補助編集

補助編集では、元のデータ・セットは、2 次データ・セットにコピーされます。現在表示されているレコード、または変更された (変更、削除、挿入によって) レコードだけがストレージに保持されます。File Manager は、FILE または END コマンドが入力されると、2 次データ・セットおよびメモリー内の変更内容からオリジナル・データ・セットを再作成します。SAVE コマンドは、この方法によるデータ・セット編集ではサポートされません。エディター・セッションを終了して、データ・セットを再編集する必要があります。

File Manager がこの編集技法を使用する場合、「Edit (編集)」パネル・タイトル行の左上に「Aux Edit (補助編集)」と表示されます。

File Manager が補助編集を使用するのは、「Inplace Edit (インプレース編集)」を選択していない場合、または HFS ファイルの編集を選択した場合、または SMS 圧縮データ・セットの編集を選択した場合で、さらに以下の場合もあります。
  • TSO 領域がメモリー内編集には不十分である場合、または
  • 開始位置またはレコード制限を指定している場合

File Manager によって作成された補助データ・セットは、接頭部の高位修飾子として TSO ID を使用します。ご使用のサイトでは、これらのデータ・セットに対して独自の標準規則および命名規則を持つことができ、その結果、異なるストレージ・カテゴリー (例えば、クラス、ユニット、または特権) が割り当てられます。

このデフォルトは、カスタマイズおよびインストールのプロセス中に、FMN 管理者によって変更することができます。このデフォルトを指定変更するには、次のようにします。

  1. 「Primary Option Menu (基本オプション・メニュー)」からオプション 0.8 を選択して、「Set Temporary Data Set Allocation Options (一時データ・セット割り振りオプション設定)」パネルを表示します。
  2. 「High Level Qualifier (高位修飾子)」フィールドに名前パターンを入力します。このパターンは、最高 24 バイトまでの任意のマルチレベル修飾子にすることができ、以下のシンボルを含めることができます。
    &USER
    ユーザー ID を表します。
    &PREFIX
    TSO 接頭部を表します。

    シンボルが含まれているマルチレベル修飾子は、JCL プロシージャーで、シンボリック・パラメーターを使用したデータ・セット名に使用されるのと同じ規則に従います。例えば、&USER=XXXX および &PREFIX=YYYY であるとすると、以下の HLQ が設定されます。

    &USER.1.TEMP.&PREFIX は XXXXl.TEMP.YYYY になります

    FMN.&USER..ABCOFMN.XXXX.ABCO になります

    一時 HLQ は、File Manager が作成したデータ・セットのユーザー作成接頭部として機能します。これらのデータ・セットは、長さを変えることができる固定名を持ちます。完全なデータ・セット名 (つまり、HLQ と固定名を組み合わせたもの) の最大システムしきい値は、44 バイトです。HLQ と固定名を組み合わせたものが 44 バイトを超えるものとなった場合、重要性が最も少ない HLQ の部分 (右端のレベル) が無視されます。

    それぞれのレベルは、8 バイトの長さにしかできません。&USER.ABCD などの構造が 8 バイトを超えるものとして解決された場合、そのストリングの右端の部分が無視されます。

  3. ご使用のサイトで Storage Management System (SMS) を使用している場合、「Data class (データ・クラス)」「Storage class (ストレージ・クラス)」、および「Management class (管理クラス)」の各フィールドに値を入力します。
  4. F3 を押して設定を保管し、パネルを終了します。

関連トピック

注: 補助編集では、ブロック DD 行コマンドおよび CHANGE ALL 基本コマンドを使用した更新はメモリー内に保持され、コマンドが使用可能なストレージに限定されます。これらのコマンドの処理中に、ストレージ不足 状態が検出されると、ストレージ不足警告パネルが表示されます。