特別な考慮事項
「テープの更新」とその他の更新機能の間にはいくつかの相違点があります。
- 「テープの更新」は、指定した変更内容を持つテープ・ブロックをある装置から別の装置に、コピーします。間違えても、元のデータは入力テープ上に、まだバックアップとして残っています。
- 更新したいファイルの数を指定することによって、いくつかの連続したテープ・ファイルをコピーし、更新することができます。二重テープ・マークまたは EOV ラベルに達するまでのすべてのファイルを更新するには、「ファイル」入力フィールドに「
EOV」を指定します。 - 「テープの更新」を使用すると、入力テープと出力テープは両方ともテープ・マークまでバックスペースされます (まだ、テープ・マークの直後に位置付けられていない場合)。
- ブロックは、ファイルの中を移動したとおりに、動的にコピーされます。例:
- 「テープの更新」を選択して、入力テープおよび出力テープを指定します。デフォルトを適用します (1 テープ・ファイルのみの更新)。
出力テープにコピーする際、データが 1 画面表示されます。
- 50 ブロック前方向に移動します。
最初の 50 ブロックは出力テープに書き出されます。
- 10 ブロック後方向に移動します。
テープは両方とも 10 ブロック戻ります。
- 現在のブロックを変更します (ブロック 41)。
変更したブロックは出力テープに書き出されます。
- 「テープの更新」を終了します。
ブロック 42 からファイルの終わりまでが出力テープに書き込まれます。
- 「テープの更新」を選択して、入力テープおよび出力テープを指定します。デフォルトを適用します (1 テープ・ファイルのみの更新)。
- ブロックは動的にコピーされるため、更新は常にファイルの最初から開始し昇順に行います。単にスクロールして後方に戻しただけでは、更新内容が失われることはありません。ただし、ブロックを (直前に変更したブロック番号よりも小さい番号で) 更新すると、それまでに大きい番号のブロックに対して行った変更内容はすべて失われます。また、テープを巻き戻すと、更新がすべて失われます。
例えば、ブロック 50 を変更し、ブロック 40 を変更してから、「テープの更新」を終了すると、以下が起こります。
- ブロック 1 から 50 がコピーされます。
- 変更されたブロック 50 が書き出されます。
- 変更されたブロック 40 が書き出されます。
- ブロック 41 からファイルの終わりまでがコピーされます。ブロック 50 に対して行った変更内容は失われます。
- 更新処理を通して、2 つのテープは同期を保っている必要があります。入出力エラーが原因でテープが同期しなくなった場合は、「Tape Rewind (テープの巻き戻し)」(オプション 4.15.5) を使用してテープを巻き戻し、同期をリストアします。(ただし、テープを巻き戻すと、それまでのすべての変更内容が失われることに注意してください。)
「テープの更新」は ASCII 変換をサポートしていません。