テンプレート処理オプションの設定
コピーブックからテンプレートを作成する場合には、同じコピーブックから他のテンプレートを正常に作成していても、データを表示しながら一時テンプレートを作成するか、あるいは「テンプレート・ワークベンチ」を使用して永続テンプレートを作成するかに関係なく、File Manager はコンパイル処理を実行します。
File Manager によるテンプレートのコンパイル方法をカスタマイズするには、テンプレートの処理オプションを変更します。コピーブックで使用しているプログラム言語を File Manager が検出し、適切なコンパイラーを自動的に選択するように設定するか、または File Manager が常に 1 つのタイプのコンパイラーを使用するように設定できます。また、COBOL、HLASM、および PL/I コンパイラーの処理オプションを設定することもできます。
既存のテンプレート・モデルから新規テンプレートを作成している場合 (Template Workbench (option 7) パネルで CM コマンドを使用)、File Manager はコンパイルを実行しません。
コピーブックをパネル、バッチ・ジョブ、REXX プロシージャー、他の関数に指定するときに、File Manager は次を行います。
- コピーブックが完全なソース・プログラムであるのか、あるいはフィールド定義のみを含むのかを検査します。
コピーブックが完全でない場合には、File Manager は、シェル・プログラムにコピーブックを組み込みます。
- コンパイラーを呼び出してコピーブックの構文を検査し、ADATA ファイルを作成します。「Compiler Language Selection (コンパイラー言語の選択)」パネルを使用して、以下のことを実行できます。
- File Manager が呼び出すコンパイラーを指定するか、あるいは言語が COBOL または PL/I であるかを File Manager で自動的に検出することを指定し、適切なコンパイラーを起動します。
- テンプレートに保管されたコンパイラー・オプションをオーバーライドします。
言語処理オプションのパネルで、コンパイルで許容される戻りコード・レベルを指定できます。
- コンパイルがエラーなしで完了すると、File Manager は ADATA ファイルの情報を処理してテンプレートを作成します。
指定された最大戻りコードより大きい戻りコードでコンパイルが完了した場合は、次のようになります。
- ISPF の下で File Manager を使用している場合には、ポップアップ・メニューが表示されます。ポップアップ・メニューから、以下のことが可能です。
- 「Print Browse (印刷ブラウズ)」(オプション 3.9) を使用して、コンパイル・リストを表示します。
- テンプレート作成処理を打ち切る。
- コンパイルを再試行する。このオプションを選択する前に、コンパイル・リストを調べて、コピーブックのエラーを修正してください。コンパイル・リストが表示されているときには、ISPF 分割画面機能を使用して他の ISPF セッションにスワップし、エディターを使ってコピーブックのエラーを修正することができます。
- エラーを無視して、テンプレートの作成に進む。このオプションを使用できるのは、File Manager がテンプレートを作成できる場合のみです。警告のような一部のコンパイル・エラーは、テンプレートの作成には影響しません。不確かなときは、コンパイル・リストを参照してください。重大なコンパイル・エラーの場合には、File Manager はテンプレートを作成できません。
- 別の言語でコンパイラーを試行する。
- バッチ・ジョブ、REXX プロシージャー、または TSO CLIST で File Manager の機能を使用している場合は、File Manager により、エラー・メッセージ「Copybook Compilation Errors Occurred RC=nn (コピーブックのコンパイル・エラーが起こりました RC=nn)」が表示されます。バッチ・ジョブ、REXX プロシージャー、または TSO CLIST は、コピーブックを指定していない場合と同じように、続行されます。
- ISPF の下で File Manager を使用している場合には、ポップアップ・メニューが表示されます。ポップアップ・メニューから、以下のことが可能です。
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