CICS® リソースでの File Manager バッチ機能の実行

CICS® リソースで File Manager バッチ機能を実行する場合、リソース・タイプ、CICS® システムの VTAM® アプリケーション ID、および CICS® リソースの名前を指定する必要があります。総称値は指定できません。CICS リソースの指定を参照してください。

CICS リソースにアクセスするために使用できる機能 CICS® リソースで使用できる File Manager バッチ機能を示します。
CICS® リソースで File Manager バッチ機能を実行する場合、以下の点に注意してください。
  • 名前に特殊文字または小文字を含む CICS® TS キューまたは小文字を含む CICS® TD キューに対してバッチ・キーワードを指定する場合、次のようにリソースの名前を引用符で囲む必要があります。
    c'rt:applid:rname'
    リソース名の中に単一引用符がある場合は、その引用符を繰り返す必要があります。例えば、TS キュー名 'quoted name' を指定するには、次のように入力します。
    DSNIN=c'TS:MYCICS:''quoted name'''
  • DSG および DSC 機能の場合:
    • DISP=MOD パラメーターは、TD (一時データ) キューおよび TS (一時ストレージ) キューに付加します。CICS® ファイルの場合、レコードが常に付加されます。
    • DISP=OLD パラメーターは、TD (一時データ) キューおよび TS (一時ストレージ) キューを置換します。データが常に付加される CICS® ファイルの場合には、これは無視されます。

以下に、CICS® リソースで File Manager バッチ機能を実行する例をいくつか示します。

例 1: データ・セットの生成: テンプレートを使用してデータ・セットを作成する
$$FILEM DSG DSNOUT=TS:PRODCICS:MYTSQ
$$FILEM RECSIZE=2000,
$$FILEM DISP=OLD,
$$FILEM TCOUT=MY.TEMPLATE.DSN(MYTP),
$$FILEM NLRECS=100
Example 2: データ・セットのコピー: フラット・ファイルを CICS® 区画内 TD キューにコピーする
$$FILEM DSC DSNIN=MYHLQ.QUEUE.DATA,
$$FILEM DSNOUT=TD:PRODCICS:MYIQ
例 3: データ・セット印刷: テンプレートを使用して CICS® ファイルを印刷する
$$FILEM DSP FORMAT=TABL,
$$FILEM TCIN=MY.TEMPLATE.DSN(MYTP),
$$FILEM DSNIN=FI:PRODCICS:MYKSDS
例 4: 検索/変更: CICS® ファイルを変更する
$$FILEM FCH ,
$$FILEM DSNIN=FI:PRODCICS:MYKSDS
CAPS ON
C 'ABC' 'DEF' 12 14
/+
例 5: データ・セット編集バッチ: CICS® ファイルを後方にナビゲートして名前を変更する
$$FILEM DSEB DSNIN=FI:PRODCICS:MYKSDS,PROC=*
BOT()
DO UNTIL(UP(1) = 'TOF')
  IF FLDI(3,'=','JOHN') THEN DO
    OVLY_OUT('BILL',3)
    UPDATE()
    LEAVE
  END
END
/+
例 6: データ・セットのコピー: フラット・ファイルを一時ストレージ・キューにコピーする
$$FILEM DSC DSNIN=myhlq.flatfile,
$$FILEM DSNOUT=TS:TESTCICS:MYTSQ
例 7: データ・セットの比較: 別々の CICS® システム上にある 2 つのファイルを比較する
$$FILEM DSCMP TYPE=RECORD,
$$FILEM SYNCH=ONETOONE,
$$FILEM LIST=DELTA,
$$FILEM WIDE=YES,HILIGHT=YES,
$$FILEM DSNOLD=FI:PRODCICS:MYKSDS,
$$FILEM DSNNEW=FI:TESTCICS:MYKSDS