処理オプションの指定
データ・セットまたはメンバーのリストを作成しておけば、検索または変更の操作を実行するときに、使用したい処理オプションを指定することができます。
以下のオプションの中から選択します。
- JCL source format (JCL ソース形式)
- データ・セットに JCL が含まれており、変更を行うときに、その JCL 構文に保存してほしい場合に、このオプションを選択します。以下の JCL ステートメントがサポートされています。
- DD
- EXEC
- JCLLIB
- JOB
- OUTPUT
- PROC
- SET
- XMIT
その他のすべてのステートメント・タイプは、データ・レコードとして扱われます。
File Manager は、サポートされるステートメント・タイプのいずれかを認識すると、JCL 構文を保存する方法で CHANGE コマンドを処理します。適切な JCL ステートメントの場合には、再形式設定の前に JCL ステートメント内でテキストが (新しいストリングが古いストリングより長いために) 255 文字より長くなるレコード内の変更は行われません。
ファイルは非 VSAM であり、80 の固定レコード長である必要があります。
- Use REXX proc (REXX proc の使用)
- このオプションを使用すると、パネル内で FIND および CHANGE コマンドを発行するよりも、さらに複雑な方法でレコードを操作する REXX プロシージャーを指定することができます。
- REXX no update (REXX 更新なし)
- REXX プロシージャーが FCH データ・セットに対し更新を行わない場合、このオプションを選択します。これが選択されると、データ・セットは入力専用として強制的に割り振られます。データの更新はすべて無視されます。
- Use I/O exit (I/O 出口を使用)
- 圧縮または暗号化されたデータ・セットにユーザー I/O 出口を指定したい場合に、このオプションを選択します。
- Immediate change (即時変更)
- CHANGE コマンドを使用する予定であるが、入力データ・セットを (「Listing data set (データ・セットのリスト)」で変更を表示せずに) 即時に更新したい場合に、このオプションを選択します。
- Batch execution (バッチ実行)
- File Manager に、コマンド行に入力した FIND または CHANGE コマンドを反映した JCL を作成させたい場合、このオプションを選択します。JCL は、編集セッションに表示されるため、実行依頼する前に編集することができます。
「Batch execution (バッチ実行)」は、メンバー選択を、「Member (メンバー)」フィールドに指定されたパターンに制限します。Batch execution (バッチ実行) は、メンバー選択用のポップアップ選択パネルを作成しません。「Member (メンバー)」フィールドをブランクのままにしておくと、生成された JCL にアスタリスク (*) が使用されます。詳しくは、FCH (検索/変更) を参照してください。
- Stats off (統計の更新オフ)
- このオプションを選択すると、PDS または PDSE メンバーの ISPF 統計 (ある場合) が更新されないようにします。多くのメンバーを持つ PDS または PDSE データ・セットを処理する場合、このオプションを選択すると、パフォーマンスが向上します。
- Directory integrity (ディレクトリーの保全性)
- デフォルトの PDS(E) メンバー処理方式の指定変更を強制して、より素早く PDS ディレクトリーにアクセスできるようにします。
このオプションは、パフォーマンスに大きな影響を与えます。選択された場合、File Manager が現行ディレクトリー情報を使用してメンバーにアクセスするため、並行ディレクトリー更新を実行できる方法でメンバーが処理されます。
選択されない場合、メンバー処理の実行は高速になりますが、PDS(E) ディレクトリー更新の影響を受け、データ・セットが並行して更新されると入出力エラーの原因となる可能性があります。
- Listing Option (リスト・オプション)
- 出力報告書の形式を選択するには、この オプションを使用します。
- 1
- 検索、または変更した各レコードを含む全報告書。
- 2
- 処理したレコードと検索および変更したストリングについて合計が記載された要約報告書。
- ISPF Packing (ISPF パッキング)
- 出力データ・セットが、順次、PDS、または PDSE ファイルであり、I/O 出力ルーチン を使用せず、DISP は OLD に設定されている場合、ISPF PACK 形式であるデータの処理で コピー動作を制御するために、次のオプションの中のいずれかを 選択してください。
- 1.Asis
- File Manager に、出力を入力レコードと同じ形式 (パックまたはアンパック) で書き込ませたい場合、このオプションを選択します。入力データがパック形式の場合、処理操作用にアンパックされ、続いて ISPF PACK 形式で書き込まれます。
- 2.Unpack (アンパック)
- File Manager に、出力を入力レコードの形式に関係なく、アンパック形式で書き込ませたい場合、このオプションを選択します。入力データがパック形式の場合、処理操作用にアンパックされ、続いて ISPF PACK 形式ではない状態で書き込まれます。
- 3.Pack
- File Manager に、出力を入力レコードの形式に関係なく、ISPF PACK 形式で書き込ませたい場合、このオプションを選択します。入力データがパック形式の場合、処理操作用にアンパックされ、続いて ISPF PACK 形式で書き込まれます。
- 4.なし
- File Manager が処理でパック・レコードかアンパック・レコードかをチェックしないようにするには、このオプションを選択します。入力データがパック形式の場合、任意の処理アクションがパック形式のレコード上で操作されます。
I/O 出口が指定されているか、データ・セットが順次ファイルまたは PDS(E) メンバーでない場合、このオプションだけが使用できます。
- 5.スキップ
- 入力データがパック形式の場合で、処理アクションを停止したい場合、このオプションを選択します。