COBOL 処理オプションの設定
COBOL コピーブックが以下の状況に該当する場合は、File Manager が正しく処理できるように、COBOL 処理オプションを設定する必要があります。
- コピーブックと同じ PDS に属していない他のメンバーを組み込むために、COPY コンパイラー指示ステートメントを使用している。
- COBOL コピーブックに、コピーブックをテンプレートにコンパイルする前に除去したい文字または他の文字と置き換えたい文字が含まれている。
- コピーブック内で DBCS 文字を使用している。
COBOL 処理オプションを設定するには、次のようにします。
- 「Primary Option Menu (基本オプション・メニュー)」から、「0 Settings (設定)」を選択し、続けて「5 Compiler (コンパイラー)」、および「2 COBOL」を選択します。
「COBOL Processing Options (COBOL 処理オプション)」パネルが表示されます。
- 追加の SYSLIB を使用している場合は、「Additional SYSLIB data set (追加 SYSLIB データ・セット)」フィールドにデータ・セットの名前を入力します。
COPY コンパイラー指示ステートメントで組み込まれたメンバーは、SYSLIB 連結内で検出される必要があります。新規テンプレートを作成する (あるいは既存のテンプレートを更新する) ために File Manager パネルでコピーブックを指定する場合には、SYSLIB 連結はコピーブックの PDS とこのパネルで指定できる最大 10 個の追加の PDS から構成されます。これらの PDS は順に (コピーブックの PDS、その後に追加 PDS 1 から 10 まで) 検索されます。
注: CA-Panvalet ライブラリーは、追加の SYSLIB セットとしては指定できません。さらに、CA-Panvalet ライブラリーがメインのコピーブック・ライブラリーである場合は、追加の SYSLIB データ・セットを指定できません。 - コピーブックのテキストを置換する場合は、COBOL 置換オプションの「From string (検索ストリング)」フィールドおよび「To string (置き換えストリング)」フィールドに疑似テキスト文字ストリングを入力します。
例えば、コピーブックに、コンパイルする前に除去したいコロン文字 (:) が含まれている場合は、「検索」ストリングに
==:==
と入力し、対応する「置き換え」ストリングに=====
と入力します。 - コピーブックに DBCS 文字が含まれている場合は、DBCS コンパイラー・オプションを選択します。そうでない場合は、NODBCS を使用します。
- コンパイルの最大許容戻りコードを設定するには、「Maximum Return Code to be accepted from compiler (コンパイラーから受け入れる最大戻りコード)」フィールドに値を入力します。
オンライン・パネルを使用して、コピーブックからテンプレートを生成する場合は、コンパイラーが指定された数値より大きい警告/エラー・コードを戻すと、File Manager はポップアップ・メニューを表示し、以降の処理をユーザーが決定できるようにします。
バッチ機能の処理中にテンプレートを生成する場合、コンパイラーが指定された数値より大きい警告/エラー・コードを戻すと、File Manager は機能の実行を停止します。
- COBOL コピーブックのコンパイル時に COBOL SPECIAL-NAMES パラグラフ「Decimal-point is comma (小数点はコンマ)」を使用するには、「Decimal-point is comma (小数点はコンマ)」オプションを選択します。
このオプションを選択すると、COBOL コンパイラーが PICTURE 文字ストリングと数値リテラル内のピリオドとコンマの機能を交換します。
- COBOL コピーブックのコンパイル時に「Arith(extend) (Arith(拡張))」COBOL コンパイル・オプションを使用するには、「Arith(extend) (Arith(拡張))」オプションを選択します。
- COBOL コピーブックにコーディングされているとおりにフィールド名の元の大/小文字を保持するには、「Mixed case field names (大/小文字混合のフィールド名)」オプションを選択します。この機能は、File Manager COBOL コンパイラー、または Enterprise COBOL V4R1 の最小コンパイラー・レベルを実行中の場合にのみ使用可能です。
このオプションを選択しないと、フィールド名は大文字で保管されます。
- CBL ステートメントによって追加される追加コンパイラー・オプションを指定します。
- 「Exit」機能キー (F3) を押して、変更内容を保管し、パネルを終了します。
関連トピック
- 「Set COBOL Processing Options (COBOL 処理オプションの設定)」パネル (オプション 0.5.2)
- COBOL REPLACE ディレクティブの「From string (検索ストリング)」と「To string (置き換えストリング)」の指定について詳しくは、IBM COBOL Language Reference を参照してください。
- これらのコンパイラー・オプションの効果について詳しくは、IBM COBOL Programming Guide for OS/390 & VM を参照してください。