが指定された場合は、「Use I/O exit (I/O 出口を使用)」の右側のフィールドにそれが表示されます。
- [Enter] を押します。Compare Utilityの「新規」データ・セットの入力パネルが表示されます。
- 「新規」データ・セットと、「新規」データ・セットで必要となる「Start key (開始キー)」、「スキップ・カウント」、「Compare count (比較カウント)」、および「Use I/O exit (I/O 出口を使用)」フィールドを指定して、Enter キーを押します。
Compare Utilityのオプション・パネルが表示されます。
- 「Compare Type (比較タイプ)」を「1.Record (レコード)」に設定します (「Formatted (定様式)」オプションは、「旧」および「新規」データ・セットの両方にテンプレートを指定していない場合は使用できません)。
- 使用可能なオプションから「Listing type (リスト・タイプ)」を選択します。
- リスト・タイプで「Long (詳細)」を選択した場合は、「Long Report (詳細報告書)」のオプションを 1 つ以上選択して、出力報告書から特定のカテゴリーのレコードが除外されるようにすることができます。
- 報告書から挿入レコードを除外するには、「Inserted (挿入)」を選択します。
- 報告書から削除レコードを除外するには、「Deleted (削除)」を選択します。
- 報告書から変更レコードを除外するには、「Changed (変更)」を選択します。
- 報告書から一致レコードを除外するには、「Matched (一致)」を選択します。
- 必要な場合は、「Clear print data set (印刷データ・セットの消去)」オプションを選択します。このオプションは、現在の印刷の DISP 設定をオーバーライドしますが、File Manager の印刷出力がデータ・セットに送られない場合には影響はありません。
- 必要であれば、比較プロセスの結果が入った出力データ・セットを 1 つ以上作成するために「Create result data sets (結果データ・セットの作成)」オプションを選択します。(出力データ・セットは、後続の「Output Data Sets (出力データ・セット)」パネルで指定します。)注: 同期オプション「Read-ahead (先読み)」を選択した場合、このオプションは無視されます。
- リストから「Listing options (リストのオプション)」を選択します。
- データが、順次データ・セットまたは PDS あるいは PDSE メンバー内にあり、ISPF PACK 形式で I/O 出口を指定していない場合、「ISPF Packing (ISPF パッキング)」オプションを 選択することができます。
- 1.Unpack (アンパック)
- File Manager に、ユーザー処理または比較が発生する前に、データをアンパックさせたい場合、このオプションを選択します。
- 2.なし
- File Manager に、ISPF PACK 形式のデータを検出させず、パック形式でパック・データを操作させたくない場合、このオプションを選択します。
これは、データが順次または PDS データ・セットでない場合、または「Use I/O exit (I/O 出口を使用)」オプションが使用されている場合にのみ有効なオプションです。
- 3.スキップ
- File Manager に、ISPF PACK 形式のデータを検出させ、データ・セットまたはメンバーの処理あるいは比較を停止させたい場合、このオプションを選択します。
- 必要な場合は、「Number of differences to report (報告する差異の数)」に、(比較操作で検出された) 報告する差異の最大数を指定します。
- 注:注: テンプレートを使用しないでデータ・セットを比較する場合、「Compare Utility (比較ユーティリティー)」の「Options (オプション)」パネルの「Template Reporting Options (テンプレート報告オプション)」は効果がありません。
- [Enter] を押します。
「Read Ahead (先読み)」または「Keyed Synchronization (キーによる同期)」を選択した場合は、そのオプションに関連するパネルが表示されます。上記の説明に従って詳細を入力し、もう一度 Enter キーを押して、続行します。
比較操作が実行されて、結果が画面に表示されます。
「Batch Execution (バッチ実行)」を選択すると、結果は必要な比較を実行する JCL と File Manager 制御ステートメントが入っている ISPF 編集セッションになります。
「Batch Execution (バッチ実行)」処理オプションを選択しないと、結果は報告書に なります。これは、印刷の PRINTOUT 設定に応じて、印刷データ・セットに送るか、またはその他の場所に送ることができます。
注: 「Wide listing (広幅リスト)」 および「Show hex chars (16 進文字の表示)」オプションを 使用して幅の広いファイルを比較する際に最良表示を行うには、PRINTOUT を SYSOUT=C に 設定します。この設定で、報告書の行が画面上で折り返されないようにします。 - 報告書がオンラインで表示された場合には、「Exit」機能キー (F3) を押すと、 Compare Utilityの「旧」データ・セット入力パネルに戻ります。
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