XDUMP データ・セットに対する XFACILIT リソース・クラスの使用

XFACILIT クラス・プロファイルを IDIXDUMP_HLQ.hlq.** という名前を使用してセットアップします。hlq を、IDIOPTLM 構成オプション・モジュール内の XDUMPDSN オプションを使用して指定した、データ・セット名前パターンの 1 つ以上の修飾子で置き換えます。(詳しくはデフォルトの拡張ミニダンプ (XDUMP) データ・セット名パターン (XDUMPDSN) の変更を参照してください。)

高位修飾子に、例えば XDUMP&SYSCLONE. などのシンボル名が含まれていると、予期されたシンボル置換値に応じて、複数のプロファイルをセットアップする必要がある場合があります。

XFACILIT プロファイル (または、シンボル置換により複数のプロファイル) が定義されている場合は、関係するユーザーに対して該当するレベル (ALTER または NONE) を指定します。XFACILIT クラスに対するユーザーのアクセス・レベルが ALTER の場合、高位修飾子がシンボル置換後に XFACILIT プロファイル名 hlq 値と一致するデータ・セットに対して、ユーザーは、Fault Analyzer を通して XDUMP 作成機能を暗黙的に所持します。

XFACILIT プロファイルへの汎用アクセス権限 ALTER では、XDUMP データ・セットを保護する通常のデータ・セット・プロファイルを指定変更しません。Fault Analyzer を使用してアクションを実行するときに、リンクされた XDUMP データ・セットに対して必要なアクセス権限を許可するのみです。このアクションには、再分析時のデータ・セットの読み取りや関連障害項目の削除時のデータ・セットの削除などがあります。

Fault Analyzer は、次のいずれかの条件下のみで、XDUMP を作成して障害項目にリンクします。

  • 適切な XFACILIT IDIXDUMP_HLQ プロファイルに対する ALTER アクセス権限を持っている。
  • XDUMP データ・セット・プロファイルに対する ALTER アクセス権限を持っている。

Fault Analyzer は、ユーザーが問題分析を実行しており、障害項目に対する READ アクセス権または DELETE アクセス権を持っている場合、XDUMP データ・セットに対して、関連する障害項目と同等のアクセス権を提供します。

障害項目を暗黙的に削除すると、関連するすべての XDUMP データ・セットも削除されます。

XDUMP XFACILIT の例

以下は、Fault Analyzer XDUMP データ・セットを管理するための、XFACILIT クラスの推奨セットアップ例です。この例は必要に応じて変更したり、それを基に拡張したりできます。

この例では、IDIOPTLM 構成オプション・モジュールの XDUMPDSN オプションが、以下の値で指定されていると想定しています。

'IDIHLQ.XDUMP.&&SYSNAME..D&&YYMMDD..T&&HHMMSS..S&&SEQ.' 
  1. XFACILIT プロファイルを定義して、ALTER 汎用アクセス権限をこのプロファイルに付与します。
    RDEFINE XFACILIT IDIXDUMP_HLQ.IDIHLQ.XDUMP.** UACC(ALTER)
  2. NONE 汎用アクセス権限を持つ同じデータ・セットの総称データ・セット・プロファイルを定義します。
    ADDSD ’IDIHLQ.XDUMP.**’ UACC(NONE)